こんな
晴れすぎているから
隠されてしかるべき一つの
ほんのちいさなことさえも
道路のうえ
黒すぎる影のせいで
焼けて
見つけられてしまう

かつて
日焼けしない手で
ただ赤くな ....
寝息の届くほどのところの あなたへ
わたしの お耳は旅に出た まま 帰らない
伝えたいことがあるけれど
それさえも 届 かない

だれも どこも いまも
それほどに変わった様子は無い ....
はっぱがね 雨でぴてぴて おちてきて
どうろに ぺたり
はりついた

きをつけの しせいで伏せる はっぱたち
もう帰れん もう
親の木に

風吹いて とばされてても
おぼえてる おぼ ....
夜がさらりと降りてくる

目覚めない
女の髪のような

さっきまで長く長く伸びていた影は
地面に溶けてしまった

あるく
あるく
よるのみちを

夜が満ちてゆく
そこここに
 ....
  一 「ミッシング・ピース」

手渡されたたった一枚の
欠けた切符のように
行き先でもなく
日付でもなく
空白のはずなのに
それ以上に大切なものを
どこかに忘れたまま
 ....
真っ白な
紫陽花なのに

なんだか
かすかに桃色

でも本当は

うす青く
色を変えていく花

どんなに
色を変えても

紫陽花は紫陽花
私は私
この宇宙のどこかで 広がる景色は
どれだけの時間を 刻み込んでいるの    

海の底に沈む 悲しい歴史は
変わらない気持ちを 物語っているの

真実の愛も 錆びついてしまえば
嘘に変わ ....
風が
雨を弾く

六月が
雨を弾く

雨が
雨を弾いて
少し
激しくなる

君が
雨を弾きながら
向かいの後者に駆け込んだとき
一本だけ切れた弦が
音階を ....
自転車を押しながら

二人で歩く 夕焼け帰り道

家までの道

ゆっくりゆっくり

二人の歩幅

ゆっくりゆっくり

二人の時間

一秒でも長く 一緒に居たい ....
*プラットフォームから

色とりどりの屋根が遠く連なって
その上を目を細めてなめて
果てに一本の灯台を見つけて喘ぐ

夕刻でも陽は照りつけて
灯台は
小さく真っ白に
発光して ....
 雨音に目を覚まし 
 あまり親切ではない時計に目をやる
 猫があくびしこっちを振り向いた


 あぁ
 無力の僕にも今日は訪れてくれた
 
 あぁ 
 嘆くのは自由だよね

 ....
ひくく香りは 風の帆を駆け上がり
瞑っているもやの巣の中

はやく運ばないと
息を つのらせてしまうから

どこかに隠れていた
泡の綿帽子が

ささやきを運んでいく
幸福になりたい

そして、はっとする

幸福ってなんだ

いまは幸福じゃないのか

だれもがよく思う

そんなことを思い歩いている


夜も

涼しくはなくなった

 ....
 いつも見る街の景色
 行き交う人の顔はすべてモノクローム 
 失った思い出に変えられるものは
 もう、この街のどこにもない

 シンクロしない切なさ
 ビックバーンの時から離れていくさだ ....
かけ足に過ぎなかった

いまでもそれは
よくみえる


ほろにがい
夕暮れの日を
燃え尽くすには
まだ早い

わからないほどに
からまり続けて
いるからね


 ....
雨に濡れてる紫陽花の
赤が濃くなるその花に
ほのかに光る銀の雨
一つ一つの音を聞く

そこには時が動いてる
膨らみながら進んでる
雫に溜まるその詩は
紫陽花の詩

風に吹かれる紫陽 ....
水をいれた空に

星で満たされた大地



ボクはキミと歩き

そして
夢染める 折々の日々 同じ時 流れ流れて どこどこ憩う


日記にて 徒々なる日 綴りては 積み重なりし 笑顔と涙


ご機嫌に 口笛吹けば 飛んでくよ 茜の空に あの日の迷い


 ....
突然の激しい雨に言葉切り
雨戸を閉めた君の白腕


さぁさぁと静寂の中に衣擦れと
息遣いのみ聞いている午後


まだ止まぬ長雨の中見送られ
しぐれ柳をくぐりて走る
なくし物を忘れることと
さがし物を思い出すのは
どこか似ている
{引用=これでおわりかもしれないことが

毎日たくさん響きあっていると知って

目の中だけにある見えない雪に溺れた、溺 ....
気持ちをなだめてくれる 
けやきの葉たちの向こう側

濃い青の空に 夏雲が湧き上がって
激しい季節の予感

夏雲たちは 次々に力を秘めた体を起こし
見渡す限り 雲の輪に囲まれる

 ....
そっと でいいから
ふれてみたい
あなたの零した一雫のわけを

どこから
流れてきたのですか

まりのような白い雲が
あちこち 漂っている
空なのに
雪解け水が激しく流れる季節は
 ....
金魚すくいはいつも失敗する
お椀に入れるまでの間
金魚は溶けてすぐに消えてしまう
金魚すくい屋のおじさんに
コツを聞いても曖昧で
金魚と思うからいけない
としかおしえてくれなくて
金魚を ....
絵本を読んでいました
それはとても悲しいお話でした

私は涙を流して
それは絵本の一ページに落ちました

その涙が乾くまで
私はそのページをずっと眺めていました

そのペ ....
夜を巡り
たどり着く
君の皮膚と薄皮一枚の距離

この夜を巡って
法華経を読経する

自死した 君や
見ず知らずの 霊に

夜の底で 親しく
妙に明るい 死者の森を
読経しなが ....
君が僕に触れた
その指先から、ほどけて

僕の身体に巻き付く
見えない包帯に
なってしまえたら、いい


息をする度に
ひらひらと揺れて

いつか、二人の匂いが
一緒になっちゃ ....
ぎんいろの折り紙で
鶴を折る

ぎんいろ
それは
わたし自身を惑わす窓辺の色合い

ぎんいろの街で
あなたとの足跡を探してしまう
例え人違いだったとしても
あなたに良く似た後姿に
 ....
単純もよきときあると自らと
慰むるとき 時雨の音する


ふれ合いし手の冷たさは言はずして
春雪消ゆる早きを語る

尋ねきし人は留守にて山茶花の
散り敷く庭に一人ごちする

我が裡 ....
群れを成し
一点を見定め
乱れぬ様は
予め組み込まれた
仕掛けのように

波紋がやがて
飲み込まれ
波間の一部となり
消えゆくように

石瀬に映る影が
揺れながら
あとを追う ....
花は散り
葉が開く
ベルの音
オレンジ

人に頼られ
人に好かれ
人が優しく
尊敬される

思わぬご褒美
永遠の薔薇を
重圧を感じる
裏切を封じる
秋桜さんのおすすめリスト(416)
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雨に濡れて- weed & s ...携帯写真+ ...5*07-6-14
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爆発する切なさ- 山崎 風 ...自由詩4*07-6-13
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想夜- 夕焼け空自由詩5*07-6-11
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しぐれた日- いまいま ...短歌7*07-6-11
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愛の人- ペポパン ...自由詩13*07-6-9

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