すべてのおすすめ
どれだけ金を稼いでも
どれだけ周りに立てられても
闇のなかを焦るのは
しぜんの摂理というものだ
なあ、その塗り絵、
オレにも、塗らせろよな、
どれだけ金を稼 ....
星は散ってもいないのに
散っているようだった冬の月
知らぬまにまるくなっている
星は散ってもいないのに
ゆきずりの夜のまえ
スペイン料理のそのあとに
女が誘う、 ....
いとしさのぶん痛みだす
見えないアルバム
寒い日、暑い日
そうでもない日
さよならを言って
オレンジの凪うかべてる
海のむこうの光や影
砂漠の道のどまんな ....
ゆきつもどりつ戻り橋
雨にかすかの影うつす
きいてもらえぬ声千歳
まどうこころに戻り橋
ゆうべのけがれ
あなたの声か
からだを濡らす
あなたの声か
....
ふたりでならんで
小鳥のようにねむった
特快にのりかえず
快速のままそうした
これからおたがい
別々の仕事場にむかうわけで
相方はアポイントに間に合うのか
俺 ....
未来とは
刹那の最果てのことである
未来とは
刹那のはじまりのことである
未来とはつまり
現在、という
この一点に包含され
現在、という
この一点を包含 ....
しっけた熱が
朝の扉をノックする
蝉が笑っている
夏らしい花が
ちいさな虫を
しずかに包んでいる
歩いている
人間を運んで
誰もが自分を
運ん ....
はんぶんより
すこしいびつにふくらんだ
あかいつきが
駅前どおりにうかんでいる
重力をかんじさせている
胸のしずかな
熱いところに
線香花火のだまのようだ ....
どこかで出会い
あそこで別れた
舟に揺られるように
七月の夜
その大気は白に満ち
どこかで出会い
あそこで別れた
徹夜あけ
会社ちかくの銭湯にゆく
塩サウナの日だったから
嬉しかった
露天の空の紫は
薄まるように青く白んだ
ひとけのない夕方のようだ
朝日が体の黄色をあ ....
なつまえの青い匂い
したに目をやると
蟻、蟻、蟻、蟻、、、
汚い灰皿と向かいあって
わけわかんないこと言ってる奴らを
忘れようとしています
公園でひとり
....
東の夜に
朱い月
むらさきの
雲かけて
おおきく寝ている
東の夜に
朱い月
むらさきの
雲かけて
さかさまな夕日のあと
街は裏切るように
鏡の星を浮かべている
環境破壊のキーワードは
未来
それをみんなのまえで
話せる時代だから
悲しみは暇つぶし
焼 ....
打ちっぱなしのうえの空
油いろした月にじむ
骨のいろした光たち
ビジネスホテルの暗い壁
さてどうだろう怒鳴るだろう
うだる蒸気のむらさき色がな
でぐちいりぐち踏 ....
白い花
バナナのように
焦げて
梔子よ
腐ってゆくのは
それは
常
ではないのだよ
白い花
バナナのように
焦げて
未来なしの今だから
今を生きている私です
まいにちの
ちいさな喜び
見つけることが得意です
過去の泥ぬま怖いです
こんどの手術はお断りです
未来なしの ....
幸福になりたい
そして、はっとする
幸福ってなんだ
いまは幸福じゃないのか
だれもがよく思う
そんなことを思い歩いている
夜も
涼しくはなくなった
....
陽射しはあるけれど
涼しい風が吹いていて
セミでも鳴きだしたら
夏がこんなだったらいいよなあ
こんな季節にいいことがあれば
ダブルだね
でも
なぜだろう
....