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より深い夜に 私がいた事を 神も目の見えぬ日に
浅い酩酊のために 貴方は 怒りを おいてしまい
母の 恋に 私は 泣きました
その夜は ひどく 永遠に包装され
空は ありません
犬がいて ....
幻想的な世界は
常に頭の中で回っている
いつしか幻に見せられて
気づいたらもうそこは知らない
隙間から見つめられている世界
回る地球は常に球体
まだあま ....
寒く その 室内に 貴方達がいて
私は 影に乗り込む
小さな 鬱に 花を 渡して
春を 一人が 抱き上げる
私の 砂に影があって
貴方達は 小さく 決めていく
恐れる
恐れてしまえ
私 ....
地下鉄の風に背中を押されて
階段を下れば
ホームの端を
黄色い凸凸道が
何処までもまっすぐに伸びていた
いたずらな風が
吹けば
すぐによろつく私だから
凸凸道の内 ....
君が作ってくれた
マーボードーフと
ごはん。
どちらもふっくらしていてね。
口の中で立体的にからみあう。
辛くてね。
でもごはんの粒も
舌に感じるよ。
今日も終わったね。
....
まるで作り物のような空を眺めてた。
あの月だってもしかしたらあのビルの屋上から誰かが照らしているのかも知れないな。
人の流れは相変わらずで、それを眺めながらアイツが笑ってた。
地獄の手前まで ....
あれは 炎と 誰かが言ったが
つかむものはいなかった
祖父は 過去へ向かい
一閃に 死体を 乗せていく
それらに 名がつく事はあっても
私の 怒りは 極めて 加工される
抑揚を知らない ....
いつもの朝の中いつも同じ時間に起きていつもどうりに学校に行く
何故俺はそんな決まり切った世界で生きている
どうせ大人になってもこんなのと同じせかい
一生変わることない景色を見てやがて老いて死に行 ....
ひき肉を買った
何だか退屈な日常を少し変えたくて
冬のわりには暖かく
スーパーは少し込んでいる時間帯で
特売ってわけでもなかったけれど
料理レシピのサイトでふいに思い立ち
ひき肉
....
夢の中で私たちは
幾度もくちづけを交わした
あなたの唇はいつも濡れていて
舌を入れると海の味がした
まるで水中深く落ちてゆく
立ち昇る泡が遠く遠く輪を描いて
はるかな岸辺へと
夢 ....
午前に 怒りを 剥ぎ取る
それらを 立体にさせ
真昼に 購読させよ
一人にだ
屈託ない者は 雲にあった 月を数え
眠らぬ人達は 知らぬ角を 生やす
どの程度 おれは 提供も 出来ぬ
....
考えるな前に出ろ攻めろ
商店街を全力で駆け抜けろ
風よりも早くもっともっともっともっと
一番高みまで飛べ
そして叫べ吼えろ衝撃
汗は俺らの勲章さ
僕らの衝動を抑える ....
君の意志
僕が受け継ごう
世界が終わるまで
繰り返される
この『命』を
あなたがそばにいるだけで
まわりが海に変わる
ほんの少しだけ夜のような
ほんの少しだけミステリアスな海
このまま小さな魚になって
あなたのまわりを漂っていたい
あなたは私の梢を揺ら ....
どうでもいいことなんだけど、
おれが死んでも君は悲しまないことに決めようじゃないか、
あとで君に約束させるのはぜったいに無理だから、
いまのうちに約束しとくんだ、
そうすると、ある日仕事帰 ....
口語の時代はさむいがその寒さの中に ※2
自分の裸をさらすほかない時代
ひとつの恐ろしい美が生まれた ※3
三角さん、錯覚しなければ ....
あなたとはもう何回も
っていう気がするから
しない
例えば三年前
あなた会社の後輩だったわ
あんまり可愛かったからつい
五年前のときは
友達の結婚式の二次会で
あなた新郎の友達だったで ....
騒ぐ鼓動が駄目だと叫んでも
はぐれた心 繋ぎとめておきたくて
涙を流してすがりついた
醜いその姿をはずかしむより
失うことを怖れて
私は空に手を伸ばす
掴んだ手の内が空っぽ ....
もうひとりのわたしが
東京に行く
というので
わたしは新幹線に乗せるため
仙台駅にいた
東京は
日々よせてくる波のように
この街を少しずつ変えていて
ホームの電光掲示板も
....
まだ背の低い中学生だった
キリスト教系の学校だったせいもあって
敷地内には教会が建っていた
戦時中は負傷兵の収容に使われていたという
改築はしたことがないらしく
昼間でも暗くて冷やや ....
電波時計のみっつの針が
ぐるぐるっと回り始めて
また今日が初期化されたね
いずれ始まる秒読みのために
まぶたのような夜を閉じるさ
(じゅう、きゅう、はち)
朝のように目覚めれば ....
森が、けむりのような通り雨を浴びて、
身体のすみずみを洗い流すとき、
木々のたてる笑い声が聞こえるかい?
人影絶えた繁みの奥に、
若葉たちの、ひそやかな含み笑いが?
道の途中うずくまってたんだ
横を通り過ぎる雑踏
遠くなる意識のなか助けを求めてたんだ
胸に渦を巻く葛藤
力無く手をのばして…
独り
戦う
怖くて
不安で
手をとって…
アスファ ....
ポケットに
生温い世の中
ねじ込んで
瞳だけ
ナイフのように
鋭く輝かせ
アスファルト
蹴り上げて
人波に犯されて
心が塗り潰される
どれだけ諦めれば
欲 ....
斑鳩の飛ばぬ夕べがあり
甍の高いこの寺は崩れる
僧どもは眼病に侵され
いまだ訪れぬ仏達を信じ得ぬ
在り得ぬ時代の熱い聖地で
禁断は男や女の喜ぶ寝床
夜は過去の阿闍梨を招くのだ
彼の行 ....
所記と能記をはさみでしょきしょき
もしも切り分けられたなら
所記は正体なくすだろうか
能記はのうのうのさばるか
ことばたちの色つやは
鈍器の鈍色に似ていて
混色の四則とは違う
....
砂まみれの虹をわたりながら
つや消しの空間に夢をトレースする
幸せそうな光たちをそういう気分で俯瞰する
本当の意味で読み取る歴史の上の明日の流れ星を数えて
血まみれのキーボードに移植す ....
あのねえ、俺だってね、一応男の子なんだぜ?
オオカミにだってなっちゃうよ?ほんとにさあ。
ケンカになったら負けそうだけど。
いや、お前にゃいつでも勝ち目はねえか。
灰色の廃墟の中で結局僕らは
怖じ気づいてしまった
昔見た夕日今見ている夕日
何も変わらないけど変わってる物は
僕の感情移入だけだった
連続で変わる全てのチャンネ ....
親愛なる六月生まれの 女へ
君の墓碑に 近づいてはならない ように
天使を 置いて
町を 作り上げ
大きな 絶望を 築き上げよ
それらを 平たく 映しとめる
海があるなら 私は あな ....
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