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月がどこかへいなくなった夜にきみもひっそりと消えてしまいました。行き先は火星ですか。それとも木星ですか。終バスがないからもう追いつけない。ここは当たり障りのない星です。ちょうどいい気温ではなくただぬる ....
あの伊達直人がマスク姿で被災地ボランティア?
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バスケ代表、歓楽街でダンクシュート決める
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早朝の光障子戸に 木の葉の影絵
今日も ゆらゆら酷暑の炎か
清涼の風が ツクツクボウシの声乗せて 蓮沼を渡り来る
ツバメとトンボの 危うき急接近
急登し 息切り見下ろす 灯台遥か
浜 ....
僕のちいさな時間をかえしてほしいんだ
双眼望遠鏡に閉じ込められたほんの僅かな視差を
星雲の光年には追いつけやしないけれど
僕たちは自分のひかりの速度をもっている
パラダイスには遠いが自 ....
息の根が 萎れかけている
卒寿をすぎて 腐りかけている
色艶を なくして しまったし
弾力も 喪失してしまった
だから
もう いつ塵箱に すてられても
おかしくはないのだ
覚悟を ....
更年期だからもう卒業させて、と嫁さんに言われた。摩擦で粘膜が痛くなって耐えられないの。
それがセックスを拒む理由だった。
突然の卒業宣言に私は戸惑った。
男の性欲は簡単には終了日を迎えられない。 ....
老舗の店が
建っていた
老舗の店で
買い物をした
老舗の歯医者で
口の中を血だらけにした
はずであった
ように思う
が
赤土が
むき出しになった
....
卒寿を 過ぎると
想いが 拡散されるのか
暮しの 翳が いつの間にか
ぼやけてくる
エヤコンの温 ....
家に来たとき
まだ子供で
カメラに収まらないほど
暴れん坊で元気だった
ガゼルみたいに飛び跳ねて
片時もじっとしなかったっけ
じいちゃんが倒れた時
家族に知らせようと遠吠えした賢 ....
先輩死んじゃったの
同窓生だと聞いてAmazonで古本買っていたけど誰かわからなかった。
先輩死んじゃったの
ネットで本名を検索して誰だったのかわたしの中で一致した。
生きている時に先 ....
乾いて
ひび割れていた
土の上に
種子の上に
待っていた
待っていた
水が
待っていた
待ち望んでいた
水が
今年も
やってきた
乾いて ....
3分の1は光
音も無く沈む破線
後ろに流れていく灯
美しい冬の夜
3分の1は曇り空
繰り返される
夕食の時間
鍵は失くしてしまった
あとの3分の1は
積み重なった時間が崩れ
落ちる ....
円柱型のストーブに火を入れる
ストーブの小窓から見える暖かな火を
見つめて僕は夢の中
これが薪ストーブなら格好いいのにな
丸太小屋にこもって
文を書いて、それを売って生き ....
そらいろのくるま
にのって
あさがたの
やわらかな
ひのひかりのなか
ぼくたちはいこう
ぼんねっとにひかる
きのうのあめつぶが
さわやかな
くうきのなか
う ....
スマートフォンは
冷蔵庫を目指したのだ
一定の温度で保存ができて
いつでも取り出せる
冷凍食品で時間も短縮できる
情報の冷蔵庫を作りあげた
しかし冷蔵庫に
人間を閉じ込めたら死に ....
高台に古い教会が見える
海辺の街を見下ろしている
結婚式でよく使われている教会
華やかなエネルギーが流れて
街全体が愛で潤う
私もあなたも
生まれ育ったこの街が好き
愛のある ....
アンタはねぇ
産むつもりなかったのよ
子供なんて
別に欲しくなかったし
ああ、やっぱり
流しとけばよかった
ごめんねぇ
もう母さんたちダメだわ
アンタたちだけ
....
豊かな香り
いつもの珈琲
70g
数字は
合っているんだろうね
寸分たがわず
日本がなんだか
イヤになるとき
ないですか?
....
同じ作業の繰り返し
飽きもせずに繰り返す
目的は
ペカリに有り
天井のない恐怖
スリルの亡者
憑かれてしまった
その時ペカリ
来たよ来たよ
GOG ....
目に見えないから
余計に 酷くなる
痛い 痛いと
必要以上に 騒ぐ人
ジッと堪える人
的確に 表現する人
それぞれの傷の大きさは
測れないから
比べることなんて ....
とてもちいさな出来事が積み重なってものごとが見事にできあがり
それがとても不思議だったりもする今日この頃です
僕の押入れの中に隠された凶器みたいなスケートボードはいつも
わくわくする坂を滑り ....
けものは好きですか、と
君がたずねる
けっこう好きかも、と
僕は答える
けものは乱暴で
けものは残酷だ
けものは正直で
けものは後先を考えない
パトカーのサイレンが
夜を ....
大人が作って大人が壊して
子どもだけが残った
子どもだけが残った
子どもだけが
平日は忙しい
週末になれば
穏やかに過ごせる
平日に出来ないことをする
あっという間に経つ時間
掃除したり
本を読んだり
録りためたドラマを見たり
案外忙しい週末
楽しい ....
曇りの日に海へ行った
空も海も灰色なのに
仲介者の努力も虚しく
いまだに和解は成立しない
その国境線は水平で
欠けた世界の端から端までを
頑なに切り分けようとしている
曖昧だが根深いライ ....
さっきのバスに座っていた女は美しかった
この夕焼けとどちらがより美しいだろうか
空にひとつかみの鳥がばらまかれた
部屋に入れば祖母の匂いがした
あまりにも不器用な僕が
あれこれ考えあぐねて
かけることばもなく
まだうつむいている君に
差し出せるのはオロナインだけ
こんなときは
オロナミンのほう
その意味も判らないけど ....
空は
永久無料のアートだと
思っており
事あるごと
とくに
金のないときは
しょっちゅう
見上げた
きのう 空の神さまが
ずぶ濡れで
訪ねてきて
いや、さいご
身体で払 ....
生まれるといつか
死んでしまうように
忘れるから
あなたは思い出す
忘れなければいい
ずっと覚えていれば
思い出すことはない
生まれたから死ぬ
忘れるから思い出す
ならば 思 ....
新幹線が雪をかく
車窓は雪の町あかり
大変だろうな雪の屋根
幽かな光を吸い込んで
薄らと浮かぶ雪あかり
新幹線が雪をかく
車窓は雪の町あかり
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