すべてのおすすめ
黒く世界を支配する夜の空
月は宇宙を彷徨っている
感情は深く、深く
悲しみの涙を流し
落ちた水滴は雨となり地面を濡らす

意味は分裂され
言葉は空白の余韻に打ち砕かれて
死ぬ
昨日の ....
唯物論的なエスカレーターを上る
さっきの人身事故も
きっとこのエスカレーターを上った誰かから始まったに違いない
最後の一歩を登り終えてホームに向かう
ビル群が私を見下ろして空は狭かった
列車 ....
乳の出なくなった母豚が 
子豚を育ててくれるという、 
やさしいニンゲンに預けた

彼らは 何もできない痩せた子豚を
段ボールの中で育てた

しかし 相変わらず豚は、豚
ただ ....
父は生きる 沈黙の中に
母は語る 夢のような言葉
私は横たわる 足りない絶望を枕にして

川の字になった 冷え切った水槽の中
打ち上げられた魚を三匹
飼って眺めて笑っていたのは  ....
久しぶりに電話してみる
着信音が十回で、切る
内心ホッとする
まもなく向こうからかかってくる
少し慌てる
「なに?どうかした?」
声を聴いて安堵する
「いやどうもしないけど。今話せるの? ....
この世でいちばん明るいのは
夜の屋根の
いなびかり

そのあとを
追いかけてくる音は
おそろしいけど、と

小さな人がいう

ならば耳をふさいでごらん
あてがえば
柔らかな手の ....
失われた時を還せ
死んだ夢を呼び覚ませ
きみのうなじの産毛が好きだから
僕の名前を風に聞いてくれ

最期の銅鑼が鳴り僕たちのバンドは退いてゆく
黄昏の中へ精緻な夜へと官能をつなぎとめる
 ....
万年筆の血液が乾いてしまったようだ
無理もない
数年うっかりと放っておいたのだから
いちにち、はとても長いくせに
すうねん、は
あっという間に感じるのはなぜだろう
風、が通り過ぎていく
 ....
その川は病院の屋上にあった
男はゆっくりと川に入った

  早暁の屋上には看護師はいなかった
  監視カメラも男をとがめなかった

男の中で長年… 
そう 半世紀ものあいだ
渡りきれな ....
林の中を歩いていたら
3ヶ所を蚊に、刺され
むず痒さを耐えながら
ぎこちなくも、歩いた。

(もう会うこともなかろう、蚊の腹は
 僕が痒い分、充たされたのか?)

思い巡らせ歩いていた ....
      梅雨の隙間が薄日を誘い
    湿っぽい四次元のけだるさを
 いっときなだめすかしてくれる と
     広場をめぐる木立ちからは
       チッ チッ チッ と
      ....
飢餓と満月が同居する体
世界の最果ては孤独だと言う

日付変更線を挟みながら
数えきれぬ命の埋葬と
新たな命を取り出す時間が
せめぎ合う度に繰り返される

途上国の過酷な労働に
一滴 ....
   たわいのないことだが
   テレビの予報に反して
  梅雨どきの浅い日差しが
  わがやぜんたいのかげを
 舗道につくってくれるとき
   無聊にあまんじている
卒寿のおひとりさまに ....
夜間にバタンバタンと 階下で扉を
開けたり閉めたりを繰り返す父の扉
私が玄関の扉を開けっぱなしにして遠方に去ってから
ずっと開いていた 扉

帰省する毎に 小さく細く白く可愛く寂れて ....
猫の中に
自由の意味を見て

その意味を知るから
猫が好き

自由は

空間でもなく
時間でもなく
行動でもない

小さな額の中の無限だ
転げ落ちていく
硝子の欠片が
そこらじゅうを傷つける

切り傷のような皹を残し
赤い血を滴らせ
忌み嫌われる

それでも転がり続け
堕ちてゆく
救いの手は差し伸べられず

羽を ....
或る授賞式のホールにて
首を回して
天井の鏡を仰いだ、遠くに
(もう一人の僕)と目があった。


おーい  
フォーク歌手があこーすてぃっくぎたあを
掻き鳴らす、ある夜のライブハウスで偶然
隣り合わせたお洒落な婆ちゃんが「じゃあ」
って店内から出てゆく、繁華街のネオンの
合間をゆっくり抜けて小さくなっ ....
その話なら聞いたことがあります。

#空間と海月
くやゆやゆん、の天気輪に
噛り付いたまま
明々になってゆく。
大きく口をあけた月光の巨人が、
わたしの感動を食べてゆくものだから
何本 ....
#捕まえる為に
まず綺麗に梳いた。
きらきらと剥がれる、
わたしとわたしの証明を
食事のように、
口に運ぶように、
摂取するように、
喰らい尽くすように、
そこを梳いた。
それを ....
街にログイン、伝わらない言葉
見渡した限り、エラー
バグった。あなたは狂った
好きなんて意味が違う
精一杯の笑顔を作って
歩くことが辛かった
ウザかった先輩や後輩
1人でいるのが楽しかっ ....
サガンの小説で出てきた
コートダジュールという地名
リゾート感の強い響き

日本にはないような海岸
人を引き寄せるカラーがある

落ち着いた時間が街を染める

古びた街に見えるけれど ....
 遠い記憶を辿ると僕はいつでも森の中にいる。
 そこには寂しさも悲しみもない。
 ただ胸のワクワクするような楽しみや嬉しさばかりある。
 自分一人だけの秘密がいつでも隠されている。

  ....
【黄金の川】

主述の黄金律が 逆さに流れている川が
ランゲルハンス諸島には或る
島では、今日も甘美なインシュリンの雨が降り
下降気流で冷やされた土壌に蜜の匂いが立ち上がっている

 ....
知ってた

罰は選べない


それだけはお願い、と思うほどの

それこそが罰なのだと思う
綿菓子器の真ん中で
砂糖がはじける甘い匂いを
思い出していた

縁日の夜
神社の鳥居の影が作る深い闇は
永遠に私の心の中

御神木の向こうに
ぽっかりと浮かぶ
白い狐面

 ....
  
昼間の火照りから解放された夕暮れ
ビルから流れ出た人たちが
睡蓮の群生する池の畔を帰っていく

池の畔のベンチに若い女が独り
 ....
私たちは互いが憎み合い、恨み合い、奪い合い、言葉を失って、
初めてコトバを発することが出来る、ピリオドとピリオドです。
しあわせ、が遠ざかれば遠ざかる程、雄弁になれるのは
ふこう、の ....
一日中降りつづく雨が
重い布のような空気となり
肌にまといつく夜中
車が通るたびに悲鳴を上げる水たまり
風が吹くたびに雨粒で鳴るガラス
シャワーを浴びたばかりの身体はすでに汗 ....

バクちゃんは
経営していたコンビニをたたんだって

バクちゃんは
東京に出てきて
お笑いコンビを組んだって

バクちゃんは
食べてた夢をネタにしたって

バク ....
あおい満月さんの自由詩おすすめリスト(1151)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
季節- 鷲田自由詩816-11-3
缶コーヒー- 倉科 然自由詩216-10-26
東京- 為平 澪自由詩516-9-26
未来の魚- 為平 澪自由詩7*16-9-17
会話- Lucy自由詩17+*16-9-14
夜話- そらの珊 ...自由詩11*16-9-8
四季- 梅昆布茶自由詩916-8-26
ふたたびの夏- そらの珊 ...自由詩13+*16-7-21
ある男の命日に- イナエ自由詩9*16-6-20
ある日の献血- 服部 剛自由詩416-6-17
鳴神月(五)- 信天翁自由詩116-6-17
命の更新- ミナト ...自由詩216-6-15
鳴神月(四)- 信天翁自由詩316-6-15
- 為平 澪自由詩5*16-6-14
Gato- ガト自由詩3*16-6-14
運命- 坂本瞳子自由詩2+*16-6-13
呼び声- 服部 剛自由詩216-6-13
頬の赤らむ夜の恋唄- 服部 剛自由詩116-6-13
その話なら聞いたことがあります。- 梥本 サ ...自由詩216-6-11
- 梥本 サ ...自由詩516-6-11
失恋- 独奏自由詩116-6-11
コートダジュール- 夏川ゆう自由詩116-6-11
森を想う- ヒヤシン ...自由詩3*16-6-11
川辺にて(三篇からなる_オムニバス)- るるりら自由詩6*16-6-10
因果- ガト自由詩2*16-6-10
篝火- ガト自由詩7*16-6-10
睡蓮池の畔にて- イナエ自由詩13*16-6-6
拝啓幸せに遠い二人へ- 為平 澪自由詩5*16-6-5
雨がまといつく- ホロウ・ ...自由詩1*16-5-26
さバクのコンビに_ - 阿ト理恵自由詩4*16-5-25

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