友達の 第三の目を 覚ますため むなぐらつかみ 頭突きの連打
バスタブで 漂白すませ 漆塗り あなたに金の 蒔絵を描いた
あなたから 耳のピアスを 引きちぎり 真紅の薔薇の 花びらに刺す
知りたいな 君の内面 輪切りして 閲覧自由の スライド作る
胸はだけ 「愛している」と 刺し違え きつく抱き合う 心臓のKISS
ラップ巻かれ 脛毛が透ける 君の足 万力締めて バキバキにした
芯削り デスクに立てた 鉛筆を 速いお辞儀で 目に刺し隠す
{引用=
なぁぼくは受話器で泣いてるきみを抱けん。その泣き声さえも「ほんもん」ちゃうんや。
気の強いきみの受話器が黙るんは なんでかわかるよ、ぼくにはわかる。
....
眉しかめ あなたはベッドを ずり上る 肩に手廻し 僕を沈めた
あああああ いいいいいいい ししししし ててててててて るるるるるるる
る て し い あ
....
墜落のいちじつにある街にむき とうめいいろのもちをたべてる
12時はカラスの群でできています 7時になるとゴミあさります
通話する 波のおとだけ鮮明で でんでんむしと ひとはいうなり
....
見せてくれ 男ダイリン 血の花火 バンジージャンプの 紐なしバージョン
わがままで自己中的なわたしでも あいしてくれるあなたが好きよ
わがままで自己中なんて知ってるよ だからこそきみをあいしている
話すたび 妖しく甘い 花が咲く 君のくちびる キスでふさいだ
坂道を 転がるように 終わってく 今日にさよなら 今日にさよなら
夕暮れの 葉桜並ぶ 散歩道 帰る時間だと からすが鳴く
さびれたバス停の時刻表には 過去の時間が流れていま ....
下宿から 二か月ぶりに 家帰る
猫に忘れられ シャーッと鳴かれる
灰色の卵を割ったらからっぽだった。僕は黙ってねぎを刻んだ。
アクセルを 床に着くまで 踏み続け 殺す殺すと ホーン鳴らした
禁断の果実を膝に、本を手に 赤い少女の白い微笑み
尼さんの 短い髪の 香を放ち 松葉も命 欲情の春
一輪の しおれた花を 握りしめ もう訪れない 春を思う
確かに僕らは家族でした 証明してくれる 絆はもう無く
時が止まったこの家に 戻れない家族の形を夢見ている
....
蒼白き 三日月の夜に 息絶えて 苔むす岩に ツバキ落花する
まっさらな 白いガーゼを 赤く染め 私は大人になりました
きっと前世は 人魚だったのかも 私の間に 海があるから
体内に 地球を抱いて 丸くなる 愛おしむ程 母になってく
冷凍のポテトの間に身を潜め、賞味期限の切れゆく愛だ
青い空 桜の花が 舞躍り 君への手紙 引出しの中
靴箱に 生徒は想い 詰め込んで ポストみたいと 靴は笑った
悲しみをすえ、そうじきよ。ぞうさんの長いおはなも彼に届かぬ
{引用=
*あいうえおにあこがれている
あってみたい。まだ見たことない朝焼けに ぴったりの名前、つけられる人と。
いまだけを生きているから。いまだけを生きていたいと思って ....
tongueという怪物の棲む洞穴にまず招待の愛の共食い
歯の裏を口蓋打ちつ舌踊る孤独吐くだに異国語になる
恋人は菓子パンに似て買う前と装裂き食らう刹那が美味し
{引用=
夢をみた 睫毛の先にころがる雨を、桃色キリンがぺろりと舐めてた
ぼくきっと、みんなに愛してほしいです。だから眠るの。 青いパンダ
いつだって誰かを睨んでいなけれ ....
君がまだ 更生しない 罰として 僕は自分の 指を潰した
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