無いものを描いてベランダ吊るしたら明日はきっと涙雨です
機能しない体温計の水銀はわたしの胸の中身と一緒
質問を垂らしてみたら何重も波紋が踊った恋人の明日
ないているわたしが理解できないと声 ....
ふいに起こされたフクロウが
コトバを求めて暴れ出す

わたしの両手は何時の間に
カタカタとキーボードを叩き出し
ズレたピントを合わせてる

カタカタ… カタカタ…

音符がくるくる廻 ....
 
利き腕を殺しあわずに手をつなぐ二人に喧嘩が絶えない理由



胸元に爪立て割れるピスタチオ 落ちてゆくのはとてもかんたん



でたらめな角度にさまよう手鏡で火があがる なぜ出逢 ....
ジャンプして 月夜に吠える 身包剥いで
腕を掴まれ ポテチを喰らう
伸ばした手
ふと止め音に
首傾げ
君の名、慌てて
押すミドリボタン


君が来た♪
エンジンの音
階段を
登ってくる音
ほら、ベルが鳴る(*>ω<)☆
トンカツ屋
「B級グルメ」と君は言う
そのカツ、君が揚げているのに


アルバイト
ホールの女子の権力が強くて、男性社員は悩む


「陰口を叩かれるのも仕事だ」と
男性社員の目が微 ....
漫画の登場人物のようには成れないよ彼らにはみんな全員全員全員夢があるから



何かを極めること何かに責任を持つこと僕らには分からない言語を使うこと



どの能力も平均程度にあること ....
名前など 関係ないわ 字があれば
あなたの想い 伝わればいい

匂いとか 囁く声も 二次元で
横スクロール 上には行けない

なんとなく ただなんとなく なんとなく
ああなんとなく なん ....
人参をいれないカレーつくれます隣のうさぎの売り出しコピー


いつまでも夕焼けみたいなものばかりほしがる鏡のむこうのほうは


洗濯機まわしてるだけ部屋中に散らかっている歌う恋人

 ....
誰からも笑われたくないそれだけを考えている顔も洗わず



胸骨の奥に水銀充ち満ちたさかずき一つ震える心地



理想的フォームで端から次々に否定されてくシーラカンス



ぬ ....
軽く結ぶ靴紐と同じ今日の意味握り締めたくて離してしまう

ベランダのまだ乾かないシャツの袖つまんで頷くその顎の先

三両の電車に揺られあくびする瞬間のあなた私のものかも

玄関をそっと開け ....
遠ざかるたび変化するサイレンは君のメールを追いかける鼓動

夜の街の赤色灯に冷蔵庫思わず開ければ鰯と目が合う

波長ならもつれてからめて捨て去って眠れる夜のそんな誘惑
乾かないTシャツ残して出かけたら今日はいちども猫に逢えない



セーターの襟首ざっと引き上げて毛糸の匂いの世界にいるよ



パジャマから追い出されてる春だからはだかんぼうで抱き ....
叫びたい怒鳴り散らしたい殴りたい泣きわめきたい君に会いたい



デリケート割れ物注意めんどくさい
夜風このままわたしを連れ去れ



世界には星の数ほど男がいて
通じ合うのは ....
ダイエット中だというのにばいちゃんは飯とお菓子を食え食え迫る



雪がとけ木の実に混じり現われる二つに割れた銀の歯車



先生や親と呼ばれる生き物が同じヒトには思えなかった

 ....
車に跳ねられ
長時間の手術を終えた後 
息子が横たわるベッドの傍らで 
涙を堪えながら母は 
布団の脇にこぼれた手を 
握りしめる 

消灯時間を過ぎた夜更けにも 
闘いの後の休息に瞳 ....
{ルビ山菜=やまな}摘み 岩清水にて 菜を洗ひ
水小屋入りて 蒸し煎じする

トントンと 微かに叩く 音すれど
何人おらず 風の{ルビ音=ね}なるか

煎じ薬 竹筒詰めて 持ち帰る
真暗 ....
春の雨花開かせるボタン押す

薫風に背中押されて季節リレー

葉桜に吹き付ける風緑色
近づいてはみるけれどすべては許せない体育座りでまもる心臓


異物という有色世界に混じろうか溶けきらないでよハッカドロップ


終わらないはずのよるが終わるならあたしはきみよりもっと淋しい ....
なんでこんなにさみしいかなだれかわたしをさらってください


さよならにまだ泣いている心臓がきみを思ってとくとくとなる


水分を全部きのうに連れてってきみの涙を消してあげるよ


 ....
BSつけて チラ見しながら 授業案
腰をフリフリ いつしか号泣
闇のなか灯し火あかい輪のなかに萎みゆく愛小刻みに揺れ

しみしみと冷ゆる夕べに二人いて噛み合ってない会話が続く

夕焼けにカーブを描き伸びていく廃線になった二本のレール
あの場所にわざと置き忘れた春が欲しかっただけ届かないだけ


ぼくだけの明けない夜をつくるため今でも空を塗り続けてる


磨り減ったあなたの靴の底をみていつか桜も散るのだと知る


 ....
雨降りの朝
とても嬉しいことがあった
久しぶりに嬉しかった

だから

この気持ち
風に乗せて

みんなに配りたい


ありがとうの言葉を添えて配りたい

雨なんかに負けな ....
冬知らんままに帰らぬ人の街寒さ知らずと背中を探す

待ち人の笑い顔さえモノクロで過去になったか瞼焼け付き

銀髪の指にも通らんダメージヘア日も浴びらんと背も手も届かん

足蹴にされ ....
向き合うと僅かに見上げていることに気づいた五センチだけ高い君

りゅういちくんって呼んでみたのに「先輩」って防御されたらもう動けない
目薬は雛人形の味がした2月はとうに過ぎたというのに



いつまでもできませんもの咲く事は
濡れる事を恐れていては



ひらがなできみの名かけばやわらかに
漢字で書け ....
棺桶をひとつふたつと数えてもわたしの居場所なんてなかった


しばらくは神様なんていらないと口笛ばかりふいていた夜


爪先をそろえて眠るあかるさにあたりいちめん洗われていく
 ....
人気(ヒトケ)なき通りをマネキン誘拐され行く春の日うらら

早婚の少女の睡眠浅し桃色の指先のプレリュード
で、話は終わり。裸足の夢をみる。歩く他には何もできない。
紅林さんのおすすめリスト(242)
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「ソーダ水」の一言にメロン味を添えて- chick短歌2*08-5-18
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花瓶の薔薇、玄関の靴、居間の窓、風埃水、明日の自分- 吉原 麻短歌308-4-27
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遠野拙歌- 西日 茜短歌7+*08-4-20
春の雨- 夏川ゆう俳句108-4-20
体育座りでまもる心臓- 春日短歌4*08-4-20
とくとく- 春日短歌4*08-4-17
フラガール- 西日 茜短歌5*08-4-16
夕焼け- 夏川ゆう短歌308-4-15
置き忘れた春- 春日短歌7*08-4-14
ありがとう- 舞狐自由詩4*08-4-14
グレースケール- 江奈短歌2*08-4-14
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春が回ると想い溢れてどうにもこうにも目が回る- 木屋 亞 ...短歌2*08-4-13
ながれたそうめんあつめていった- こもん短歌9*08-4-12
春の温室- フクスケ短歌308-4-10
そして裸足の夢をみる- 因子短歌2*08-4-10

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