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さかさまにシェイクされた、コンクリートの壁の天井を。
逆立て待ってたの、彼方の空へ飛び出したくて。
境目の、あやふやではっきりとした、灰色と真っ青の空が見たくて。
そして天井の壁に、聞き耳をたて ....
花畑を1ヘクタール包囲して
蜂という蜂を殺す
死骸は市外で紫外線の下に晒される
し甲斐の有る行為、畏怖

花畑は異邦者の手に。
処女を奪われなかった花は蜜を湛える。


ゲリラじみた ....
揺れている――
火が、無人の家に続く砂利道のそこここで、
揺れている、原野の風の行き来にあわせて
揺れている、枯れかけた草の群れが、
火が跳びはねて渦巻く、
日没前の世界に


揺れて ....
二枚貝の裂け目から
たくさんの血とともに
ユーモアのある満月が
6つ産まれた
君がそれを食べちゃったんだから
君がもう一度
産まれなくてはならないのに
あのお爺さんは
そんなこと気付き ....



よるはむらさきまひるはみどりあなたはましろにきえにゆきそぞろなゆびさきはまどいふるえる


煌々とぼんやりと嗚呼輝く月は秩序ある虚無を愛でる此の魂の止まり木


霊的な不変真 ....
つかめ
つかんだら離すな
そして握りつぶせ
と福本伸行は言った 

雑踏の中を行く
私の周りで
瞬間的に温度が上昇する 

だって乾布摩擦してるんだもん!
ゴッシゴシゴシゴシ
ゴ ....
夜のレモン。
堤防の上で君と、レモンと

夜のレモン。
夜のレモンを齧る、少し寒くなってきた。

夜のレモン、なぜこんなにも、ごつごつと、緑色で、
死体のまぶたのような、ぶ厚い皮でおおわ ....
 
空腹だけは真実だ 
R246、クラウンのシートにてやや傾く 
高架下の信号待ちでスパイラルカフェの 
ランチについて考えている 
急発進がサイドブレーキを促す 
再び加速 
する、欲 ....
彼女の尻にささった巻き貝が
彼女を内側から照らす
ああ なんて明るい尻
なんて暖かそうな腹だ
そうして彼女は一個の
ジャンヌ・ダルク風キャンドルとなって
僕をも照らし
慰める
形態だけのもの
君にもあるでしょう
例えば脇の下
「逆立ちした生殖器」と聞いて
すこし考えてみたんだが
やっぱり僕らはすこし
滑稽だ
どうすれば君に分かってもらえるか
庭のグミは毎年花 ....
花が咲く咲く 花が咲く
配列乱れて 花が咲く
野山に自然に 花が咲く
自由奔放に 花が咲く

花が柵柵 花が柵
配列乱さず 花が柵
展示ホールに 花が柵
理路整然と 花が柵

花が ....
見るからに美しいのは
スーパーマーケット前のベンチで
横たわる
私のクリトリア
それはおかしい
何故なら私は
処女懐胎のできる筈の定め
有形と無形に
何の差別があるか
 
 聖地の方角へ向けて祈る
 巡礼者のような面持ちで
 私は此処に立っていた
 星たちの第五待合室


 そこにある伝言板に
 私が一行書き加えると
 誰かが四行詩で返信する
  ....
紹興酒どうしようもない日記をつけてガーナ行きというかトンデミーナを詮索および検索のトンガ人が短冊に書くマジックワードセルライト完全燃焼宣言イン西アジア警報発令直ちに避難勧告が韓国から観測纏足中国だそれ .... 遠心分離機は
エッセンスを抽出する
知りたいことだけを
願いたいものだけを

眩暈のたびに
模様のようなニューロンが
脈打ちながら
大きさを変える

暗喩を駆使して
本能を唄う
 ....
濁流にのまれて
螺旋状に壁を廻らした
塔を くだるのか
のぼるのか
もんどりうって 腰骨を折って
はい おしまい
お前ってちょっと
黄色すぎやしないかい?
皮膚のすぐ下は清冽
流れゆく血が私を
結びつけているのだ
家と人と肉と そして
全ての生きているものたちと


血によって私は
辿り直されることを許す
血によって私は
絶えず内 ....
携帯電話を持って5年
その間友達はできたと思うが
ただメモリーに入っている人 というだけだった
一過性のつながりは
携帯メモリーリンク切れ現象を頻発

携帯メール すぐに受け取れる
メー ....
摂氏何℃かの海岸線に沿ってひた走る私のヴィッツは思い出グラフィティとともに45キロメートル毎時で駆け抜けて静寂の彼方へ飛んでいくよう
阿鼻叫喚試験のごとく夏を待ちきれずにハイテンションズはハリキリ過 ....
3丁目の煙草屋の
3軒隣に住んでいる
3人の悪魔に魂を売ると
素敵なワルツを
3曲ばかり
ご指導願えるそうだ
そんな話を聞いたので
僕は喜び勇んで行ってきた
ところが どうだい
教え ....
イライザ・ダルムー女史が
口角泡をとばして
答弁するには
その男には確かに翼があって
足は馬の蹄で
胸毛がやけにすごかった
ということだ
でも僕は信じない
自分を売り込むのに一番便利な ....
GOD!
Rainy Blue Daisy "Clearly Clearly?"

昨日、彼ら、
ナポレオンフィッシュの群れは、20世紀の、雨、に溶けてしまったから
 ....
うす暗闇のなか

香の灰を浴びて

ベッドにて眠っていた猛獣が

女という感覚を微かに取り戻した

夢現の。







現実の壁、落ちた灰

灯ゆらめき、

 ....
   
光沢するチラシの千箇寺
一種類一枚ずつ折り込んで
束ねて舐める唇に ぴとり 貼りつく 


拭えない合成洗剤と摩擦熱
指紋と一緒に綴じて 
継続。
継続。

虚構が隣に  ....
楕円の踊る 炎の中へ
熱くない驚きよりも
息のできない
もどかしさで満ちる

なつかしいオレンジ色

ちろちろと
溶けだして
 ....
機関銃でばちばち撃ち殺して
うわーいって喜んで走って
なんだかふわふわした光は
嗚呼あたしを祝福してるわ!

観て観てほらなんて綺麗なの
空ってこんなに青かったかしら!
機関銃は歌ってる ....
開かれた窓が必ずしも
空ではないとゆう君が開く
歌集の背景も部屋ではないとゆう
綱渡りな瞬間が連続している

今日は一番新しい日

みんなに会いに行こうと思ったけど
道はすべて絶たれて ....
 
 たった一言交わして
 すれ違うだけの人にも
 私を憶えていてほしい
 それは贅沢なことだろうか


 食卓や墓地や廃屋にさえ
 いつも人の面影があった
 私の生まれは人だから
 ....
家に帰ると兄が花壇を取り壊していた


“マルを作るんだ”
“マル?”
“庭いっぱいの”


思い立ったがまま行動するのは兄のいつもの癖だ


ほんの1ヶ月前、兄の顔はまさし ....
傘はふらりと咲く
街路樹はそれを見送り
またひとつ あかるくなった

ヨーグルトが発酵する
毛布はその音を包み
またひとつ あかるくなった

玄関のチャイムが鳴る
握手を交わし
 ....
六崎杏介さんの自由詩おすすめリスト(237)
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