すべてのおすすめ
永遠にえいえんということですか{ルビ私=わたくし}の名の下につく子は


空をみる目を失っていたようですきみが燃えているあいだの{ルビ時間=とき}


寄せる波帰ってゆく波知っていますきみ ....
帰りたいふゆの陽向の命日へ本当はいま骨はどこなの


ちょっと待って。何をですか? パソコンです、ハードディスクが呼んでいますよ。


立ち返る里を持ってはいないから何を捨ててものこしても ....
春の野がどこまでも遠いこの{ルビ病室=へや}できのうさくらが終わったと知る


この年のさくらも終わりわが{ルビ病室=へや}はたとえようのなく北東を向く


春風が知らずにすぎる向きに建つ ....
冬の朝太平洋側砂浜で待ちぼうけ無しの天気の予報

ひとびとが一歩一歩と近くなり他人の消えて浜初日の出

聞きづらいおばあちゃんにはテレビ音わたしにはみかん譲る正月

さびしさにどちらかとい ....
傘潰したいかのようにふる雨に応じるように生きる日々あり

つい泣いてわけ訊くひとも無い暮らし言いたい気持ち抑えられない

そろばんもカエルの解剖実験も避けて通れた転校万歳

大規模な改修工 ....
古い樹になれずに消えた若い樹は工事跡地に切り株もなし 冬の空星を探して歩く君触れ合う肩にとまどう私

大切な人を静かに想うとき心の奥がほんわか{ルビ温=ぬく}い

抱き合ってキスをするたび加速する恋の温度と二人の距離と

ただ甘く咬みつくよう ....
言っておくわたしはツレナイおんなだよ 太陽ならばうお座に座る


水族館土産に買ったぬいぐるみ自分のものにしたけど何か?


さかなたち胎児にぴたり寄り添ってうたう歌なら月も聴いてる

 ....
回向院眠るあの仔はどうしてる年あらたまり陽はやわらかく


元旦の部屋暖かく恵まれて初詠み刻む亡き父の{ルビ時間=とき}


一月のなみだはじめてこぼす日の夢で会いたいたましいふたつ

 ....
ロンドンのテイト、ターナー集めたる光りあふれるそこの静寂


金色の始点黄色のその前の白探してるターナーの絵に


輝ける光りのなかにわたし在り照らしてくれるターナーの色


誕生の ....
デジカメを急いだ父の意を知らずそれでものこる写真一枚


みたことをみてないことにできないと彼の三月に雀の無邪気


きょうもまた陽光のなく日は閉じて窓の捨て子のままの冬の日


気 ....
信濃路で会った川の名出てこない夜にふと聴くリバーサイドホテル


千曲川どうして君は太いのか訊ねそびれて帰路急いだ日


窓破りダイブしたいなこんな夜なぜか古い人の音聴いてる


夜 ....
ただ在ってたたずむだけの石っころ風が過ぎてく君の向こうへ


部屋の灯を暗くしてから角砂糖ひとつを澄んだ水に沈める


生き方をそらみたことかと言う人の名前は全部どぶで泳がす


蝋 ....
昔はね、そう切り出してそのおんな左手首を朝陽にかざす


夢みたい、少女だったらそう言えるもっと無邪気に無垢な声音で


放っといて、神に誓って言えるのにどうして君は嘘と決めるの


 ....
きのうからあしたへ渡る星の道みちびく羊、きょうを忘れて


しじまにてみあげる宙にひかるものシリウスじゃない、あれは心だ


ぐんじょうの絵の具含んだ絵筆なら間に合っている、まぼろしの夜
 ....
{引用=風の無い闇に静かに落ちる雨春の嵐が恋しい初冬


冬の雨君に問いたい風も無く終日落ちるだけのさびしさ


この空の身の上ゆえのなみだかと凪いだ東京十二月の雨


失くしてた羊 ....
よそ者が星はみえずと軽く言う夜空に星を見出すゆうべ 初詠みで詠みびと知らず一首置く母さんあけましておめでとう 晩秋の苗からの君ベランダで匂う名前はパンジーという


ヒメジョオン春に一筆書くけれどごめんノースポールが可愛い


ラグラスかバニーテールかどちらでも可愛い君を呼ぶに足りてる


 ....
十二月下旬となればこんな日は夕日がかなしい歌うたってる


冬を言えそう言われたらわたくしはさびしいですと供養塔向く


リカちゃんもバービーもいま持ってない捨てた記憶も持ってはいない
 ....
思うのはみんなさくらのことなんです花びらみっつほしい病床 風尽きてかなしい凪の闇のなか夢を忘れてしまいたくなる 元旦にお雑煮のなし蜜柑なしされど思い出{ルビ遥遥=はろばろ}{ルビ響動=とよ}む


元旦にお雑煮のなし蜜柑なしされど思い出晴れ晴れと詠む
薬指惹きつけられて迷い込みみそ一文字の迷路くるくる コーヒーの冷たいものを冬に飲むわたしのつむじは左巻きです 西向いてテディと布団にもぐる夜その方角に父の墓あり


三十分電車にまかせ揺られれば宙は星星ケチらないのに


父さんの部屋の片づけしていればあれもこれもみな形見ばかり


渋谷駅ハ ....
雨が降る外でじゃなくて部屋のなかそのなかに居るたぶん心に


灰色の脳細胞に時々はもう栄養をあげたくなくなる


お財布にいつもお札はないことに慣れてしまってそとは晩秋


この音も ....
あれが空教えられずに知っていた赤子の頃から迷うことなく


六歳が翼の折れた雀ひとっつ手のなかで死なせ向き合った冬


そこまでは坂をのぼってゆくんですいまのこの日も胎児の日にも


 ....
自転車で走る十月みそか頃指先ちょっぴり冬を覚えて


地方への旅の帰りの車窓から山が消えるとやすらかになる


立ち去った日々に暇をあげたあとでも変わらない時計の仕事


百日紅終わ ....
帰るよと言える国持つ君だから負けるんだよとアスファルトに書く
乱太郎さんの短歌おすすめリスト(277)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「わたしと本と服たちは」2014.05.25_(一〇首)- もっぷ短歌514-5-25
「かおるのおと」2014.05.17_(一〇首)- もっぷ短歌3*14-5-17
「かおるのおと」2014.04.19_(一五首)- もっぷ短歌7*14-4-19
冬模様(雑詠)2_(一〇首)- もっぷ短歌314-3-19
冬模様(雑詠)1_(一〇首)- もっぷ短歌514-3-19
古い樹になれずに消えた若い樹は工事跡地に切り株もなし- もっぷ短歌214-3-7
恋する気持ち_〜Love_in_a_mist〜- 未有花短歌12*14-3-4
さかな_(一〇首)- もっぷ短歌4*14-2-21
元旦二〇一四_(一〇首)- もっぷ短歌214-2-20
テイト、ターナー_(五首)+1- もっぷ短歌1*14-2-16
小鳥問われず_(五首)- もっぷ短歌2*14-2-16
千曲川/ケータイの夜_(五首)- もっぷ短歌114-2-16
二月十日月曜日未明_(即興五首)- もっぷ短歌4*14-2-10
「知ってるかい」_(即興五首)- もっぷ短歌2*14-2-10
二月九日おやすみなさい_(即興五首)- もっぷ短歌214-2-10
命日二〇一三_(二〇首)- もっぷ短歌214-2-9
≡☆- もっぷ短歌3*14-1-31
初詠み- もっぷ短歌114-1-26
二〇一三年最後のノートから_2_(一〇首)- もっぷ短歌214-1-26
二〇一三年最後のノートから_1_(一〇首)- もっぷ短歌314-1-26
さくら- もっぷ短歌2*14-1-24
夢を‥- もっぷ短歌214-1-7
元旦_2014- もっぷ短歌4*14-1-1
_- もっぷ短歌3*14-1-1
_- もっぷ短歌113-12-30
十一月のノートから2_(十首)- もっぷ短歌313-12-25
十一月のノートから1_(十首)- もっぷ短歌213-12-25
雑詠2013冬_(五首)- もっぷ短歌513-12-17
十月みそかのノートから_(十首)- もっぷ短歌613-12-17
_- もっぷ短歌213-12-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10