まぶたの裡に 月をおさめ
 人は目ざめる

 自己の嵩に 食べられながら
 胸の端に 散らす花
 祈りは いつも途中で待つ
 雨を迎えに 降りつかえる

 命のジグソーパズル
 無 ....
忙しいとは、
心を亡くすと
書く。いけない
自分をとりもどさなければ
心が泣く


私は、私が
信じる
存在を
信じる。
人は人、己は己だ


{引用=※五行歌とは、「五行 ....
 あれは満月に近い
 月の創り出す道が湖面に伸びている
 瞳に 孤高の道だと分かっていながら
 光って見えてくる

 湖上の月はいつも
 私の側にいて
 前進することに迷い怯懦する夜
 ....
太陽が創り出す
光の道が伸びていく
自分が進む道が
わかりやすく光って見える
迷うこともなく前進出来る

太陽はいつも側にいる
雨の日は見えないけれど
見えないだけで側にいる

光 ....
過去があり未来があり
望遠鏡があり顕微鏡がある
意味はないのに
生きる意味を考えてしまう
暇だからだろうか

心に弦を張り
白紙に戻す
人生とは と問われれば
後悔
無意味
成り ....
近くを見るとき
眼鏡を外すようになった

眼鏡なしで
本を読むと
沁みる
美味しさがちがう

眼鏡に頼らず
裸の自分で生きているという
喜びを背中にしょって
丸くなって本を読む
 ....
アマガエルの緑色が好き
色々な緑色に変わるけど
どれも好き

アマガエルの表情が好き
少し微笑んだふうに
黙っている

ここに居るとは
思わないだろう?
自信たっぷり

あんま ....
 気持ちの不安で落ち込んだり
 あるいは高揚感に落ち着きの無くなってしまう時
 深呼吸する
 そして私はシングルポイントの六角柱水晶を握る

 掌の柔らかい部分に三辺の角が当たり心地良く
 ....
乾いた昼の月が
丸にちかくって
なんだか見下されてるみたいで
気分が悪い

風にでも吹き飛ばされてしまえ
そうはいっても
あそこからピクリとも動こうとしない

どうせあと数時間もすれ ....
 ペールベージュのストッキングの脚は歩く度
 踵に隙間のできるパンプスが
 擬音で表現しずらい音を立てる

 そのアレグレットな足音に
 澄んだ媒介を感じとって 
 追い抜かず 私は着いて ....
人間は皆エゴイストだ
皆、自分が可愛いのだ

ワクチンにしても
母の身を案じているのではない
己の身を案じているのだ

つまり母に先立たれれば
僕は孤立無援
生きる能もない

そ ....
ディオゲネス・ラエルティオスの『ギリシア哲学者列伝』を読んでたら
アリストンという名前の哲学者が、ハゲ頭を太陽に焼かれて死んだって書かれていた。
べつに、ハゲでなくっても、日射病ぐらいにはかか ....
ああでもない
こうでもないと
よく悩むわ

暇だからじゃないの?
と、姪

生意気に言うな
と、わたし

だってほら
悩むのが
趣味と かしてるからさ
いま
そこ つか ....
 隣で叫ばれる「危ない」の一言が

 渋滞を引き起こすしていることに

 気がついていないんだ

 滞っているのは車だけじゃないんだよ

 だけどさー

 でもねー

 そ ....
出会う前のあなたも好きとか
別れて十何年経っても好きとか
連続体というだけの他人を愛そうとする
汚れた水中眼鏡
雨の音がする
呑みすぎて目が開かない
公園の木の下
ブランコから誰か降りた
指の間で消えた煙草
祖母の弔い
内蔵が捻じれ
視界を失い
地に足がつかず
手をつきたくても
手もつけない
息も吸えず
泣くことも出来ない
そんな瞬間を思い出しては
君が
ただただ自然であればと願う

自然に任せ ....
目覚めたときに窓の向こうから聞こえてくる雨音は
気分を憂鬱にさせることこの上なく
身体のなかに少しばかり残っていたやる気が
一つ一つの雨粒によって流されていく
なんのやる気が残っていたというの ....
日が差した日傘した
木に貸した機逃した
目を閉じた夫婦した
絵が推した笑顔した
僕たちはまじめにやるのは
得意だが
楽しくやるというのは
下手なようだ
なんでもすぐむきになる
人に勝とうとする
いい悪いを持ち出す
活動そのものを楽しもうとしない
六十の手習いで ....
ちょっと立ち止まって
大きく息を吸って
大きく息を吐いて
空を見上げて
それから前を見て
歩き出す
ペースは早くなくていい
無理せずに
行きたいだけ
行ってみよう
わたしはとびうおだったので
まばたきもしなければ
泣きもしないし
空腹のために蹲ったりもしない
愛のために飛んだりしない
跳ねて すべりおちる
生きることだけをする
そして ぜったい ....
 にこやかに前を歩く私の後ろから着いてきてくれる
 あなたの足取りはまるで
 デパートの屋上へ遊具目当てにやって来る幼児の父親

 やっぱり、ここからが一番綺麗なのよ!
 自慢げに私がそう言 ....
横断歩道の上の白線は
決して真っ白であったためしがありません。
必ず、幾多の轍が、靴の踏み跡が刻印されています。
もしも、真っ白な白線がひかれていたなら
ぼくは、その上を這って渡りましょ ....
窓の外に水溜りがある
水溜りは晴れている
天気のことや外のことが好きだった
十二歳くらい
それくらいに
固定されているものがあった
お向かいのベランダには
シーツの類や
名前のわか ....
          - impromptu


汗をかいて、


おまえは


また あの夢を視たのか


暗い廊下の夢か


終わらない非常階段の夢か


トイレ ....
愛する女性に赤い薔薇を捧げたまえよ
龍を倒したばかりの騎士のように
勇敢なふりをするといいさ
忘れるな
その赤い薔薇は
倒した龍が滴らせた
真紅の血からできている
姫がその花弁に触れた瞬 ....
 幾つものブイが並び浮かんだ沖合、幾つものカラフルなパラソルが立ち並んだ岸辺。その中間に、畳二枚ほどの広さの休憩台がある。金属パイプの支柱に、木でできた幾枚もの細長い板を張って造られた空間。その空間の ....   

赦しの言葉をください
このままでは堕ちていってしまうから

未来まで正しくないと
わかっていても

赦しの言葉をください
厚板一枚で隔てられた
向こう側へ
飛翔する
手前、

在ります、あるものヒビキ在ります、ありがとう

荒れ狂う日々を終え
静かさに委ねる日々

病身引き摺りながら夜の一時 安らぎ
 ....
短角牛さんのおすすめリスト(329)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
目ざめ- soft_machine自由詩2+23-5-6
※五行歌_二首「忙しいとは、心を亡くすと_書く」- こしごえ自由詩4*23-5-6
影の途- リリー自由詩3*23-5-6
光の道- 夏川ゆう自由詩723-5-5
宇宙は無駄に広い- 空丸自由詩923-5-5
本を読む- 日朗歩野自由詩7*23-5-5
アマガエルと僕- 日朗歩野自由詩9*23-5-4
石について- リリー自由詩11*23-5-3
不機嫌な夕方- 坂本瞳子自由詩4*23-5-2
青紅葉- リリー自由詩4*23-5-2
親不孝とは- りゅうさ ...自由詩2*23-5-1
カラチョキチョキ。- 田中宏輔自由詩17*23-5-1
いま_たけなわ- ルルカ自由詩4*23-4-30
渋滞と恋愛- 佐白光自由詩2*23-4-30
辻褄合わせ- mizunomadoka自由詩623-4-30
ヤチル- mizunomadoka自由詩423-4-30
願う- 日朗歩野自由詩4*23-4-29
いまはまだもうちょっと- 坂本瞳子自由詩3*23-4-29
下が上舌が飢え従うへ詩違う餌- 水宮うみ自由詩7*23-4-29
老いを楽しむ- zenyama太 ...自由詩3*23-4-29
ひさしぶり- 坂本瞳子自由詩2*23-4-28
とびうお- はるな自由詩1323-4-27
相合橋- リリー自由詩8*23-4-25
白線。- 田中宏輔自由詩13*23-4-24
水溜り- たもつ自由詩2*23-4-18
夢魔- 墨晶自由詩2*23-4-18
聖ジョルディからの忠告- 坂本瞳子自由詩1*23-4-17
反射光。- 田中宏輔自由詩13*23-4-17
赦して- 秋葉竹自由詩123-4-16
夜想46〇熱- ひだかた ...自由詩5*23-4-15

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