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そんなにもきみはまっすぐにぼくをみて
うんうんとうなずきながら

まるでひとかけらのまよいもないふうに
ぼくのはなしをきいてくれる

ぼくはいままでにたくさんのことをみてきたけれど
その ....
世界を征服した、孤独な高い塔の上から 
広い地上を見下ろすより 
たった数人で集う、ひとつの場所を 
素朴な{ルビ日向=ひなた}でみたしたい 

「私は正しい人である」 
と胸を張るより  ....
 
 
カマキリ会社のカマキリ社長は
用件が済むと電話を切る
鎌で電話のコードを切る
以下、カマキリ専務、カマキリ部長、
カマキリ課長、カマキリ平社員
みんな電話のコードを切る
だから ....
人一倍寂しがり屋なはずなのに
気がつくと、いつもひとりぼっちになってしまう

これも運命ってやつなのかな




みんなはひとつの輪になっている
それなのにわたしだけ一歩後ろに下が ....
 
今日もどこかで
生命が産まれている
 
今日もどこかで
希望が生まれている
 
今日もどこかで
笑顔が生まれている
 
今日もどこかで
新緑が生まれている
 
今日もどこ ....
広い草原からは

笛の音が響き

音をかぜにのせては

明日に流した

深海では一寸の光も入って来ずに

光という存在をまだ確認したことがない

余りにも酷すぎるものたちで溢れ ....
あのころ
きみが蒔いた
虹のかけらは

かぜにふかれ
悠久をこえ
きょう
ぼくらのちいさな庭に
七色の花を咲かせた

きみは
あのころとおなじ笑顔して
花たちを
いとおしそう ....
風の手紙は紅に

あなたの想い映し出す


見あげる空は黄昏に

安らぎの瞬間(とき)をもたらす



ただ願う


しあわせでいてね




優しい闇よ ....
したり顔 で

ペラペラの裏側の
幾何学の様な空に
隠された表側が
透けて見えるとでも

貴方も同じだ って

女王は笑っているかも知れない
ジョーカーは留守かも知れない
明 ....
扇風機を起こしたら
「もうそんな時期なの?
 早くない?」
と言われた


きっと、これから
毎年、一日ずつ
早まるでしょう


そのうちいつか
一年中
働いてもらわなければ ....
謙虚になった時に
世の中が見えてくる
高慢になった時は
人が見えなくなる

子供に好かれ
老人に好かれ
動物に好かれ
女性に好かれる

老人に心を読まれ
声は信じない
問題を起 ....
 
 
電話のむこうに
君はいたのだから
わたしは
分解して探す

真夜中
君からの電話で目覚める
何も話さない
街の音が聞こえる
誰かを探してる
足音が聞こえる

分解す ....
使い古された感もある言葉だけれど
過去と他人は変えられない、未来とじぶんは変えられる、
でも僕ら大半の凡人は
後悔に酔いしれてみたり
まわりのせいにしてみたり
そんなことをして過去の延長線上 ....
わたしは空に興味がありますが
そこに住む鳥も
そこを通る飛行機も
特に興味がありません


だけど、あなたが
「あ、飛行機だ」
というと
今の時代
さして珍しくもない
飛行機など ....
上がる気温
冷たい飲み物
紫外線
日焼け止め

イタチゴッコの
夏近し
美しい自然を残したい
美しい地球を残したい
美しい気持を残したい
美しい未来を子供達に

争いのない
平和な世界
一人一人の幸せの為に
生きたい。

安心を胸に
手に花を持って
 ....
永遠という名の、
花を憶えている。

綺麗に咲くのは、
野原を嫌うから。

砂漠を選んでは、
行く道を探して。

出逢えた蜜蜂は、
本当に優しいの?

194日が過ぎ、
記憶 ....
どうか攫ってどこへでも連れて行って
まるで恋にでも落ちたかのように
二人惹かれ合って

あなたに降る不幸を全て拭う
大きな木になりたい
あなたに降る幸福を木漏れ日に変える
大きな木になり ....
水を巡るたび
水は遠くなる
粉と粒 途切れ途切れの
真昼の声


岩と鐘
傾きが集まる野
見つからない 草色の器
見つからない


わたし 電飾
惑い 召喚
 ....
休日はらんぷの灯の下に 
古書店街で買った 
古びた本の、頁を開く 

少し引っ張れば 
すぐに千切れてしまいそうな 
薄茶けた頁に並ぶ無数の黒字は 
遠い過去から語りかける 
音の無 ....
しなびたような風にはたはたと
力なく揺れている黄色い旗

近くの小学校からだろう
校内アナウンスが外に漏れ聞こえる
時折キンとした音が混じりながら

光化学スモッグ注意報が発令されました ....
「明日の予定は?」
という
金曜日の夜の口癖は
もしかしたら
生涯無くならないかもしれない
あなたがわたしより
先に死なないかぎり


専業主婦だって
毎日遊んでいるように見えて
 ....
連休後の朝、
ちょっとお疲れ気味。

そんな時に限ってゴミの日で、
分別作業に気が遠くなった。

目玉焼きが半熟にならなかった時は、
朝食作りを放棄したくなった。

いつもできていた ....
大地のアオ
吾身のアカ

どっちがきれい?

偽りのシロ
真実のクロ

どっちもきれい?


フルカラーの夢
モノクロの今
セピアのあなた

どの色がいちばんきれい?
この2年間、本当に幸せでした。

これからも私は
沢山の涙を
流すことでしょう。

貴方を想い
眠れぬ夜も
あることでしょう。

でもきっと
今日よりも明日
笑顔の時間が増えて ....
川はおびただしい死体の群れでおおいつくされて
おれたちは水に触れること無く向こう岸までたどり着くことができた
あまりにもまぶしすぎて影を無くしたまま
光を失ったコンビニエンスストアーの自動扉を手 ....
死にたいと思ってるわけじゃない


でも


朝目覚めなきゃいいのに…とは願う


一言で言えば


面倒なだけだ


生きたいと思わないわけじゃない


ただ
 ....
イトしくて
カナしくて
仕方ないから

わたしは「夢」を視る

捉えどころのない
その想いを
苦い香の紅茶で飲み干して

白と黒の兎を
透明な「夢」
染まらない世界で追う

 ....
丸く収まったかと思う と傾いてどこかへ 転がってく
好きなだけ動いた後 消えるように空へ 駆けてゆく 我が侭な生き物
いつの間にか  ....
すべてのものが
あたたかい涙を流すのは
いとしいとき

いとしくて
だれかを抱きしめたくなるとき


天も
だれかがいとしくて
抱きしめたくて
泣いた
晴れの日に泣いた

 ....
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