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わたしの説明書には
「単三電池6本で動きます」と書いてある
つまり電圧に直すと9ボルト

何処かでおちた雷が
光だけを見せている

地響きみたいな衝撃がつたわって
わたしは静かに動き出 ....
空から
落ちた日のことを
おぼえていない


海を
ながめることを海として
その浅きをのがれる
すべにおぼれる


太陽はもう
ことばではないけれど
確かにぬくもる
 ....
ちょっとだけ焦げたトーストに
マーマレードを丹念に塗りつけながら
行間が欠伸している新聞記事を
接続詞のように眺めていた

かなりぬるくなったコーヒーを
スプーンで執拗にもてあそびなが ....
ハシブトガラスのジョージが死んだ

浄瑠璃町の舗道の上に
骨の折れたこうもり傘みたいに
貼りついていた

アオサギのジミーが言った

南の島のまがいものの空に焦がれて
旅行社の馬 ....
明日のことばかり考えている彼女と
昨日のことばかり振りかえる僕
針で突いては
月は破れ

倒れこんだ水のない
手もつなげない花が二輪
カーテンレールの、かららと転ぶ音
風が吹いてる ....
影が動きに遅れてゆく
遅れては遅れては重なりつづけ
ひとつの歩みのたびに咲き
ひとつの歩みのたびにたなびく



海の終わりからはじまる砂漠で
影と涙は会話していた
 ....
 夜に泣く


 貴方を知った

 その日から

 逢えるその時を

 夢に見て


 遠い地で

 私はひとり

 貴方を想う


 愛を語り合っている
 ....
カルピスを飲んだら、凄く濃かった。
何故なら、氷が溶ける前にすべて飲んでしまったから。

南極の氷が溶ける前の海の水と、今の海の水は、濃度が違うんだろうか。
小学生の夏休みに行った海の水の味と ....

眠れない夜
眠りの水面で
寝返りを繰り返す
眠りを手で掬ってみるのだが
すぐに指の隙間から零れ落ちる
意を決してうつぶせになり
眠りの水面に顔を浸けてみるが
すぐにくるりと仰向けに ....
夏のテーブルは渚
水のように陽だまりがゆれる
私の貝殻はここにあります
波間にさすらった熱い砂は
もうゆるくほどけて


あなたの胸に頬を寄せると
潮騒が聞こえます
時折 やさしく
 ....
今夜も蜜のような月が出た
夜を飛ぶにはふさわしい月夜だ

さあ窓を開けて
翼なんかいらない
飛ぼうと思う気持ちさえあれば
どこへだって飛んで行ける

蒼い闇に溶けて行く
この高揚とし ....
汚れちまったあぶらみに 今日もコショウをふりかける
汚れちまったあぶらみに 今日も肉さえ食べすぎる

汚れちまったあぶらみは たとえば今夜は揚げ衣
汚れちまったあぶらみは コショウのかかって縮 ....
未来がまだ懐かしかった頃
人々はそれぞれの
大切なアルバムに
過去や現在や悩みなどと一緒に
未来を貼りつけていた
わたしたちには
過去や現在や悩みや
未来がこなくなっていたから
それら ....
暗闇に指を伸ばして
知ろうとしている
指先が暖かく湿る
聞こえるのは、ピアノだけ

鳴いている
泣いている
うまく言えない
でも大好きだよ

ピアノのトリルのような ....
 
沈黙に耐えられず
埋め尽くすからだろう
言葉で

たったひとこと
言えたなら
それだけでよかった

傷つけようのない
言葉と言葉が
塞ぎかけた
傷口を開いてしまう

包 ....
 
紙の羊が
食べたそうにしていたので
紙の草をつくった
 
今日はたくさんの流れ星だね
 
あれはホタルさ
 
きれいだね
命みたいだ
 
僕はばらばらになってしまいました


この世界のどこかに、

今も漂い続けています


ありとあらゆるバッドエンドを繰り返して

それはもう、出来の悪い喜劇みたいに


いつ ....
充血した方の目で
窓の外を眺めた
赤い網目の向こう側には
いつもの景色があるのだが
その虫捕り網には
穴が開いているから
僕は呆気なく
ホントを取り逃がしてしまう

白濁した方の ....
貴方を愛してる


貴方も私を愛してくれて

身も心も 全部くれたね


私には貴方が必要で

居なくなるなんて考えられない


好きよ

誰よりも




こ ....
あなたみたいに遠くへは行けない。
ぼくには足があるから。
そういっていいわけを考える。
うまい、うまくないかはべつとして。
とりつくろう、縫う、パッチワーク、みたいに。
きれいかどうかは ....
真っ赤に並んで咲くつつじの中に

青い小さな花をつけた一本の野草を見つけた  

日に照らされ赤々と誇らしげな中に  

可憐な青い灯火を掲げ  

しゃんと背筋を伸ばす  

は ....
前髪が濡れていて、うまく夜風に
流れてくれないのを感じながら
腕を軽く上げた先の
線香花火に、視線を戻した


断末魔の産声が
チリチリと聞こえていたはず
かつての夏の夜
赤い輪郭を ....
夜のおわりのはじまりの朝
シーツの広さを掌で思い知って
二人のおわりのはじまりの一人
残り香がひんやりと胸を掠めて

昼のおわりのはじまりの夜
未練たらしい影法師が踵から生えて
夢の ....
地球が悲鳴をあげている

叫んでいるのに
気づかなかった人々

花 咲きほころぶ春
ギラギラ太陽輝く夏
赤や黄色の葉を散らせる秋
白一面の冬



季節をずらし
それらしくな ....
 嫌われもののからすは

 誰からも愛されない

 慈悲の心があっても

 精進の心があっても

 愛されはしない


 冷たい冷たい冬も

 ひとりぼっち

 笑っ ....
  雨漏りのする部屋は、



  間違いも正しくて、



  いい夢は見られない、



  ただ僕の見るものが、



  ただ僕の聴くことが、


 ....
傷つく時
人は陰口を言う
傷つく時
人は反論する

弱い犬は吠える
代替案も持たずに
自分は正しい
自分は標準人と思う

標準が正しいものではない
特殊でも正しい事もある
記憶 ....
「はじめまして。」君の口からその言葉が紡がれるのが

怖かった

君を見つめていた時間がすべて
君を包んでいた空間がすべて
君を中心にしてまわっていた
僕の幻想が

壊れてしまう ....
あなたの笑顔が
そうだな、あの異様なほどに青い空で
かき消されてしまうんじゃないかって
思うよ


記憶が
すりかえられていく
過去が
今に も
白いキャンパスに陽炎を描いた

夏は容赦なく照り付けて

心の内側に晴れはないのだけれど

黒いものはみんな空気と同化させた

あたしは潔白

いやそれよりもずっと澄んでいた

 ....
皆月 零胤さんの自由詩おすすめリスト(236)
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