すべてのおすすめ
眠りの国から追い出された
傷だらけの片翼の天使は
この世界でどんな夢を見る
赤く血塗られた新聞紙
混迷を極める世界情勢
もう誰も明日を夢見ない
ただ生まれては消えていく命たち
コマー ....
空っぽの心に種をまく
いつか花が咲くように
そう、
ただ闇雲に種をまく
美しい花
可愛らしい花
中にはきっと
醜い花もあるだろう
いつ咲くのかも分からない
だけどそれでもいい ....
今日もまた欲望に負けました
自分の弱さをごまかして
見せかけの優しさにすがりました
自己嫌悪という快楽に
身を投げて
今日もまた失望に負けました
幸せそうな人を眺めては
この身を憂い ....
君の夢を見て目覚めた
午前三時
追い打ちをかけるように
太陽はまだ昇らない
夢の中でも
やっぱり君はつれなくて
誰か知らない男の腕の中
背中を向けて去って行く
汗ばんだシャツを脱ぎ ....
見飽きてしまった景色なら
ちょっと視点を変えてみればいい
忘れかけていたもの達が
二人の瞳に映るかも
去年と同じ季節 同じ場所
少し大人になった二つの影
そんな些細なことも奇跡のよう ....
「産んだ私が馬鹿だった。」
母の声が鳴り響く
「お前なんて俺の子じゃない。」
父の声が反響してる
あの雨の日も両親は
私のことで喧嘩していた
私はそっと音を立てずに
部屋に隠れて息を ....
果てしない虚しさを抱え
今、ここに生きている
悲しみは何物にも宿るが
虚しさは人の心にしか宿らない
どこまでもまとわり続ける
過去という名の悲しい亡霊
今にも千切れそうな胸を軋ませ
....
早朝の慌ただしい駅のホームで
よれたスーツに身を包んだ
アンドロイド達に紛れ込む
ウィダーインゼリーを注入し
素早くエネルギー補給する私
死体を乗せた霊柩車のように
ひたすら突き進む急 ....
白紙のノートに
「もう死にたい」と百回書いた
それから今度は
「まだ生きたい」と百回書いた
誰かに必要にされてると
苦しい程に強く感じたい
誰かが誰かを必要としていて
誰かは誰か ....
砂の城の扉を閉ざし
周りの気配をうかがって
もう安全だと確認してから
私はやっと仮面を剥がす
鏡に映った自分の姿を
見慣れぬように私は見つめる
しかし、そこにいるのは
誰にも見せない ....
張り裂けそうなこの心を
必死に抱えて歩き続けた
誰もが安息の地を求めているのに
どこにも止まることを許されはしない
地下鉄の風に吹き上げられて
薄っぺらい仮面など剥がされた
ただ立ち尽 ....
震えるこの手で
睡眠薬を飲み干した
何もない
広大無辺の夢の中へと
自分自身をいざなう為に
それでも震えは収まらず
やっと私は事実に気付いた
震えているのは
この手ではなく
この ....
サクマ式ドロップスのあのレトロな缶を見ると、私は必ずある映画を思い出す。そう、言わずと知れた傑作アニメ映画「火垂るの墓」である。あの映画は今までに何度も見たが、その度にいつも居たたまれなくなり、思わず ....
この闇が続く限り
きっとどこかに
眠れない心を抱えた誰かがいて
その誰かもまた
違う誰かを求めてる
私もその誰かになりたくて
こうして今夜も眠れずに
昨日と地 ....
起き抜けの
一杯の珈琲と一本の煙草
まだ寝惚けた頭には
今日が昨日で
昨日が今日で
起き抜けの
一杯の珈琲と一本の煙草
ボサノバなんて聴きながら
一日に一度しか味わえない
その味 ....