虹の涙が透明だから 僕と君の泉は清く正しく
青春の 透明な恋 眩しくて もう出来ないと ジブリで悟る
「あれから」
許してね
あなた以外のとなりにも
居てしまえる私になって
「願い」
その本心
その体温とその肌で
虜にさせて
この未来ごと
点と線 愛結ぶ距離は遠けれど 会って交わる時間ほど
計画立てる2人には 短きことをも忘れ去られる
交わる手 交わる顔を見合せば 離れる事を惜しむほど
重なる身体 溶け逝く2人
改札で ....
ここは
とうめいな
牢獄の中
交差点を 行き交う人々は
誰も
ビー玉のなかの 僕に
気づくことはない
声を嗄らして 叫んでも
誰の耳にも届くことはない
つぶやくように 生 ....
みず玉の瓶のむこうの夕立と 風をとおした君の目元と
君は右僕は左を濡らしつつ ちいさな傘をでようとはせず
ためいきを午睡の風に結び付け生温いまま季節交わる
水溜りにかがんだ君のう ....
入り込む雨の匂いにふと気付く恋文書いたあの日を想う
二人には足りないものがまだ多い波の彼方で揺らぐ愛情
幸せの涙は全て真珠色潮騒響く砂浜の恋
休みの日あなたを想い熱くなる平日の日は恋 ....
震える声で もう会わないからと 背中の君が とても愛しくて
なんでも分けあっていたから 小さなアイスも 僕には多すぎる
君が残して行ったサボテンは 今でも窓辺を占領してます ....
{引用=
せかいから見つからないよう息をして、(あなたがほしい)(あなたになりたい)
神様が恵んでくれたO2を奪い合ってもえてるぼくら。
すぐ傍でかれらが笑っていることと ....
夕方の水が巡って夜前につぼみのたががひとひら外れた
ひとつふたつ互いに互いの花びらが外れてそしてそりかえって咲く
カサブランカ自分で咲いたね信じてはいたけどつぼみに手が出そうだった
....
三ヶ月待って下さい 人生は片付かないがこの街は出ます
寂しさは私と共にあるのです そんな人なら僕は好きです
人間があまり好きではありません 自分のこともそうなのでしょう
ただ僕は流れ ....
お前との夜は驟雨の下で身体の輪郭を描く蝸牛の足で
栗色のお前の肌は鱗粉でお前の愛は蝸牛で飾る
吾が胸は蝸牛で満ちて紫陽花の葉のきらきらを眺めている(指)
どこまでも果てしないブルー憧れは波の彼方に今も揺られて
水平線沈む夕日を背に受けて終わった恋を海に葬る
悲しみは寄せては返す波のよう真珠の涙{ルビ零=こぼ}れたままで
今もなお忘れら ....
百合の花買い集めては敷き詰めて予想外にも花葬になる
買い為めた醤油の期限が切れたから一気に飲み干す テレビは予約
首吊は一瞬なんだし手軽だしせっかくだからリボン ....
いくつかのいろをならべてかきまわし 何も塗らずに雨をながめる
ためらいを 固めたような白い空 てるてる坊主を逆さに吊す
はげしさもやさしさもせつなさもなく とまどう甘さばかりが目につく ....
贋物の金魚を浮かべたバスタブをぼくときみとで方舟にする
{ルビ吃水=きっすい}に{ルビ陽光=ひかり}は搖れて{ルビ干渉=いりまじ}る翳を乳房とふふむ午後二時
隠すべき傷痕がどれかわ ....
{引用=
窓の向こう止まない雨の薄曇りへばりつく虫の四肢はばらけて
傘を差す人の姿が点になるわたしも誰かの点になれたら
息を吐くわたしが写る化粧台午前零時に紅を手に持ち
....
いくじなしよりいくじなしへ差し出すライターの火だけ真っ直ぐに立つ
愚者の問い二十回くりかえしおり黄色い爪でフィルムを剥けば
消し方の丁寧さから気付く嘘さえも殺してゆくような雨
大鴉田んぼで虫をついばんで雛鳥の待つ森へ飛び立つ
オレンジの通勤快速 行き先は東京発の戦場行き
この街の人ごみ上手に歩きたきゃ冷酷非道な独裁者となれ
JKのスカートの裾めくれればザクロのごとき血脈ありて
マグリットあなたもいつか見た ....
神経に優しい蒼い紫陽花は銀の破線を浴びて艶めく
踊りましょう、と誘いの蔓をはりめぐらせて
日没前のクレマチスが笑った
思い出せるだけのメロディを
イヤフォンから流し入れて
電子化されたそれらすべてに
からめとられた夕暮れ
何がしたい ....
ピラミッドみたいな形の倒立を 目を皿にして隈なくみてる
血まみれの夕焼けぜんぶ呑み込んで(みない、いわない、きかない、しらない)
帰ろうとしている影が剥がされて/いつまでも帰ろうとしている ....
とまどったかたつむりたち目の前に信号がまだ青にならない
くちびるの荒れぐあいさえ忘れてる降り叩く雨呼吸の中に
いたむのは見とれすぎた胃ぶくろで蒼ざめるのはあなたの番だ
以上を持ち ....
とうさんに教えてもらった花たちを遠くの町でさがしています
その場所は唇に似るやわらかく あるいは水を含んで 深く
そこは駄目と言うなら理由を次から選べ 1)気持ちいいから 2)怖いから
組み敷いて舌を真下に這わせゆく 同心円か ....
受話器を先に置けなかった 三年前
今では先に切りたくて焦燥
ツーツーツー ただの電子信号が
あなたの鼓動に思えていました
手を繋ぎ 温度を感じてふと訪ねる
ねえねこ ....
高速の防音壁にへばり付く夾竹桃は耐えて咲く花
蝶じゃなく人に生まれたつまらなさ花の誠が分からないから
{引用=
シロナガスクジラの背中にのっかって幸せだった波に夢みる
(さみしくて、さみしくて、ずっとさみしくて、しあわせすぎて、死にたかった)
....
ただのKYそんなヤツだと思ってたキミのメールがいとおしい朝
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