雪が散り舞う

気の遠くなる場所から

此処まで君らは降りてきた

君らが人間なら

乾杯といきたいところだ


どうやって来たんだ、

重力で来ました、

途中大変だっ ....
嫌なことがあった日。

帰り道は
いつもとちがう道で
寄り道しながら帰った。

そうすれば
新しい発見があって
その日が
いい日になると
思ったからなんだ。
―今日のうちに降るだけ降ってしまえばいいのよ―

受話器の向こうで母が言った。相槌を打ちながら片手でガラス戸を開け、グレーの空を仰いだ。激しくはないが単調に降り続いている。家族内での大きな行事はな ....
ゆうろさん料理をしましたか
ええ、しましたよ
左手 お野菜洗ったので冷えてあかい
右手 あついお鍋を見ていたのでももいろ
今日はどこで
小鳥の巣箱よ
小さなやかんに小さなお鍋
風邪ひいた ....
独りが好きな訳じゃないけど

記憶を消したいから

夜一人になって

雨の音を静かに聴いた。


何もかも
流れていけば

ただ
そう思った。
死に満ちたものが
テーブルの上に並び
人もそれに並ぶ

生きた日々を語り合えば
舌平目のように
触れあう肩が懐かしい

記憶の一番懐かしいところで
からだをひるがえし
鰭をたなびか ....
俺が1番じゃないって、教えてもらったから。

知ってるから。

君に、1番を大切にって言う。

淋しい言葉で、こっちを向いてもらいたいんじゃなくて。

自分の心を傷付けて、解らせてるだ ....
血も汗も涙も流さない時代は
清潔さを保ち
心と体を分離する
心の時代だと叫び
体を放棄して
光になろうとする
くそ食らえ!
身体感覚を取り戻せ!

詩人は真の言葉を語らなくてはならな ....
足におもりをつけて歩いていた

始めたばかりのころはつらかった
今まで近くにあったものが遠くに感じる
そんな怖さがあった
たくさんの人が行き交う駅のホームの階段で
足が持ち上がらなくて何度 ....
{ルビ箸立=はしたて}に
ひっそりと立っている お箸
いのちの橋渡しを行うもの

せつなさをとおりこして
うれしさがあふれそうな
いのちの輝きの
道のりを
真っすぐに
みおくって ....
 
缶の中から、こんにちは
俺は安いドロップ
君のおこずかいで買えるような
丸い安いドロップ
 
いきなり何味かって?
幸せの味だよ
甘酸っぱい俺のポリシー
君を笑わせる自信はあるさ ....
ちいさいころ
しあわせになることが夢だった、
とおもっていた

けれど
しあわせとは
なかなかやっかいなものだと

やさしくもなく
むずかしいともいえない

けれど、
なかなか ....
あの夜の夕食を思い出せないまま
今日まで生きてきた
妻が初めてつくってくれた手料理は
少し難しい名前だった気がする
思い出してるうちに
思い出すことさえ忘れてしまって
思い出せないまま
 ....
正月を過ぎたら
なにがなんでも
(たとえ気温が零度以下であろうとも)
春がきたと決めている。
占星術師は
(ひどく寒いのにもおかまいなしで)
窓を開けて夜空を仰ぐ。
深夜の冬空はすでに春 ....
東京から新神戸まで

出張帰りの夜をゆく

夜と平地と町あかりをすぎてゆく

じぶんに話しかける

夢や願望をたしかめる

こんなスピードで向かっている、

訳ないか・・やっぱ ....
飛行機飛んでました。
おっきな木の上に登ってまっかな太陽から逃げて、
飛行機見つけました。
ああまた空襲警報がうーうー鳴るんかな、
ぐるぐる回るそいつを目で追いかけていたら、
ぴかり ....
  頬は桃色
  夢を見させて
  涙が出なくて泣きたい気持ち
  あなたに会いたくて



  灯りは肌色
  そばに居させて
  生暖かい命を嗅いだの
  あなたに会い ....
吹けば飛ぶような僕の存在
芯などありません。
種などありません。
剥いて剥いても皮ばかり
実すらありません。

聴いてる音楽で思想が揺れるような
そんないい加減さが売りです。

吹け ....
よりどころになる火は
つぐなう先をもす

じくの浅瀬に
なぎ払ったものが倒れ

喉が 海に泣く

制する夜は きたての波
しのぶ朝 しのぐ昼は 隠れ

ついえて春と
声 ひめる
大事にしていたものが
じつは壊す理由のできるのを待っているだけだとしても
壊れても消せないことを知っているから
いつまでもそれを前にどうしていいかわからず
目をそらして隠す


あのとき ....
{引用=世界の終わりはいつ、やって来るんだい?

さあ、あと二十四回世界を歩いたらじゃないかい。

おやおや、それだったら私は千四百四十回世界を巡らなければならないよ。

まあ、いいんじゃ ....
階段を上る足音は
後からわたしを追い越して行った
想像以上の現実感
ある日、空に見た一つのひずみ
わたしはそこへ近付こうと
高みを探した

見下ろせば
オウトツの街、色彩 ....
人を殺してはいけないとおもう。でも人肉を食べちゃいけない理由がわかんない。避妊をきちんとする場合の近親相姦がいけない理由もよくわかんない。わたしはセックスしたくない人とはセックスしない。相手や自分が望 .... どうしようもなく
傷ついちゃったら
しばらく
休もう
何もせず
じっとしてるのもいい

やりたいことだけを
考える
何ができるか
考える

苦しいんだ
誰だって
君1人じゃ ....
暗示は歩いてゆく
眠りをめぐる回廊を
重ねられた便箋のあいだを
どこかためらいがちな
静かな足どりで

誰ひとり知り合いのないような
それでいて誰もに挨拶をしているような身ぶりで
暗示 ....
きみのゆく先が
天国であるならば

天国なんて 消えちゃえばいいのにって

そんなことを思うよ


そうしたら
きみは途方に暮れて
もどってきてはくれないだろうか


きみが ....
思い出したくもない思い出なら
いくらでもあるわ
子供の頃はいつも
両親はけんかばかり
私にも手をあげたわ
醤油の瓶をなげつけられて
失明しかけたこともあるわ
いまは一人暮らししてるけど
 ....
今日は
小さな日です

風がとても冷たくて


今日は
小さな日です

小さな頭痛を
誰かのせいにして


だけど
大丈夫?って

君のメールが
胸に灯った


 ....
夢の中ではいつも方向音痴
歩きなれた道なのに
なかなかたどり着けない
いろいろな障害を乗り越えて
長い長い道を歩く夢の中

巨大なヘビに追いかけられて
逃げ込んだ場所が
おばあちゃんち ....
最近運動不足だったので 
行きも帰りも 
家と駅の間を歩き 
めっきり乗らなくなった自転車が 
ある冬の日の玄関で 
肌寒そうに置かれてた 

( 今日は休みだたまには乗るか ) 

 ....
短角牛さんのおすすめリスト(317)
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自転車の唄__- 服部 剛自由詩7*07-11-29

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