すべてのおすすめ
巴里倫敦英吉利仏蘭西葡萄牙衣食冷蔵庫より礼節


倫敦の路上でバイトSaraという{ルビ娘=こ}に沙羅でなく皿で血を見る


「ジャップだぜ」バレてた{ルビ十一=といち}はじゅういちでここ ....
みにくい子さやかなうその時を経て立つ日にそれでもアヒルと名乗る


母の名をカケスと知らず巣立ちの日ジェーイと鳴いて留鳥である


なみだより弱いものなし生きるためなみだを捨てたカラスのこ ....
なにごとにもかなしみばかりの日日のなか夏空の雲まばゆいばかり 闘病のつらさをあなたに決められてあなたをきらいになるに足りてる 誰の影も後ろに居ない人の世を夏の夕暮れ今だけ隠せ (この夢に栞を挟んでおけるならまた会えるのに)おはよう小鳥 コウノトリ卵か赤子かキャベツの畑シチューのニンジン余所の星から


カタカナのルビはいやだよひらがなでぼくたち鴉を読めない子には


かあさんはカケスだったといま知った道行くヒトがそう云っ ....
心音を確かめにゆく明日まで今夜の夢で胎児になって


椪柑の味の香りの優しさはいつか会いたい母に重なる
この冬は椪柑知らずに過ぎ去って如月終わる春の雨音


季の絵の具ほどくあしたに約束の白い花描く春と名づける


春始発父さんと猫と私の分切符もとめて銀河も超えて


父さんのお骨どこ ....
屋根裏の秘密の部屋でふたりきり禁じられた遊びをしようか

動かないで君は僕のお人形着せ替え遊びをさあ始めよう

庭に咲く色とりどりの花よりも君の奥に咲く薔薇を見せてよ

妖精を小瓶の中に閉 ....
原宿の御文殊さんの縁日でニッキを買ったと日記には書く


小遣いも尽きそうになり見も知らぬ姉さんの売る情けを買った


海の子か山の子行きの分岐ですナビに問われて空の子と云う


突 ....
かなしさをかなしさと云う以外にはないかなしさをそっとしておいて 産声は一番最初にゆるされた歌声ですね歌が好きです


近頃は夢でよく会うお父さん確かめられる確かめられてる


冬日向わが猫眠る回向院まぶたに浮かぶ干し草ベッド


夕暮れの道歩きつ ....
三歳のまなざしのまま覚えてるバケツとシャベルと砂場とシチュー


少女ならほしかったはずのあれもこれもなかったけれどあしたがあった


如月の終わりの頃の曇天は生まれる前の躊躇いのようで
 ....
すぐそこのスカイツリーの喧騒も届かぬままに町さびれゆく


冬至過ぎ確かに日日は順調か昔日の〈あたし〉が案じてる


はろばろと江戸まで届く歳月を生きながらえて町の道あり


偶然に ....
冬晦日わが腸で燻ってる悔しさの種よいかわるいか


『潮騒』の一頁目でわが詩はひっくり返るほどの衝撃


日日を記し思い出の写真託してみるネットはとわじゃないとしっても


会えない ....
ハイフェッツをリピートかけて聴く夜の朝までの距離はあまりに近し


ハイフェッツのCDジャケット彼は手にわが子のようにバイオリンを抱く


背景があかいCDジャケットのハイフェッツはもうこ ....
スマートフォン持ってなくても部屋のなか指無し手袋三月未満


ほんとうは私が誰かわからない明日も昨日もみつけられない


深呼吸するといいよとアドバイス父ならくれたふと思い出す


 ....
開いたら痛いの痛いの飛んでいくそういう本があったらいいな おなかの小魚はときどき小ちゃな声で鳴くたいせつな奴だ

電子ジャーの独り言を翻訳しながら夜が明ける

痛みっていつも友達だったなこれからもよろしくな

僕の休日は病院に奪われてディスカウン ....
如月の茜の空のあかよりも紅い木の実が冬をみつめる


思うほどさやかじゃないよ雪道を自販機もとめて歩けばわかる


降る雨は街の灯りに染められて生まれた頃を懐かしみ泣く


外れから ....
経験を拠り所とし本読まぬわたしはバケツとシャベルのこども


形見にと心がぐずる父の靴百万年後を想い思い切る


潮騒は木々の葉そよぐ音でした泣きたい夜に思い出す部屋


遠い夢すぐ ....
星遠く月より遠く太陽も淋しいだろう光年の距離


散り落ちた落葉樹の葉が育んだ大地の春にまた蒼い花
たっぷりと紅い実りを街路樹でみつけて食べた アメリカだった


ジューシーで深い甘さと邂逅し母国を忘れゆく小学生


初恋を真摯な顔で言う場ではチェリーと言うと決定しました


おや ....
アップルジュース太陽の恵みたっぷりの金色の君は下戸のシャンパン


さらさらと光り零れる陽だまりを猫と分け合う今年暖冬


猫眠る回向院のふゆ思う時いつも色彩淡くやわらか


コンビ ....
ふた桁のぬいぐるみたちを所有するわたしの棺はにぎやかだろう


活けるなら白だと思い一輪のスプレー咲きのあなたを買った


歳時記の風を訪ねて父に聞く「あなたの骨はいまどこですか」

 ....
港町夕焼け市場のおばちゃんが持たせてくれた金平糖


ビードロの光りのなかの金平糖「空に帰りたい」未明のなみだ


「金平糖の中毒ですね、食べるのはいいけど見てはいけません」


雪 ....
くれないと呼べる赤しか愛せないもしくはあかねと心中したい


朱の色は否定のメタファー降り積もる雪が融けてもいえぬ傷あり


初めてのクレヨン箱の赤を解く〈生きてるだけでまるもうけ〉

 ....
{引用=〈2013.11.12 北海道「青い池」に初雪〉}
十一月十二日でした二年前あなたに雪が告白したのは


過ぎてから纏めて破く日捲りの今日はあしたを焼べたいほどの


シクラメン ....
ポン柑の味の香りの優しさはいつか会いたい母に重なる
乱太郎さんの短歌おすすめリスト(277)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「じつわかけない」_ワープロ三首- もっぷ短歌2*16-8-31
「トリ・リングス」_七首- もっぷ短歌316-7-22
かおるのおと_2016.07.20- もっぷ短歌316-7-20
かおるのおと_2016.07.18- もっぷ短歌216-7-19
かおるのおと_2016.07.03- もっぷ短歌216-7-3
おはよう_*- もっぷ短歌316-6-16
「トリ・トリップ」_一〇首- もっぷ短歌4*16-6-13
「初恋」二首- もっぷ短歌216-5-5
「春への遺しもの2016」- もっぷ短歌2*16-5-3
禁じられた遊び- 未有花短歌8*16-3-15
「flip_side」_2016.03.13- もっぷ短歌216-3-13
かおるのおと- もっぷ短歌2+*16-3-11
かおるのおと「産声・夢・遺言」5首- もっぷ短歌3*16-3-10
かおるのおと「過去・夢・現」5首- もっぷ短歌2*16-3-10
かおるのおと「ひとりのなみだ」5首- もっぷ短歌2*16-3-10
かおるのおと「砂の城」6首- もっぷ短歌316-3-8
かおるのおと「楽になれるお薬」5首- もっぷ短歌2*16-3-8
かおるのおと「みあげると空は」6首- もっぷ短歌216-3-8
開いたら痛いの痛いの飛んでいくそういう本があったらいいな- 北大路京 ...短歌316-3-7
とっても素敵な世界へ- 梅昆布茶短歌14*16-3-7
「たとえば柊」_五首- もっぷ短歌5*16-2-23
雑詠四首- もっぷ短歌116-1-13
雑詠ニ首- もっぷ短歌216-1-7
「チェリー」_2016.01.05- もっぷ短歌216-1-5
「ふゆ」_2016.01.05- もっぷ短歌116-1-5
「骨」_2015.12.30- もっぷ短歌315-12-30
「金平糖」_2015.12.21- もっぷ短歌315-12-21
「RED」_2015.12.20- もっぷ短歌215-12-20
池のほとりに柊の頃_「平成景四首」_2015.12.18~2 ...- もっぷ短歌3*15-12-18
大好きな_*- もっぷ短歌315-12-18

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