比べたくなるものがある
幸せの度合いとか
それぞれの人生のありようとか
ひとと比べることで見いだせるものとは
柱に刻まれた幾筋かの古傷は
生を授かった証であり
輝ける未来への歓声で ....
お金をぜんぶ、洗濯機で洗ったら、
きれいなお金になりますかね ?
人の、手垢にまみれたお金
洗ったら、
きれいなお金になりますかね ?
お金
どっかに
落ちてませんかね
....
世界で1番大好きな人が、泣きたい程辛い想いをしている
いつでも呼んで
あなた専用スーパーウーマン
この青空を跨いで、5秒で駆け付ける
(ことはできないけれど)
いつでも呼んで
抱きしめ ....
太陽が沈んでゆく
そこが西の空だ
そして今日は下弦の月
だからすぐには
月を見ることができない
真夜中までじっと待て
そうしたら
太陽が沈んだ反対側を見ろ
今日の理科で習ったばかり ....
愛について
優しさについて
僕は何もいえないし
本当の事なんて何も知らないから
僕は君を抱きしめたんだよ
伝わればいい
ただ
僕のぬくもりとか
それだけでいいから
君に伝わればい ....
勢い余って
君の胸にぶつかったとき
あんまり頼りない細い身体に
なんだか
自分が寂しくなったよ
この人は
ひとを護れる人じゃなくて
護られたい人
なんで
怒ってばかりいるのよ ....
今あなたが食べた
その秋の実は
一年に一度しか実がならない
そんな生き物なのです
人の一生の中では
わずか五十回くらいしか
作ることができません
この秋の実ができるまでに
冷たい風 ....
残された時間に
限りは
あるよ
だから
やさしいことから。
単純で
明解なことからでいい
自信とチカラをつけていく為。
解けない問題を
考えている時間はもう無いの
....
パズルなんか合わない
同じ色のようでも
どこか違う
永遠に
そんなもの
夢の中
涙の飴
なめている
瓶の底
這い回っている
蛍ホタル
ガラスの向こう
どこにも
行 ....
灯(ともしび)を 日々省みて
静寂に ため息しては
閉ざす瞼よ
むかしのにっきを ひもといた
みたくなかった あいたかった
ごちゃまぜだけど なつかしい
あのひ あのとき あいつらと
つるんで だべって わらって
おばかで よかった ....
ハロー傷心の君
ハロー寂しがり屋の君
ハローなんだか疲れちゃった君
ハロー僕の声が聞こえますか?
世の中はなんだか少し複雑だけど
子供の頃を思い出してご覧よ
世界は本当は単純なんだ
あの ....
プロフィール読んだら
すごく嫌いなタイプだけれど
言葉の使い方が上手いんで
ポイントあげます
いままで
まったく
こっちの作品には
ポイントを入れてくれてないけれど
描かれてる情景 ....
どうして人は嫉妬するんだろう
わたしも嫉妬
するんだったなたぶん
どうかな
生理の
一週間後あたりは気をつけなくちゃ
だけど
君の子どもなら
生み育ててもいいかなと
ふと思う
....
真夜中 虫の音
開け放したままの窓
隣室の両親に聞こえないように 慎重に抜け出す玄関
霧
丸く光る街灯
深呼吸
花のような甘い霧
自転車
住宅街 公園
湿った草の匂い
合図の懐中電 ....
君に対する僕の心は
ほとんど愛で
蝋燭たてとか
傘たてとか
ドアノブとか
靴べらとか
そういうものに
僕はなりたい
....
高く 高く
一直線に積み上げられた積み木のような
あなたと私の関係には
三角錐のような広く強固な土台など 何もない
必死で横幅を揃えながら 垂直方向に積んでしまった欠片
....
職場にとても変わった人が入社してきた。
出張者の手配をする仕事。
ひたすらJRや飛行機の発券をする仕事。
そして彼女は
聞いてもないことをよく言ってくる。
「わたし、電車が大好きなん ....
その一・命と言うカテゴライズ
風呂は命の洗濯だと言うのだけれど
どうやら私は洗濯をし過ぎた様で
首やら袖口やらなにやらなにやらが
伸びてぐたりとなってしまったらしく
そいつ等を支える事が ....
すべてを忘れてなんて
言えないけれど
もし君が許してくれるなら
大きな家は買えないけれど
僕には収入すら無いけれど
君に夢だけは見せてあげられるから
寂しい想いをさせない様に頑張るから ....
踊ろう君の手が空いたなら
人生をかけてゆっくりと
時にはクイックやジャンプも入れて
疲れたならスローテンポで
踊ろう手と手をつないで
恥じらいながら大胆に
時にはゆっくりおしゃべりしな ....
「今度行こうね」って行かなかったところがいくつあるだろうか
君の好きなショートカットにして君と最後に会った 毛先は
まだ
伸びずにいる
黄色い痰は体のせいかパイナップルジュースのせ ....
この街が寒いから手紙をだすよ
風邪なんてひいてないかい
ここは少しだけ寂しいよ
早く春が来ればいいのにね
そっちはどうだい
上手くやってるかい
僕は何だかこんな感じさ
うまくは無いよ ....
ぼくの母さんは世界の果てで
アイスクリンを売っている
センサスによれば国道999号の平均交通量は
過去最高の1万台に達したらしい
世も末だねと母さんは顔をしかめるだろう
これほど ....
泣きたいほど
貴方に伝えたい言葉が有ります
私ごときが
貴方に言えた義理では無いのですけれど
どうか笑って許して下さい
一歩前に進んで
貴方に声をかける
呼吸が
止まっ ....
少しだけ遠い国のお話に
泣いた女という話が有りまして
それはどんな話しかと言いますと
詳しくは知らないのですが
タイトルが気になったので
そのうち読むかもしれませんが
きっと明るい話ではな ....
母が零した水がテーブルに広がる
その小さな湖にナプキンペーパーを投げ込むと
木の葉みたくひらりと堕ちた
着地した瞬間から水を吸い始め
自らを濡らしていく
染みは生きているように
時に速 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11