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ある場所で
点、として生じた光りが
わずかな距離を移動して
塵となる
それを一生という

かきあつめたもの
握りしめたもの
すべて消滅してしまう
けれども

細い雨のあとの
植 ....
氾濫する
春の本流を立ち泳ぐ
辺りには甘い毒素が満ちていて
脳から先に侵されてゆく

あらゆる感情の結び目は解けて
それがいいことなのか
悪いことなのか
判断さえおぼつかないまま
い ....
硝子に押しつけた
こめかみをたどって
冷たい雨がしたたる
降車ボタンは
どれもかなしく灯りそうで
斜めに落下する、指先

目的地なんて
最初から
あるようでなかった

オクターブ ....
耳から
抹茶がこぼれてしまうという
朝になるとシーツは
たっぷり緑を含んでいて
洗うたびに
深みを増していくのだという
(この時期だけなんですの

さして困ったふうでもなく
さらさ ....
高橋良幸さんの佐野権太さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
六月のミーティア- 佐野権太自由詩13*13-6-14
春乱- 佐野権太自由詩25*09-3-20
九月のシャツはグレープの匂い- 佐野権太自由詩12*08-8-26
抹茶佳人- 佐野権太自由詩31*07-6-1

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