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1.田村隆一詩集

四千の日と夜

一篇の詩が生れるためには、
われわれは殺さなければならない
多くのものを殺さなければならない
多くの愛するものを射殺し、暗殺し、毒殺するのだ

見 ....
不意に、息子がおれの手を握った。

思い返すと、おれが父の手に触れたのは、三回、その時を、今でも鮮明に覚えている。

はじめて父に、釣りに連れて行ってもらった時、土を掘って、ミミズ ....
 タケイ・リエの詩集『まひるにおよぐふたつの背骨』は、詩を書くときの自我、あるいは詩を書くときにかかわらず、人間が本源的に備えている自我の在り方について、詩という形式の持つ直接性を用いて我々に訴えかけ ....  「知識の借り物競争」という言葉がずっと頭の片隅から離れない。

 実体験を重視して読書で得た知識を軽んじる言葉は、一見もっともらしく聞こえる。しかし読書だって実体験の一部であり、読書によって起こ ....
なぜ東電やNHKや公務員改革がすぐにできないのかと言えば、そこにぶら下がってる人たちが、右肩上がりを前提にした、高額な不動産の購入はじめとした資産を、すでに借金として購入してしまってるから .... 今日は午後から息子を連れて、秋田県児童会館みらいあへ。館内全体が遊び場になっていて、息子もたいへん楽しそうだった。また来ようねと、汗だくになって笑った。

プラネタリウムも見てきた。平 ....
 詩には詩の体裁があり形式がある。散文詩など例外もあるが、詩とは行分けの韻文であり、韻律を重んじるリズム感や音感をもつ文体のことである。広辞苑で〈詩〉の項をみると「風景、人事など一切の事物について起こ .... {引用=テーマ/創世記の作意を疑ってみる}
 ここ100年間、基礎科学、応用科学とも各分野の発展はめざましい。10年タームで加速度が増している感がある。
 それでも一般庶民が享受するのは、さしあた ....
 月一回の古新聞の回収に向けて、必要なものをより分けてそれ以外を束にして収集所に出す作業に追われていた。どうにも捨てにくいのが、週一回配達される英語学習用の英字紙(※1)だ。英語そのものにずっと関心が .... 多様体の夢の本質は、おのおのの要素に対する距離を変更するということである。変化する距離は、増大することも減少することもなく相対的に不可分である。蜜蜂の大群は、しま模様のユニフォームのフットボール選 .... もし充足な自由というものを経験していたのなら、私は詩に鮮やかさを感じたりはしない。分裂分析{ルビ=スキゾアナリーズ}はいかなる命名をも拒絶する。たとえば分析家のメラニー クラインが患者のリチャードの画 ....  ちいさな文章をずっと書きたかったので書いてみる試み二回目。前回リクエスト&コメントをいただきましたざりがには冬眠中です。トワイライトエクスプレスには豪華コンパートメントのほか慎ましやかなB寝台もあり ....  小さな文章が書きたいので書いてみる。
 以前、部屋から線路が見えるアパートに住んでいた。普通の各停や急行や貨物、それらに加え、トワイライトエクスプレスが走っていた。大阪から日本海側を北海道まで行く ....
北風の吹く丘(セミドキュメンタリー)

1章

北に30度西に傾く家に在りて
父の眠る丘がある
京都の吉田山ほどもない
小さな丘だが
僕は此処に父が眠っている
と考えているこの丘に登 ....
 明日人に会うので、伸ばしに伸ばした髪を切りに床屋に出かけた。逗子駅前にある床屋で、中年の男性とその母親と思しき女性の二人でやっている。男性の方は、すっとした二枚目で、恐らくサーフィンか何かをやってい .... 特に忘れることができないのは、私がこれらの作品のうちの多くを、決して冗談でなく、遺書と考えて書いたということだ。そして純粋に自分一人のために、私というただ一人の読者のために、力を尽して書いたということ .... 0.序論

 詩は言葉の信用性を失墜させていないだろうか。詩は、一方で、表現主体の内面を最も率直に表現する媒体として使用され、もう一方で、読者にとって美しくなければならないという要求のために真実を ....
0.はじめに

 詩人が、詩を知らない友人に詩を紹介する。さて、よくありそうなこの風景の中では、いったい何が行われているのだろうか?
 まず、詩人は詩には価値があると考えているだろう。ではなぜ、 ....
0.はじめに

 殿岡秀秋は弱い人間である。だがこの弱さは詩人にとって必要な弱さである。まず、殿岡は武装しない。思想や理論や謀略や機知をことさらにめぐらすことをせず、時間や連想の流れの中に素肌で漂 ....
 詩は修辞ゼロでも成立する。修辞と非修辞(公用的な用法)の間に本質的な区別はありえない。何ら工夫のない新聞記事や公文書の記述にも私たちは比喩的な意味を嗅ぎとることが可能である。書き手が公用的な意図 .... 0.はじめに

心斎橋を歩いていると、すれ違う人々の肛門の悉くに言葉の端子を捻じ込んでやりたい衝動に駆られることがある。(中略)だがその無数の肛門に捻じ込みたい言葉は、なぜか優しさに満ちている。
 ....
0.はじめに

 廿楽順治の詩集『たかくおよぐや』(思潮社、2007年)を語るには、その規範逸脱の仕方やモチーフの特殊性に言及するのが恐らく適切であろう。閉ざされた空間ですべき愚痴や否定的感情の吐 ....
ボクが文章を書こうと思う契機は単純なものです。
大概は、ボクの外側に転がっている、ちょうどそこにあるもの、今流れている音楽、たまたま目に入った人や景色といったものが発端になっていて、ボクの内側に長い ....
0.はじめに

 例えば外を歩くという行為を考えてみよう。その際私は歩く場所として歩道を選択し、車道は歩かないだろう。そのとき、歩き方は「人間は歩道を歩くべきだ」という一定の社会的な規範に従ってい ....
 選挙の投票に行った。
 梅雨あけ近い佳き日曜日、大人達はペラペラの選挙権を携えて、散策の足
取りで投票所に充てられた小学校へと向かう。

 その校庭で、攀じ登ったジャングルジムのてっぺんには ....
口語自由詩の世界を構築するために過去の詩人たちの苦悶格闘に関しては詩をよく勉強されているらしい人たちには言わずもがな なので勉強不足の私からあえて論ずる必要もない と思います。

 ところで、TS ....
100日目の日記 (3) 5月

5月1日〜31日の呟きの中から,震災に関係すると思われるものを抽出,微調整したもの。
(注○)は6月20日現在での注釈。





2011年05月 ....
100日目の日記 (2) 4月

4月1日〜30日の呟きの中から,震災に関係すると思われるものを抽出,微調整したもの。
(注○)は6月19日現在での注釈。







2011 ....
100日目の日記 (1) 3月

3月20日〜31日の呟きの中から,震災に関係すると思われるものを抽出,微調整したもの。
(注○)は6月19日現在での注釈。






2011年 ....
その日の記録。

 宮城県沿岸部某市内,内陸部にある職場にいた。
 ちょうど子供らは午前中で解散。仕事区切りをねぎらう昼食会の担当になっていたので,予約してあった菓子と飲み物を店に受け取りに行っ ....
N.K.さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(79)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
田村隆一詩集_現代詩文庫を読む- 葉leaf散文(批評 ...7*12-6-27
父の手- 小川 葉散文(批評 ...612-6-23
タケイ・リエ小論- 葉leaf散文(批評 ...9+12-6-10
読書について- 深水遊脚散文(批評 ...6*12-5-24
美しい経済のために、私たちが考えるべきこと。- 小川 葉散文(批評 ...312-3-28
幸福談- 小川 葉散文(批評 ...312-3-25
辺見庸『眼の海』を読む- 石川敬大散文(批評 ...11*12-3-19
智慧の実スケープゴート説- salco散文(批評 ...3*12-3-13
言葉との戯れ−英語学習のこと−- 深水遊脚散文(批評 ...4*12-3-5
器官なき身体の覚書2- イリヤ散文(批評 ...4*12-2-13
器官なき身体の覚書- イリヤ散文(批評 ...3*12-2-11
ざりがには冬眠中です。- 小池房枝散文(批評 ...712-1-15
トワイライトエクスプレス- 小池房枝散文(批評 ...4+11-12-29
北風の吹く丘(セミドキュメンタリー)- 生田 稔散文(批評 ...211-12-27
ボクのマスターベーション(3)- 花形新次散文(批評 ...17*11-12-17
岩尾忍詩集『箱』小論- 葉leaf散文(批評 ...7*11-12-14
田村隆一論——フィクションの危険- 葉leaf散文(批評 ...4+*11-12-6
谷川雁論——自己愛と自由- 葉leaf散文(批評 ...3+*11-12-2
殿岡秀秋小論- 葉leaf散文(批評 ...3*11-11-29
雑感_4- るか散文(批評 ...2*11-11-28
さよならパリ——高塚謙太郎とボードレール- 葉leaf散文(批評 ...2*11-11-26
物語—半物語—物語- 葉leaf散文(批評 ...4*11-11-18
ボクのマスターベーション(1)- 花形新次散文(批評 ...10*11-10-19
詩作行為の倫理学- 葉leaf散文(批評 ...5*11-10-15
きりん- salco散文(批評 ...2*11-8-16
口語自由詩における写生についての問題提起- ……とあ ...散文(批評 ...6+*11-7-13
100日目の日記_(3)- 縞田みや ...散文(批評 ...611-6-20
100日目の日記_(2)- 縞田みや ...散文(批評 ...611-6-20
100日目の日記_(1)- 縞田みや ...散文(批評 ...711-6-19
五十日目の日記- 縞田みや ...散文(批評 ...29*11-4-29

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