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せっかく東京に来たのだから
上野駅に行ってみた。
ホームレスの仲間に入れてもらおうと
ダンボール箱を持って。

とにかく東京に来たのだから
山谷に入ってみた。
リュックを担いで、ジョギン ....
いつも
やわらかく
笑っている。

ひとの
わがままを
いっぱい
包み込んで。

ぷろみねんすに
灼かれながら。



泣いていいんだよ。

怒っていいんだ。

蟻 ....
つくえにすわったら
しんぞうが
いきなり
ばくばく
じこしゅちょうをはじめ

おらあよお
うまれてこのかた
いちどだって
いちびょうだって
やすんだことが
ねえーのによお
ちょ ....
しおが
まあるく
みちてくるのは
ぼくらのからだに
きざまれたひつぜんだ。

しおが
まっくらに
ひいてゆくのは
かぜがおしえる
このほしのぱずるだ。

このほしとつきとのなぞ ....
ずいぶん
ながいときがすぎたが
きょう、やっと
ふたりは
わずか五ミリほどの
ラビリンスを
うんだ。

ちいさな
コンクリートのすいそうで
ちゅうにうきながら
まようことしかしら ....
哀しみが
哀しみの
首を絞めている

絞められた哀しみは
椅子に座ったまま
うなだれ

絞めた哀しみは
ぽっかりあいた空洞を
もてあまし

ただ
じっと
人である哀しみに
 ....
おれは海を釣ろうとする
海からおれを釣ろうとする

あなたは海を産もうとする
ひとの不思議を産もうとする

ぐるり
この星が太陽をひとまわりして
海辺の町に
また
桜が咲いた

 ....

午後
湖まで
二万歩を歩く
ふたりで歩く
途中
息づかいが消え
ふり返ると
青桐の葉を持って
笑っている。


タバコを買いに
五階をくだる
ふたりでくだる
途中
 ....
たとえば
紫陽花のころ
ぼくは
かかえきれない想いを抱いて
佇んでいる

ふりつづく
やさしい雨は
すべての景色を溶かし
なおも
ぼくの扉をたたく


願わくば 雨よ
ウテ ....
解かれた家はあたりの景色を変え
歴史のつむじ風を吹かせる。

ユンボが
さっぱりと暦をかみ砕き
暦はまた小さな風となって
背筋を寒くする。

鳥肌の立った皮膚に
父と母の
祖父と祖 ....
ずっと
風をさがして
生きてきた

たとえば
こんな
よく晴れた日には
釣り竿を担いで
山に行くのがいい

頂に着くと
{ルビ草原=くさはら}に寝ころんで
釣り糸を垂れるのがい ....
名前は?

いちおうクサノダイゴという記号はある。

どこから来た?

あの空のむこう。

歳は?

知らない。

仕事は?

ささくれ屋本舗

具体的には?

心 ....
ひよりさんの草野大悟さんおすすめリスト(222)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風のイルカ- 草野大悟自由詩3*04-6-20
ガラスの太陽- 草野大悟自由詩3*04-6-15
かむばっくのひ- 草野大悟自由詩3*04-6-6
うみのぱずる- 草野大悟自由詩7*04-6-4
ラビリンス- 草野大悟自由詩604-6-2
哀しみ- 草野大悟自由詩504-5-30
光の子- 草野大悟自由詩7*04-5-29
風の残り香- 草野大悟自由詩604-5-28
立つ女に- 草野大悟自由詩504-5-26
解かれた家- 草野大悟自由詩304-5-20
風を釣る- 草野大悟自由詩7*04-5-18
職務質問には- 草野大悟自由詩9*04-5-16

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