眠りの国から追い出された
傷だらけの片翼の天使は
この世界でどんな夢を見る
赤く血塗られた新聞紙
混迷を極める世界情勢
もう誰も明日を夢見ない
ただ生まれては消えていく命たち

コマー ....
声の限りに叫んでも
この無音の部屋では響きもしない

青い涙や赤い血を流しても
この無色の部屋ではシロクロで

ただただ、
心の痛みに支配されたこの部屋で
私は待っている


声 ....
ひとつが
どこまでもひとつに感じられ
ふたつが
どこまでも数え切れなく感じられる
街が街を過ぎるような
水のような音の時間を
子は歩む
子は沈む



千の手の波
 ....
私のブレーキを壊したのは
私自身
私のハンドルを握っているのは
私自身
私をコントロールしてるのも
私自身

私が事故っても関係ないだろ
私にアンタの法律を押し付けないで
私の法律は ....
冬は太陽が低くて
オープンキッチンのカウンターは
暖まっていて

太陽から連なる
六角の連凧が
ブラインド越しに差し込んでいて
左目を射抜かれてしまう



カップの中のアー ....
麦朝夫さんという詩人のひとを
ぼくは知らなくて
知り合いのうちで読んで見つけて
なんだか
寂しく静かな思いがした。
それは、平日の昼間
なにもすることがなくて
近所の図書館に走り
空を ....
立ち並ぶビル群の幽霊
ビル風が吹き抜けると
敷かれゆく風の線路の上
滑らかに空中列車は行き交う

乗客は皆視線を落とし
日常に見つからぬ出口を
携帯電話の画面に封じ込める

 「 ....
 
耳を澄ます
この死への欲求は
どこから来るのかどこから来るのか
 
 
私が見ているのは

しだいに枯れ木となってゆく貴方の

風に微かに揺れる枝の指先


上に 上に

よりも

天に 天にと手を伸ばして

貴方は何を摑み ....
君の
うすれた髪が恥ずかしいなら、
全ての人が盲目になればいい。

君の耳が狂っているなら、
全ての人が声を無くせばいい。

君の声が力を失ったら、
全ての人が聞こえなくな ....
夕暮れの川辺に浮かぶ
黒い人影は芝生に腰をおろし
ちぎれ雲に目を見やり
ぎたあを抱いて

  ぽろろん ぽろろん ・・・

黒い人影の胸には穴が空いており
ぎたあの体つきとどこか似 ....
やせたいからタバコを吸うのよ。
きれいになってシアワセをね、
        手にイレルノ。

どくを喰らって、
病気になっても
シアワセになれるなら
          ....
名前を叫んでください
教室の窓際
規則正しいリズムを奏でる
僕のシャープペンに向かって

名前を叫んでください
グラウンドを
誰よりも速く駆ける
僕の靴音に向かって

名前を叫んで ....
私の名前は「架空」です
私が現実に生きる本名と
人々とふれあういくつもの場面は幻です
パソコン画面の内側に
果てなく広がるさわれない空間で
足をつける地も見つけられずに
呼んでいます
 ....
何処にいきたいのかな?
ネットをうろつきながらそんな事思う。
結局、何がしたいのかもわからない。


 やることも無いから
  イン ザ デジタルワールド

アナログなデジタル達はね
 ....
風が吹く。
 肌寒く暗い空にゆっくりと朝日を迎える準備、大地は微かに動き出す。まだ、日の昇らない空に光が滲み出す。それと同時に体温を上げていく大地は、滴を空に解く。
 陽は世界の目覚めを、日は新し ....
空っぽの心に種をまく
いつか花が咲くように
そう、
ただ闇雲に種をまく

美しい花
可愛らしい花
中にはきっと
醜い花もあるだろう
いつ咲くのかも分からない

だけどそれでもいい ....
私も難民
あなたも難民

この世に何万、何億の人類って難民がいる

住所も国籍も権利も

難民は持っていない

襲われて逃げて

いく所も無く助けて貰えるでもなく

食料も無 ....
君と夜のドライブをするのは

久しぶりだね

さっきから

君は目を伏せて

何か言おうか悩んでいる

僕たちの間に

秘密ができてしまったんだね

なんとなく

気付 ....
今日もまた欲望に負けました
自分の弱さをごまかして
見せかけの優しさにすがりました
自己嫌悪という快楽に
身を投げて

今日もまた失望に負けました
幸せそうな人を眺めては
この身を憂い ....
ここにおいで

もういちど

ここにおいで

こんどは、もっと

ゆっくりと休めばいいから。

こんどは、もっと

ゆっくりと眠ればいいから。

もういちど、

ここに ....
君の夢を見て目覚めた
午前三時
追い打ちをかけるように
太陽はまだ昇らない

夢の中でも
やっぱり君はつれなくて
誰か知らない男の腕の中
背中を向けて去って行く
汗ばんだシャツを脱ぎ ....
わたしは
だれのものなのか
だれもおしえてくれなかったので
わたしは文字になりました

そうすると
色々なところで
わたしを使ってくれました

本の中にわたしが居たり
チラシの中に ....
見飽きてしまった景色なら
ちょっと視点を変えてみればいい
忘れかけていたもの達が
二人の瞳に映るかも

去年と同じ季節 同じ場所
少し大人になった二つの影
そんな些細なことも奇跡のよう ....
白いシーツにくるまって
裸の足を少しのぞかせながら
「帰るところがないのぉ」って
まるでローティーンの家出少女みたいな
口調でさ
そう言ってみな

きみの横に滑りこんだぼくは
不器用に ....
あの空の話





もう遠くなった映像の中では
坂道の向こうの太陽と
薄くなるグレーの空とが
混在していて
蝉時雨
引いては寄せて
寂しさを反芻している

知らない知らな ....
「産んだ私が馬鹿だった。」
母の声が鳴り響く
「お前なんて俺の子じゃない。」
父の声が反響してる

あの雨の日も両親は
私のことで喧嘩していた
私はそっと音を立てずに
部屋に隠れて息を ....
苫小牧の少女が一篇の詩を書き上げる頃
渋谷の未成年たちは今日の居場所を探す
小さなハコで鮨詰めになって揺れながら
沖縄の夜の珊瑚礁を思う
糸井川の漁村の少年は
明日の朝の漁を邪魔 ....
 
 赤く燃えたのは、炎。 
 あおくひかるのは、ブリッヂ。

 橋のうえにたたずんで、
 ひたすら、朝を待ちたい。

 朝は、ありやけ。
 
 じっと目を閉じて、
 ありやけの空 ....
たとえ明日に
消え去る運命だとしても
水の精たちよ
汀の風を孕んで
たくさんの太陽が
きみたちのひとつひとつに
輝くことを
ぼくは知っている

風よ、雲よ、光よ
水面をわたる
う ....
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