よりどころになる火は
つぐなう先をもす

じくの浅瀬に
なぎ払ったものが倒れ

喉が 海に泣く

制する夜は きたての波
しのぶ朝 しのぐ昼は 隠れ

ついえて春と
声 ひめる
大事にしていたものが
じつは壊す理由のできるのを待っているだけだとしても
壊れても消せないことを知っているから
いつまでもそれを前にどうしていいかわからず
目をそらして隠す


あのとき ....
{引用=世界の終わりはいつ、やって来るんだい?

さあ、あと二十四回世界を歩いたらじゃないかい。

おやおや、それだったら私は千四百四十回世界を巡らなければならないよ。

まあ、いいんじゃ ....
階段を上る足音は
後からわたしを追い越して行った
想像以上の現実感
ある日、空に見た一つのひずみ
わたしはそこへ近付こうと
高みを探した

見下ろせば
オウトツの街、色彩 ....
人を殺してはいけないとおもう。でも人肉を食べちゃいけない理由がわかんない。避妊をきちんとする場合の近親相姦がいけない理由もよくわかんない。わたしはセックスしたくない人とはセックスしない。相手や自分が望 .... どうしようもなく
傷ついちゃったら
しばらく
休もう
何もせず
じっとしてるのもいい

やりたいことだけを
考える
何ができるか
考える

苦しいんだ
誰だって
君1人じゃ ....
暗示は歩いてゆく
眠りをめぐる回廊を
重ねられた便箋のあいだを
どこかためらいがちな
静かな足どりで

誰ひとり知り合いのないような
それでいて誰もに挨拶をしているような身ぶりで
暗示 ....
きみのゆく先が
天国であるならば

天国なんて 消えちゃえばいいのにって

そんなことを思うよ


そうしたら
きみは途方に暮れて
もどってきてはくれないだろうか


きみが ....
思い出したくもない思い出なら
いくらでもあるわ
子供の頃はいつも
両親はけんかばかり
私にも手をあげたわ
醤油の瓶をなげつけられて
失明しかけたこともあるわ
いまは一人暮らししてるけど
 ....
今日は
小さな日です

風がとても冷たくて


今日は
小さな日です

小さな頭痛を
誰かのせいにして


だけど
大丈夫?って

君のメールが
胸に灯った


 ....
夢の中ではいつも方向音痴
歩きなれた道なのに
なかなかたどり着けない
いろいろな障害を乗り越えて
長い長い道を歩く夢の中

巨大なヘビに追いかけられて
逃げ込んだ場所が
おばあちゃんち ....
最近運動不足だったので 
行きも帰りも 
家と駅の間を歩き 
めっきり乗らなくなった自転車が 
ある冬の日の玄関で 
肌寒そうに置かれてた 

( 今日は休みだたまには乗るか ) 

 ....
ちょっとだけ、時間に余裕が出来て。

散歩に出た。

行くあてもなくて、歩いてたら。

懐かしい通学路。歩いてみた。

どこを通ったかも定かじゃなくて。

何となく向かった中学校。 ....
熱のいちにち。

いっこうにさがらぬ苛立ちから


どうでもいい


と、なげやりな僕。


窓をあけたら


プラスチックのような空が

雨を待ってた。
 ....
      
     僕はどうして生まれたのでしょうか
     どうして 生きているのでしょうか
     僕がいることで
     一体誰が喜んでいるのでしょうか
     僕が生きて ....
不思議な夢のなかを
幾つも走り抜けると
夜が明けていた
あのひとの笑顔が
眼裏に追いかけてくる

卒業式の気分で
この朝を見ている
雲は白く輝き
空気は青く澄んで
どこまでも続いて ....
もう、キミの色は

忘れてしまったよ、

上から上から

何度も塗り潰したからね。

痛みだけがココにある





青い空

黒い海

黄色い車

赤いギター ....
おーい。

鏡に映る私に問う。
あの時の私はいますか?

ある香りに卒倒しそうな私があった
ある曲に涙ぐんでしまう私があった

けれども、もうそのどれによっても動かされない
鏡に ....
  散りじりに 

   なった  落ち葉を

 繋がりに
       たとえるなんて

  とても 陳腐で 
           
    だけど
昨日のゴミ置き場で 
幸せそうに日向ぼっこしていた 
白い便器の蓋が 
今日は無い 

腰を痛めて十日間 
介護の仕事を休んでいたら 

先月の誕生会で 
目尻の皺を下げていた 
 ....
爪痕がなんだというのだ 紅い染みがなんだというのだ 滅びゆく我


我を手厚く葬られたし 国道に擦りつけらるる畜生なれど


愛されたし 海の寝床をうしなって引き離さるる二日目の親子

 ....
先生?

ちゃんと見てよ

小さなSOS

見て見ないフリしないで。


先生?


『イジメられる方も悪い』


って?


あぁ、そうだね。

私にも原因が ....
彼女があらわれた

可愛い

彼女は身構えるよりも早く 別れの呪文を唱えた


彼女の口撃

 あたし ほかに 好きな人ができたの






コマンド>?
 ....
君が もうチョットだけ 大きくなった頃には
ハロウィンのイベントも今よりもっと一般的になっているだろう

ハロウィンの日には うちに来るといい
魔法使いだかゾンビだかなんだかの仮装をして訪 ....
昨日
柿を取ろうと
腕を伸ばした塀の上から 
落っこちた親父が 
とっさに捕まった物干し竿が 
身代わりのように 
ぐにゃりと折れた 

午後
急に画面が消えたパソコンを 
電気技 ....
真っ直ぐな迷路を歩いている



ゴールなど見えないふりをして歩いている



真っ直ぐな迷路を歩いている



スタート地点はもう見えない



真っ直ぐ ....
のびきったラーメンなんて
食べたくないし
食べてほしくもないから
そう遠くない将来
広いキッチンの
我が家に
注がれた牛乳や
たたまれた洗濯物
そういうものから読み取るのは
難しすぎて
未熟な手のひらをみつめ
星座のないことを悲しんでいた

こぐま座なんて
一度も探したことはなかった
い ....
ヒトを抱きしめた、

抱きしめられた。

あの感触が。

まだ微かに残ってる。

寂しくて、

少し強く感じたら、

そこには何にもなくて。

抱きしめられなくて。

 ....
パイ皮につつまれた子羊の肉がある。

ぱりぱりとしたその外皮と一緒に切り崩され、
皿に敷かれた甘く濃いピノノワールのソースへこてんぱんに塗り付けられ、
ゆっくりと口に運ばれることを運命付け ....
短角牛さんのおすすめリスト(329)
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辛くても- 妖刀紅桜自由詩3*07-12-20
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人生ってなんだろね- 涙(ルイ ...自由詩3*07-12-3
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