恋人同士で祇園祭に行くと破局するんだって
昔からそんな噂がまことしやかに流れていた


きみからの誘いを断らなかったのは
おろしたての浴衣に袖を通したかった気持ち半分
別れたらそこまでの縁 ....
星は瞬きを禁じられ
月は白む空に輪郭を透かす
夜が死に
朝が生まれ落ちるまでの
混沌と森厳に漂う

四海の色を数える頂
一瞬は濃淡により誓われ
時は不動のまま移ろう

雲 ....
{引用=あなたをずっと待っている}


月がたとえば
落ちてもあり余るほど
たくさんの数 あれば
そんなに「キレイ」と
神妙にも
見上げなくなるだろう

ひとつだけ、
というもの ....
煙草の煙で出来た雲が蛍光灯の太陽を目指して昇って行く
それを見つめるお前さんの瞳には
瑠璃色の右と
金色の左とに
それぞれの空が宿り
色違い、二色のビー玉のレンズがころころと回り出す

小さな君の ....
それなりにしおらしく
包丁でうまいこと裂いてしまった指先
はがすものがなくなって
柔らかな
ぎざぎざとした表皮が波立つばかり
もう覗きこまれない
もう声をかけられない
もう遊べない
つ ....
来年のこの日を迎えられないことを前提に生きている

死は怖くはないが申し訳ない気持ちが胸に溢れている

あと一年世界平和でも目指して日々を生きようと思う

あとはお任せだ、果報も訃報も生き ....
めっきりまんがみたいな人が減ってしまったんだ

人が人を笑い、役割にしがらみ尿をする

腐乱して、虫が孵卵するフランス人のフラダンス

袖から腕、ああ、真っ白い

蟹はいつ空を飛ぶのか ....
満開の桜並木を葉桜に変えようとする意地悪な雨

月光を秘かに浴びて書き綴る今日一日の嫌なこと日記

病気とか日々の悩みやストレスをすべて飲み込む青い大空

地に落とす影さえ君に恋をして夕暮 ....
駈けて

駈けて

君のもとへ

幾千の夢を経て


久遠の時

遥かな空

夕日に誓った

あの日の指切り


時は人を得て

人は時を経て

佇む影 ....
 
 
 
+8月19日

背が高くていつも
自信がなさそうにしてる
優しい普通の女の子
美しい横顔で
声を出すと歌になる
大切なことは
いつも最後に
こぼしていった


 ....
月のひかりに近い
比重の


愁いが
瞳から溢れたとき


あなたはすでに
詩人であった





淡い湖に半身を浸して
何かを探し求め



深層に沈む
リングに手をのばす






ひと ....
(足のとれたピーターパンの人形が積もった埃の下で見る夢)



途切れがちな点字ブロック跨ぐ夏 雲の向こうに打ち寄せる青




内側にはびこる針の芽を撫ぜて微かな痛みが ....
{引用=
ハイビスカス


なき濡れる ハイビスカスよ 咲かないで キミに会えない 夏はいらない 


「あいつって…」 噂話が 気になって ゆるゆる溶ける チョコレ ....
庭先に止まったアゲハチョウの羽には
感情の全てが閉じ込められている

そのざらざらとした声色が気持ちよくて
いつまでも肌をなぞっていてほしかった
淡い空にうろこ雲がほわりと浮かび
右目の向 ....
ほとんどのことは
なんてことないんだよって
どうにかなってくんだって
教わったのは
病院の、ロビーで泣きじゃくるわたしに。
無言で母はわたしが立ち上がるのを待ってくれたね
何時間も
 ....
海へ行こう

冬の、風の穏やかな日に
波の音がすべてを包み
古い貝殻からは異国の歌が聞こえる
覗き込んだ水底には静寂とざわめく生命が
見上げた空はどこまでも突き抜けて青く

足跡は消え ....
ある日突然
子どもたちは先祖がえりをした
背は小さく
言葉を失い
歌うこと
踊ることだけになり

海へ列を作りゆこう
歌い
踊りながらゆこう
砂浜で広がり
ねころぶ子どもたちそれ ....
ぼくの存在は地球にしかない
あの青くてきれいな球体にしかない
夏の匂いのまま貼られたアフリカ大陸
ぼくの存在は
あの青くて半分影のあるあそこにしかない


月にはない

太陽にはない ....
声は聞ける

顔も見られる

だけど

声を発する

顔が見えない


条件付きの日々を

与えられた二人は


偶然の叶う夜に

同じ月を見上げることとか

 ....
端より 染まる
ひと刷け ひと刷け 
うっすら
あかね終わるそらは るいるい
夏の夜に
開く

つくばう宵やみに 
ゆかたの えりを
赤裸な
きみへの
ほてりが すべり落つ

 ....
僕たちは行進する
雨と雨と雨の合間を
かなしみの残る青空に
バシュポン
圧縮した空気は開放され
白い弾丸は
砲の初速を逃れた彼方で
小さな羽を広げる

あの
遥か積乱雲と日輪草の
 ....
カラカラの砂漠に一筋ウーロン茶
わざと音出し飲む心地よさ
明後日の今頃には
きっとわたし、泣いてる

ハナキンなんて言葉が流行ったっけ
週末の空気はほこりっぽくて
ろ過された部分だけを吸い込もうと
口を無意識にぱくぱくとさせる

大嫌いなもの ....
非常階段は
ぜんぶ空に途切れているから
僕の指先はどこへも辿り着けない

そうして
夕暮れは何度も流れて
僕の肩甲骨を
ないがしろにするのです

(お母さんに来てもらいますからね
 ....
世界で一番
大切なものは何?
妻です。
二番目は?
音楽です。

世界で一番美しいものは何?
「お疲れ様」と言う労りの言葉
世界で一番醜いものは何?
暴言を吐く人

世界で一番美 ....
会合を終えて神戸から倉敷に移動するともう11時だった
ホテルにチェックインしても脳みそはまだ高速をぶっ飛ばしている感じだ
2時間ぶりの煙草を喫煙コーナーで吸う
11時40分からマッサージを予約し ....
  ついさっきまで
  眠っていたかのような
  まどろみ


  覚醒を求めて
  手元ののコーヒーを一口
  手を伸ばして
  煙草を一本


  煙を吐くと
 ....
それは神聖で
侵されることない神秘

逃避行

もう

終わりにしよう

命なら

ここにあった
トライアングル
カラカラたたけば
遠くで聞きたい鋭い音
速度を弱めて響きを遊び
近づいてみた
余韻をしっかりミュートして
アコーデオン的な手法で
空気を押し出し
塗り尽くせればいいなと ....
すこしでもさかむけがあればきみがきてこころをたしかめられるんだ

ちょっとしたかわいさがぼくのたねをまくはながさくまでわらってられる

ぬりつぶすてがみのなかのあてなにはぶらっくほーるよりふか ....
はちはちよんさんのおすすめリスト(241)
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