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もうだいぶ短くなった青鉛筆を
今日も必死に削っている
先を細く細く尖らせなければ
気がすまないんだ
そのくせ
極度の尖端恐怖症なものだから
どれほど尖っているのか
目で見て確かめることも ....
1.

すき
きらい
どちらでもない

ひとひらの

花びらを海辺にすてに行く
指先が君を呼びかけていて、長袖を捲ることが
できない
もう知ってるんだ

この先で
海辺の声 ....
細い糸のように感情がのびていく
青い空の中でゆれてる
スローで閉じていくひかり
どこでもない
誰も知らない
息継ぎのまに
電車のような時間が
みんなを乗せて
「家族」という文字が色あせ ....
平積みされた本はまだ新しい匂いがしていて
あたしたちは軽く目を閉じた
ロボ子というのはあたしのことです
隣に立っている男性が平積みの本を
二三冊下からひっこぬいて持っていく
ロボ子という ....
 


はす向かいの男の咳で
目をさましてしまった
となりの年寄りはまだ目をとじているので
きっと とおくに行くのだろうと思う

このまちに大きな交差点はなくて
行き交う なんていう ....
             080726



古い手紙は燃えるゴミ
新しい手紙は来ないから
Eメールのフォルダーは
後腐れ無く消去する
古い機械を粉々に
古い情報を粉々に
手品の ....
もやのなかのきいろいひまわりたちみたく
呼吸する
はりつめていく明け方の透明の空中に
うでをまっすぐにのばしました
旗ばかりがばたばたして「これが本当の自由」なんだなって
コンビニのコピー機 ....
{画像=080726153050.jpg}
手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ....
どうしょうもなく渇いてしまえば
身軽になるものだというように
からから笑いながら波打ち際の
空き缶の口元を叩く
浜辺の砂

  ※

昨日までわたくしは海の中におりました
かつては地 ....
そっと抱きしめてよ

あんまり強く抱かれると

心がジンジン痛いから
車に轢かれた「ただいま」があった
この持ち主はきっと
今頃帰る家がわからなくて
公園のベンチに体育座りしているのだろう


蒸し暑いこの季節になると
「ただいま」がそこいらで車に轢かれて ....
真っ白い日向を
ひとひらの
アオスジアゲハが舞う
それは飛ぶ、というより
風に弄ばれ抗うようで
わたしの傍らを掠めたとき
小さく悲鳴が聞こえた

真夏を彩るカンナの朱や
豆の葉の ....
道路をわたった向いのコンビニの怠惰な
額の奥にひかりがともってる
「今とてもしあわせだよ」
何度もこの台詞を繰り返す

高速道路の壁を国産車が
ぶち抜いていく
アンデッドなボディーとソー ....
海の匂いって何にも似ていなくて特別
波の音って何にも似ていなくて特別

そんな特別な海に
会いに行くだけで
何か一仕事終えたなって気がする

海に行くって
コンサート会場に行くようなも ....
あーこわいこわい
ピエロのすっぴん
やはりあなたもあの類

私はただ赤い風船が欲しかっただけ
私はただ笑いたかっただけ
あなたなんか欲しくない
今のあなたじゃ笑えない

●●●なんか ....
  冷蔵庫の中に
  一本だけしまってある、
  完璧な缶ビール。



  街に流し込まれた
  ゼラチン状の夏が、
  扉をくぐり抜け、
  僕の型を取る……


 ....
でも愛してるといわれないと弱く感じるのはあくまでも勘違い

愛してるといわれたからって強くなれたらうれすぃ−けれど

愛してるといったら途端に恋人が強くなってしまったら

愛してた人が変わ ....
恐いんだな。僕は。
3年前、知り合いが死んでしまったんだけど、
それは何の前触れもなく。
僕は彼の顔も覚えていて、
いい人だったことも覚えているから、
ただ、なんで、と思った。

僕の体 ....
  歩いてみようと思ったんだ……



  朝、
  ドア開けた。
  心、まぶしくて。
  大げさなことかな?



  ほら、街、
  眠たい目をしてさ。
  い ....
波の匂いがする。

まぼろしはわたしをさらうことはしない。

やさしさという風が、角のコンビニエンスストアに入っていった。思わず後を追う。ああ、ここにはいつも、誰かがいる。自動ドア ....
大海原
ただ海だけが広がる海に
降り注ぐ日差し

何処から渡ってきたのか風
今ここで
生まれたものか風

まどろんで
飛沫
ふと舞い上がってしまう
水蒸気たち
塩粒たち

 ....
{画像=080717222808.jpg}
ぼくは所在なく佇む
夜が好きだ
そんなとき
梅雨の終わりの
雨が降っているのもいい

屋根を打つ雨の音
軒を伝う流れの音
樋を落ちる水の音 ....
「ここはどこなんだろう」
と苔むした薮を歩いてると、湿ってすべる。
裸足ではないが靴底にはもう穴があいていて、リストカッターたちのように深く浅くあらゆる皮膚に傷がついている。
透明の液体が世界の ....
目指すこととかあるけどさ

今 自分の駄目さ加減をいかに愛してくれるかって考えた

思えば自分は駄目ばっかりでもう本当に愛されているから

確認なんかしようがないんだけど
 ....
ドイツへ行って
ビールをのもう
赤い自動車に乗って
ブティックへ行こう
表に出れば牛乳車が
ガタガタ
砂糖壺の中の
小人が踊る
占いの絵に見入り
ブルブルビユン
ペラペラシュパー
 ....
切り刻んで袋に入れた新聞記事は
目を離したすきにもぞもぞ動きだしていた

記憶と考古学
預言者と未来

それぞれ近づいたところを
手のひらで思いきりたたきつぶして
遅ればせながら
宣 ....
{画像=080722004625.jpg}
遠い空を見上げていつも
鳥になりたいと想っていた
自由に空を飛び回って
あの雲に掴まりたい
虹の橋を渡って途中で落ちても
手を拡げれば大空は自由 ....
湿気た
非常に湿気た
暗い
地下室の夜に
海底の死体の
くぐもった声が聞こえる
最後に沈んだ船の
偽のいかりに阻まれて
どれだけ腐っても
膨れても
浮上出来ず
深海魚の好 ....
  彼女が笑う顔は
  内緒話みたいで、
  ……嫌いだ。



  歪んでみな。
  切って、
  ひらいてみな。
  売り言葉、買い言葉、
  返り血も、
  ぜんぶ ....
ぎゅー
とか言いながら
小学生の次女が背中から抱き付く

突然の攻撃に弱い僕は
反射的に振り払う仕草をする
から彼女は頬を膨らます

いつものパターン
だけど今日はちょっと事情が違っ ....
長谷川智子さんの自由詩おすすめリスト(565)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「削る」- ルナク自由詩43*08-7-28
海辺の理由- 二瀬自由詩35*08-7-28
種子- モリマサ ...自由詩1008-7-28
妊婦のロボ子さん- モリマサ ...自由詩1008-7-27
行程- 縞田みや ...自由詩11*08-7-27
妊婦のロボ子さん- あおば自由詩8*08-7-26
あさもやのなかを- モリマサ ...自由詩1208-7-26
ぼくのリングノート- beebee自由詩1908-7-26
「砂の記憶」- ベンジャ ...自由詩11*08-7-25
彼女はずっと泣いているのであった- そらの  ...自由詩6*08-7-25
「ただいま」- 小原あき自由詩22*08-7-25
苦い夏の日- 銀猫自由詩9*08-7-25
シガー- モリマサ ...自由詩1908-7-25
- ふるる自由詩10*08-7-25
落胆- sunaosnow自由詩2*08-7-25
缶ビール- 草野春心自由詩608-7-25
愛してるの響きだけで強くなれるならドラゴンボールはもっとすご ...- 短角牛自由詩608-7-25
見えない。何も。- 自由詩408-7-24
歩いてみようと思ったんだ- 草野春心自由詩408-7-24
ひとつなぎ凪ぐ夏- 紺野 夏 ...自由詩1808-7-23
まだ生まれない台風- 海里自由詩308-7-23
七月の雨の光- beebee自由詩1608-7-23
迷い森- モリマサ ...自由詩8*08-7-22
笑ってほしい- くま出没自由詩308-7-22
ビールを呑もう- 生田 稔自由詩608-7-22
反応- FUBAR自由詩5*08-7-22
いつか鳥になる日- beebee自由詩508-7-22
地下室の水死体- ホロウ・ ...自由詩2*08-7-22
ひそひそ笑う人たち- 草野春心自由詩108-7-22
父性- kauz ...自由詩10*08-7-21

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