夏は
出番が過ぎたのか
まだいてもいいものか
わからずに
うろうろと彷徨っている。
秋が後ろからせっついて
夏は途方に暮れる。
もういいから
夏よ、おやすみ。
ゆっく ....
ちょっと足らないだけだものね
八時二十分を指している
あなたの眉毛の上に
ボールペンかざしてあげる
いざ出かけようとしたら
小糠雨降り出して
傘を差そうかどうしようか
迷うのにも似て ....
明日からも僕は
この道を行く
すれ違う人の微笑みも好きで
この道を行く
ときおり
交差する人達の瞳も魅力的だが
僕はそこへは行けそうもない
今日も
胸が痛くなることがあった ....
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう
私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう
私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
人が死ぬときにする 小さな音を
まねしながら このうたを うたえ
生き死にのリズムで このうたを
「きみは いきろ ぜったいにいきろ
まっくら闇
煌々とひかるのがきみのひとみだけ ....
笑いさざめく 満員の観客席
適度に空調が効いて 温度湿度ともに申し分ない
初めての舞台
握り締めたてのひらに汗 鼓動がいつもより大きい
緊張してはいけない 充分練習を積んだのだから
大丈 ....
愛とか恋とかばかじゃないのって
思っていたんだけど
わたし あなたに会いたいの
人なんか信じるに値しない生き物だし
わたしなんか信じてもらうに値しない人だけど
わたし あなたが好 ....
君から僕に携帯メール
「嫌いになった。さようなら」
僕はたいそう傷ついた
ショックを受けて、ちょい寝込み
(二人で行った)お台場に
夜中一人で飛んでって
岸からその ....
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