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秋になり 思い返すは 夏の夕

   掛け違えたの ボタンをあの日
宝くじ
 当てたぐらいじゃ建てれぬか


   馬鹿か 浪漫か   夢、青閣寺
俵万智
口説くつもりで
{ルビ三十一=みそひと}の
詩をしたためて
いったりきたり
会話なし ずうっと見てる窓の外 地下鉄なのに 地下鉄なのに  
朝焼けに乾く唇噛み締めて君を待つてる息が白ずむ
 
 
ごんどらの唄を聞きたし二十八歳の夜更けに乙女に還れり
 
 
小指だけ繋ぐ初しさもどかしさつたはるならば今すぐにでも
 
 ....
里芋の葉に露玉を宿らせて
風も光りて土用に入る日

身体ごとゆるるが如き北山の
杉のみどりが視野に広がる

微熱ある夜を目覚むれば
枕辺に誰がつけくれしか蚊取香匂ふ

熱湯の ....
あやめ草あやに恋しき君なれば
  夢も染むらむ花むらさきは



名にし負はば紫野辺の夕やみや
  見せようつつに千代の面影



ときじくの花にはあらで露の花
  ただ ....
紅葉の木鳩去りゆきて淋しげに風にゆらるを座りて見る

山峡の湖水の絵を見て妻と共これを買いたる頃をおもほゆ

本棚の隅を占めいる「ユダヤ戦記」ヨセフスの著苦しみに満つ
  宇治橋

夕霧にかすみつ渡る面影に
露けき花の色が重なる―――

  観月橋

しめやかに
欠け満たされぬ夕月の
心を以ってなぞる君の名

   ....
玄関の椅子に座りて黙すればまた空しさを思いみるなり

鳩の居る庭の紅葉に目を移しわれが空しき鳩なおむなし

雛にえさ与うる鳩の姿にも生きる力を見出さむとしては
忘れ物思い出し歩を返し言う
独りごと人に聞かれし居しかも

凍る朝素足に草鞋の修行僧
声あげ行くに襟正したり

断絶と言わるる代に独り居の姑に
電話をすれば風邪ひき

家の建つ前 ....
夢染める 折々の日々 同じ時 流れ流れて どこどこ憩う


日記にて 徒々なる日 綴りては 積み重なりし 笑顔と涙


ご機嫌に 口笛吹けば 飛んでくよ 茜の空に あの日の迷い


 ....
突然の激しい雨に言葉切り
雨戸を閉めた君の白腕


さぁさぁと静寂の中に衣擦れと
息遣いのみ聞いている午後


まだ止まぬ長雨の中見送られ
しぐれ柳をくぐりて走る
単純もよきときあると自らと
慰むるとき 時雨の音する


ふれ合いし手の冷たさは言はずして
春雪消ゆる早きを語る

尋ねきし人は留守にて山茶花の
散り敷く庭に一人ごちする

我が裡 ....
水暗きなかに閃光突き刺さるまじわる場所は色彩なき場所

青春の色彩すでに忘れたり鳥飛び立てる後の静けさ

掌にあまる白桃まだ知らぬ空の色彩抱きて帰らむ
 心より一切の欲消え去りて青き紅葉の葉は揺れており

 水無月に外郎を求め与えてし母の眼鏡の顔浮かびくる

 さえずりの混じりて聞こゆ玄関の机に田山花袋を読む
五月雨に打たれて果てる卯の花に永遠には咲けぬ理を知る 君思ふわが名流るる滝つ瀬の
   はやき心をたれか止むらむ

紅の色に夏の葉かくす{ルビ山躑躅=やまつつじ}
   いでやかなしき人をぞみゆる

こころありや宵待草にあさつゆを
   ....
夕陽の堕つる彼方に昨日問ふわれと埃かぶりし母のオルガン

澄み渡る空に浮かびし虹を見る子らの顔には虹の跡なし

われ乗せて北へ走らむ夜汽車にて車窓に顔つけ頬を冷さむ
春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花



あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ



仮初の夜にも似たるかいささくら
 ....
早咲きの
桜の花が
まっている
人ごみまだか
春はまだかと
「人間て、恋する機械なのね」って指でアポロを割る君の声

親指と人差し指についている二色のチョコは既に乾いた

表面のぎざぎざが消え無秩序になってしまったアポロに「ごめんね」

四文 ....
秋桜さんの短歌おすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
追憶の刹那- Lucy.M.千 ...短歌307-10-16
平安ブルー_09- 北大路京 ...短歌6*07-9-30
女流歌人に恋をして- 北大路京 ...短歌6*07-8-9
あんあんだーぐらうんど- 北大路京 ...短歌10*07-7-18
恋せよ乙女- 黒子 恭短歌11*07-7-16
33P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-7-14
あやめも知らぬ恋の道_____■古語の宴参加作品■- Rin K短歌16*07-7-14
鳩去りゆきて- 生田 稔短歌607-6-27
京都八ツ橋- Rin K短歌35+*07-6-23
一日を終えんとして- 生田 稔短歌6*07-6-20
20P_「短歌2」より_昭和四十六年- むさこ短歌11*07-6-18
ありがとうの六首- おるふぇ短歌607-6-11
しぐれた日- いまいま ...短歌7*07-6-11
14P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-6-9
色彩- 村木正成短歌6*07-6-2
水無月の朝- 生田 稔短歌9*07-6-1
卯の花くたし- いまいま ...短歌4*07-5-31
恋夏草(れんげそう)_______■古語の宴参加作品■- Rin K短歌28*07-5-28
母のオルガン- 村木正成短歌707-5-26
月下咲羅(げっかさくら)___■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-3-22
- えいぼる短歌3*07-2-23
アポロチョコ、青い月、雫する朝、筒の声。- 短歌13*05-8-31

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