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想いを繋ぐのはいつも
言葉だった。
小学生の時、
友達と口げんかをしても
さよならは忘れなかった。
またね、と別れると、
次の日はまた ....
紙に書く言葉を選び
心の住む所を明かす
季節の中 暦に書ききれない
熱と冷気がある
何度も歩いた生家前の道
しだいにその回数が追いつく
婚家前の道
道すがら挨拶をかわした人々
....
なぜふたりでねむる
よるはあったかいの
黄金色のお月さまが
くちどけするように
やわらかく滲んでは
ひとつ、星が流れた
ああ白い
横たわるわたしの
鳩尾のしたに耳をよ ....
告げないと決めたら
気持ちが楽になった
この手で弄ぶには
余りにも重たい心
そっと
くるんで
見えないように沈めた
深い闇のなか
秘める 秘める
永い時をかけて
世にも 魅惑的 ....
なぜ傘など持っているのですか
こんなにも晴れた日に
あなたのことは分かっているつもりです
被害者だと思えばなんでもできます
私はあなたに何もしていないつもりですが
お前らの中に含ま ....
冷たい海にさらわれるような心地で
あなたを求めてみたら、きっと
わたしたちは幸せになれるのだろうなんて
下らない戯言を呟いてみた
眠れば 夜を越えて 朝になる
(溺れる前に息を止めて、) ....
綺麗なだけの水の中
廃れることのないこの体
頭の中は常に霞み
視界は晴れることなく歪む
全てが溶ける部屋で僕は現実を知った
閉じ込められたままの僕等
泳 ....
あいするそのひとは
いのちあるひと
あいするそのひとは
ひかりあるひと
あいするそのひとは
うたのある ....
黄色い薔薇は
不幸せの色
幸薄く虚ろげで
儚い
白い薔薇は
悲しみの色
思いが深すぎて色さえも
染まらない
赤い薔薇は
....
雨でも無いのに霞む線路道
ヘッドフォンから聞こえる六弦の弾き(はじき)
森のなかへの餌食の様に飲み込まれる僕ら
雨でもなく風でもない森の声と
混ざり合い溶け合う歌と僕の耳
ここから見える ....
こうしたらこうなる、
それは幻想だ
そんな思想に価値はない
自然に身を任せることが
むずかしいのは
この幻想にとらわれているからだ
谷間のひかり、のような幻想、 ....
しめった風が頬をなでるのをやめ、
埃のような雲霧が二人の呼吸を失わせていく
白くかすんだ記憶の中で
街灯だけは飴玉のように赤く潤んでいたが
私はそこにいるはずなのか
そうでな ....
あなたの名前を
まだ 知らないわ
なんだっていいんだ
単なる記号に過ぎないんだから
好きなように呼んでくれたらいいよ
あの日 あなたがそう言ったから
....
フラクタルな現実が 左肘の辺りで破壊音を放つ
アスファルトの憂鬱に 存在意義を失う電話ボックスのソウル
電子的なマリンスノウ 液晶画面が北北西に明滅
天空 ....
空白が怖いのですよ
ずいぶんと長い間
まわりに何にもない場所に
ぽつん
と 置き去られていた気分だったから
でも
少しずつ好きな色のクレヨンを手に入れて
ぽちり ぽちりと
画用紙を塗り ....
いなくなってから
選別しとけばよかった
なんて
ただ自分が
むだに
消耗したことを
嫌がるんだね
もう
出会えないものが
あと
何回あるのか
数えたら ....
肌寒い
鼻水も少しでてきた
面倒くさいことがいっぱいだった
夏はやっとこさ」終わった
遠くにみえる街は
とてもおとなしい
少しさみしそうにはみえるけど
私にはちょうどいい
この中間 ....
パリ、
バンコク、
アムステルダム
アブダビ・・・・
ひとりゝが克明に、
肌の毛穴を映し
【二十四】の顔たちが
闇に浮んでいる
それ等は瞬きをし、
呼吸し
ときには咳きこん ....
ひたひたと
君の足音が 近づいてくる
今日も 僕の傷ついた羽を
その やわらかな唇で 癒してくれる
とてもうれしい反面
ほんとは不安でいっぱいなんだ
....
お前を水族館に連れてってやる
そしてお前の性根を叩き直してやる
水槽をよく見ろ くまなく見ろ
いろんな魚がいるぞ 種々雑多な魚が同居してるぞ
でもどの魚も悠々と泳いでるぞ
お前はどうだ? お ....
母の腕に抱かれて 赤子は
もう死んでもいいと思った
丘に一本の木がある
見向きもされず
子供が木に登ることも無くなった木
紅葉もしない木の回りはやがて
町になっていく
道が出来て町は活気に満ちた
木は独りになった
....
さびしさにかられては二人称にあなたを選んだ、そんなときから、後ろを向けばあなたがいつもいるような、まぼろしをみせられていました。雲が光をさえぎったような天気の下では、誰しもが悲しくも、切ないような ....
沢山の名前を捨てて、
時間を捨てて、
記憶を置き去りにして
日常を泳いでゆく
終わらない
終わらせようともしない
ただ
貝のように
色なんて無色でいい
....
1.
今までに
無くしたものごとをひとつずつ
丁寧に数え上げて見せては
笑い
今まさに
指先からほろほろと零れ
落ちた
それを
見送っては
泣く
かなしく
....
つかめないカラダ
はなせないモノ
えがけないキセツ
いまのワタシは
からっぽだから
なにが
いいのか
いつもわからなくて
なきたいような
わらいた ....
かなしくてもしあわせでも
かぜはいつかあめになってしまう
僕の知らないところでも
発電風車をすり抜け
ロウソク工場の煙をながし
ビルの隙間で口笛を響かせ
千切れた段ボールを蹴飛 ....
熱帯夜から放たれた八月のあなた
雨戸もガラス戸もカーテンも開けて
短い髪に風を受ける
シャンプーの香りがよせてはかえす
秋の虫が聴こえる
蝉の絶えそうな羽音も渇いたように
風がはためかせた ....
空が高い
空が溢れそうなほど膨らんでいる
今日の地球は いつもより ひとまわり大きい
白い跡をつけながら
西から東へ飛行機
ただ青い中を
東から西へ滑る 白い翼もあって ....
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私の中に
醜いなにものかがあって、
私が私であるようにしている。
私の中にあるなにものかを
しっかりと掴みだして、
目の前においてみよう。
....
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