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君の影を拾った
西日を真っ向から受ける君の背後で
手を差し伸べたら
君の影を拾えたんだ
君の影は薄暗く、少しつめたかった

私の影は
君には決して拾ってもらえない位置にある
ひきずった夢がカサカサしている ダンボールがズタズタに切り裂かれて 
ベッドの下に押し込んであった

当然だよね
片付けておいてね、って言ったの、
私だもん

田舎から都会での 新しい暮らしに馴染むために   ....
先ほどから頭の中を 潮の臭いが通過している
文字と文字の列の間に 空洞を見つけて
遊ぶ子供が 砂場でカラカラ笑う

 (ホラ、ミテ、コレガ、ボクノ、ホネ、)

そんなレトロな歌が  ....
草原を遠望する瞳は
遥かに一閃する時の煌めきを見逃さなかった

確かな四肢は沃野を愛し
太陽や月や星座と寝起きをともにし
ときおり微細な流星が空をよこぎってゆく

瞬間を感じそのものを生 ....
何となくというセリフなんか吐くな
きちんと表現したまえ

されど私は優しいからそれを吐息と
あえて描いてきたんだろうと思う

書き込んで書き込んで
描き回るあなたの専攻のない ....
コップ一杯の麦茶に昨日見た夢を溶かして
ぐいとひといきに飲み干す
季節は夏、あくまで夏だった

例えるなら、ここは砂漠
らくだの背中にまたがってゆらり、と
色あせたリュックに刺さる白旗 
 ....
そういえばマッチ棒は
頭の先から燃えるので
わたしだって
頭から燃えていって歩いてゆきたい

心が大事って
守っているだけじゃ歩きにくいよね

腕だってふらなきゃ自由じゃない

静 ....
いい武器持っていて使う機会がない 遠花火指輪の跡に気づかないふり 四角い君が
手を触れないでも
美しい音色を出す君が
とっても気になるんだよ
いつか会いたいな
テルミンさん
公園広場の人だかりに囲まれて
学ラン姿の少年は、笛を吹く。
指をぴろぴろ躍らせて
黒い瞳は{ルビ魚=うお}のよう。

楽しいメロディ奏でつつ
耳はだんぼに開いてる。
身も心も空っぽにして ....
なすがママに
きゅうりがパパになった

それはつまり
結婚当初
かれらが毎晩毎晩
いやになるほど毎晩毎晩
はげしくくるおしく まぐわったことを意味する
まくわうりのように

ああい ....
笑顔描かれた靴で蹴られている その虫は
どこからともなく現れて
花に潜り込んで喰っている
払い落そうとしても
逃げもせず
しがみついて
貪り喰っているので
憎らしい
しかもとても醜い虫で
気持ちが悪い
その虫の ....
ぽっかりお月さま 
今夜は月明かり
暖かい風が吹いてきた

ブロック塀の上に猫がいる
ゴミ置き場に猫がいる
駐車している自動車の底にも
猫が潜んでいた

ニャア――

真夜中は猫 ....
優しい言葉を 探す
ねぇ 何が
優しいのですか

易しい の デスカ?

やさぐれて しまっては
本当の やさしさが
隠れてしまって
哀しいの

見え隠れ している内は
 ....
非常口の緑の看板
たとえ火事になろうと
地震が起きようと
この歪んだ世界からは逃げられない
非常口なんて無い
あるのはただ
幻想のEXIT
あなたは 年老いた家の姿を見たことがあるか

台所からは 骨と皮だけになった皮膚の隙間から
食器と血が 毎日滑り落ちて死ぬ音

骸骨のような運転手になった父が
赤信号のまま 車を通 ....
今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声

「あんたはヤクルトが大好きでね、
 お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
 ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....
とめ、はね、はらい、が 
美しく表現できる ペンで
誰にでも 恋文みたいなことを
描いたりする 頭の中は

だいたい
とめ、はね、はらい、だらけの
行動を 起こしたがる
 ....
心細さを擽る風が
お腹の底を吹いたかと思うと
今朝からは

おびただしい数の赤い蜻蛉が
突然現れたにしては
脅威的な確率の高さで
ペアを組み
次々に風を横ぎっていく
二匹ずつきちんと ....
夏の陽射し

猫の影くっきり

耳をぴーんと立て

猫の影くっきり

二匹の影が重なり合う

世界中の地面や壁に

夏の陽射し

猫の影くっきり

尻尾をぴーんと立て
 ....
食べても食べても、淋しさが埋まらない。
だから、腕を噛んで、千切って肉を食べて、空腹の内蔵を食んで、
食べ物の匂いを消すために、鼻を千切って、
食べ物が見えないように、次は目をくり貫いて、 ....
なかなか膨らんでくれない風船に
飽きもせず息を吹き込み続ける
何処かに穴が開いているのを知りながら
滑稽な独り遊びを止めることが出来ない

春には妄想を咲かせて散らして
夏には傷痕を弄 ....
やわらかな夜の入口で
関節のありかを
ひとつひとつ
たしかめていく
幾度となく
繰り返してきた
解体のための
いとおしい作業
継ぎ目よ
さようなら

肉体は部品となって
ていね ....
巫女のバイトしてご利益がない もう家族には戻れない夜のハイウェイ 名刺を交換するように 
お互いの身体を交換する

いやッ、
あの
好感覚の感触が
指で 語る
お互いの一日の
良い所々について。

あ、

母音を胸に置き ....
女王様を縛ってテレビで野球観ている
あおい満月さんの自由詩おすすめリスト(1151)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「片恋/表」- 桐ヶ谷忍自由詩11*14-8-25
ひきずった夢がカサカサしている- 北大路京 ...自由詩414-8-25
切り裂きジャック- 為平 澪自由詩11*14-8-25
晩夏- 為平 澪自由詩9*14-8-25
野性の夢- 梅昆布茶自由詩1614-8-25
湿度詩- 朝焼彩茜 ...自由詩21*14-8-24
ぼくらが旅にでない理由- あ。自由詩5*14-8-24
マッチ棒の行進- 朧月自由詩414-8-24
いい武器持っていて使う機会がない- 北大路京 ...自由詩414-8-24
遠花火指輪の跡に気づかないふり- 北大路京 ...自由詩714-8-24
テルミン- 凍月自由詩5*14-8-23
笛を吹くひと__- 服部 剛自由詩614-8-23
なすがママに- 浩一自由詩2*14-8-23
笑顔描かれた靴で蹴られている- 北大路京 ...自由詩914-8-22
独裁者- Lucy自由詩17*14-8-21
【_猫の集会_】- 泡沫恋歌自由詩18*14-8-21
やさしさコート- 藤鈴呼自由詩2*14-8-20
EXIT- 凍月自由詩2*14-8-19
喋るテレビ- 為平 澪自由詩26*14-8-19
ヤクルト- 夏美かを ...自由詩47*14-8-19
バッドトリップ- 為平 澪自由詩6*14-8-18
アキアカネ- Lucy自由詩18*14-8-18
夏・陽射し- ……とあ ...自由詩12*14-8-18
吠える- 為平 澪自由詩414-8-17
モドキ- nonya自由詩29*14-8-17
心だけ小さな舟に運ばせて- そらの珊 ...自由詩21*14-8-17
巫女のバイトしてご利益がない- 北大路京 ...自由詩1314-8-16
もう家族には戻れない夜のハイウェイ- 北大路京 ...自由詩214-8-16
ボディレンタル- 為平 澪自由詩214-8-16
女王様を縛ってテレビで野球観ている- 北大路京 ...自由詩214-8-15

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