実際に不況というやつ感じてる。周りも貧乏で慰められる。
今晩は酒が飲めると思うとき、思わず仕事の手も速まる。
一日中パソコンに向かい肩こりだ。飼い猫抱いて毛布にくるまる。
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芝生の上で
ファーストキッス
ラブレターの嵐
家の前に犬の散歩
マフラ
バインダー
ビーズ細工
チョコ
秘密の会合
フォークダンスで握った手
待ちぶせ
人造ルビーのお守り ....
片目とじて高層ビルのてっぺんを愛撫するほど遠いきみの背
くちびるが世界、とひらき漏れ落ちる欠片のなかにわたしは棲んで
カレンダーに王冠を描くもう二度とあうことのないひとの記 ....
ぼくはひとりだ
ハブラシは両手いっぱいあるのに
ぼくはひとりだ
一度に100人のコを愛することもできるでも
ぼくはひとりだ
そっと優しく髪の毛を洗うけど抜け毛が酷くて
ぼくはひ ....
叶わなかったものを
あした、と呼ぶことにした
ガラガラで出てきた白い玉
おじさんが残念でしたとティッシュをくれた
列から離れるとラッパの音が揚々と響く
真っ赤な自転車を当てた女の子は
....
その魚は女で
この骨は女で
あれを食べ残したのは女なのだという
よくわからないが
すきだとおもった
その背中は私で
このくるぶしは女で
あれを食べたのは男なのだという
....
あさとよる
うみとそら
砂浜は境界線
ふたつでひとつ
よせてかえして
あいまいに笑ってる
目はふたっつ
耳はふたっつ
瞬きのためいき
ふたつでひとつ
すってはいて
風が遠くを ....
{引用=さっきから
同じ音
同じ声
同じ言葉
きこえるかい、
きこえるんだ。
嫌気がさしたりしないかい
光は射したりしないかい
それはないな、
ないな。
....
あなたの言葉が
重過ぎたので
きのう貰った羊羹を
切るみたいに
二等分する
それでも
まだ 重過ぎたので
また 二等分した
羊羹だったら
小さくなるのに
あなたの心は
軽くは ....
人魚生る水中花揺れしなしなと
卵実の白き透明の胎
昼昏し女体白濁の海中に
回転上昇ラメ散りばめて
大波に巻き込まれるは絶頂の
海 ....
「お詫び」 作 えんぴつくん
いつも「鉛筆くん」をご愛読下さり
誠にありがとうございます ただ今、
作者テガ―ム・ヨルノ氏はえんぴつくんと共 ....
砂糖菓子のような架空の死が27個そろって阪神サヨナラ
付属品のじんせいさえも愛しくて 帰りの市バスで揺れるワンセグ
金本の弾丸ライナー(少年の夢精のはやさで ....
「永遠じゃないものを好きになったらどうするのだろう」と
まばたきが言った
まばたきとは
とてつもなく長い時間で
いつか
乾いてしまう
泣いたりする
結局は
わらったりする
い ....
落ちた数を数えるよりも
水滴の生まれた場所が知りたかった
ささやき声も空気を振動させるような
ぎりぎり均衡を保っているこの小さな空間で
破裂する寸前の風船みたいな緊張感の中
今、きみが生 ....
眩しいと思って見上げると
それぞれの吐き出す息が
ただよっているのだった。
たまったものを
ためられたものを
いっせいに解き放ちながら歩いている、と
どれが誰の息であったのか
わからなく ....
夕陽を吸い込んでいく山々
その強く儚い赤に魅かれ、憬れていく
滲んでゆく世界が愛しい
白く光る肌
この国へ誇り
両手でじゃのめ傘
わくわく
くすぐったい
....
君が
笑ってごめんなさいという
僕は
笑っていいよといった
君が
いつもごめんなさいというから
僕は
いつもあやまらないでといった
君に
誰を見ているのと聞いてしまい ....
図書館に
人を探しに行った
服屋さんに
人を探しに行った
ほんとうは
本なんていらない
服なんていらない
みているのに
みえてないもの
みてないのに
みえている ....
想いを
心に在るままに
伝える
なんてことは
不可能
少し軽めのコートを着た日
春一番が吹いた日
君のため息がこぽこぽと空を昇って
雨を降らせた日
手をはなした瞬間は
何も考えてなどいなかった
執行猶予が間もないから、と言って
君は ....
気付いていなかった
守られていること
包まれていること
てのひらにいること
振動を感じて見上げると
電線で翼を動かす雀
池の鯉は大きく跳ねて
しぶきをきらきらと飛ばす
特別 ....
あなたが昼寝をしてしまって
その横で
すこし
泣いてしまったことは
内緒です
夢の中へ行くあなたに
「行ってらっしゃい」を
言えるようになるまで
置いてけぼりにされたような
....
サーカスのピエロが
玉乗りをしているような
安定しない足元を懸命に
バランスを取りながら問う
上手く乗れていますか
泣きそうな顔で
周りを見渡すと
拍手が返ってくるから
....
恋するため息が
星になって
夜空に瞬いている
たくさんの思いと
願う心
まだ叶わない
たくさんの星の数々が
今夜も切ない
夢が叶うと
流れ星になって
その人のも ....
やっぱり
ワタシは
あなたが好きだ
好きな事を
している
笑顔が好きだ
あなたの
夢のパズルの
一欠けらで
あり続けたい
笑顔が
....
椅子に深くもたれかかり
こめかみを押さえる、溜め息は青い
彼女の顔の色はモノクローム
見る者が自分の色覚を疑うほどの、
肌は飽和を通り越した砂糖水の白さ
髪は宇宙の広がりを押し留めた黒さ
....
人生は旅だ
旅のようなもの、ではない
人生は、間違いなく、旅だ
私たちが生まれるまえ、じぶんで買った旅なのだ
そのイメージはこうだ
私たちは生まれるまえ、お金を貯めに貯めた
そのお ....
あの冬の日を
あの波の音を
寒いねって
笑い合った
もう一度
私に下さい
ゆるむからだはぎくりとして
たいらな胸奥が泡だって沈んだ
きりきりしてひりひりして風邪ひいたようだ
ぼうぼうぐわんぐわん頭ゆれゆれうたうたう
ゆめ
こおりまくら
ばくばく
....
だきしめて、とねだる
息がとまりそうなくらいに
だきしめて、とねだる
まっくらなよるのなかに溶けていく
指もくちびるも言うことをきかない
意識や計算のおよばないところで
このまま消えて ....
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