春の気配に恋、を思えば
こころが羽根を持って
菜の花畑の上を旋回する


拙い愛情が
地球上のすべてだったあの頃に思いを馳せると
おぼろに陽炎は立って
咲き競う花の匂いが
わたしを空 ....
あなたは今日からマドラーなのよ。

そう言われて随分と時間が経つ。
私は今、無事にマドれているのだろうか。
自分では判然とせぬ部分が多い。
善くも悪くも他のマドラーがいるから
私も自分の立 ....
東京に空なんて
ないじゃんもうやだこんな息苦しいとこ
とあなたは昔とは違い
ストレートにまくしたてます
その興奮によって必ず
主観と客観を微調整するチャンスを失っています

そうだねと相 ....
明るすぎて
眩しすぎて
真っ白にしかみえない

きみのまわりには
いろんな景色があって
きみを囲んでる

だけど僕には
きみだけしかみえない

まわりはただ白く眩しく
きみの輪 ....
倒れる
水差しが
ふとしたはずみで指先に触れ
ゆっくりと音もなく
まるで夢のように


倒れる
デイジーの{ルビ花弁=はなびら}が
こぼれた水の上に散らばって
白い沈黙
切なさに ....
もしもし
こちら双子座
脱力していルカ どうぞ
もしもし
こちら双子座
炎はあルカ 今 何色だ どうぞ

もちもち
今 お前の尻尾にいるぞ どうぞ
もちもち
あ ....
危険です
右斜め前方から中学生らしき人たちが三人接近中です
ポストの中に珍しい爆弾が仕掛けられているので危険です
でもそれは本当はポストではなく冷蔵庫なので危険です
危険です 危険です
両開 ....
私のことを少し話そうか。
私はね、アリなのだよ。
黒くてね、節足で、勤勉だけが取り柄のね。
そりゃ甘いものには目がないさ。
生活は甘くないからね。
均衡を保ちたくなるのさ。

私のことを ....
春はすぐそこまで
来てるはずなのに
冬と談合してるんだな
雪でも降りそうな空だ

ジャスミンティーは
飲み飽きたから
ほうじ茶を飲んでる
眠気ぬぐえなくて困るな

近頃デジャヴはも ....
さようなら
その言葉だけは使いたくなかった
もう二度と会えなくなる気がしたから

赤城颪に背中を押されて
僕らは学び舎からと飛び立つ

ごめんね
泣かないって約束したけど  ....
光りの差し込まない部屋の中で
蛍光灯の下 白いノート
灰色の罫線の上に
はにかむ口元を今日も書き取る
鉛筆で書かれたそれは
何度も繰り返す
さようなら

午後の堤防の上で
潮風によろ ....
小学生の頃。

遊んでいた、つきやま。

1日中でも、遊んで居たかった。

広くて、高くて。

裏側はちょっと怖くて。

つきやま。

この頃、見る機会がありました。

こ ....
外は柔らかくなっていくと言うのに
僕は動けずに固まっていく

東風に梅が飛ぶ気がして
顔を上げるが
青さに顰める

霞むような惑いの底で
乾く様に張り付いて
青くなり行く季節に
 ....
もし時間に連続性がなかったら
明日の朝は十年後の夜だったり
三日後の晩御飯を昨日思い出したり
そりゃあもうSFだかなんだか
おちおち詩も書いてられないから
やっぱり今日の次は明日 ....
 最愛なる彼を亡くした彼女はその悲しみを詩で表した
 彼女は詩人だった
 絶望感や悲哀感を彼へのストレートな想いで綴った
 彼女の詩を読んだ人々は皆涙した
 反響が大きくなるにつれ彼女の人気は ....
ずっと
遠くに
行ってしまった
くじらの
足音

どこに
ずっと
北の方に

どうせなら
満天の夜が
いいね
少しずつ
舵をとりながら

長い旅だね
くじら
しっぽ ....
ああ 今日は
なんて美しい音色だ
風はすこしばかり強すぎるけれど
これは春なのだから仕方ない
それよりそこかしこで
草も木もみんな楽器みたいに
お互いをこすりあわせている

風が吹 ....
窓硝子を挟んで
浅い春は霧雨に点在し
わたしに少しずつ朝が流れ込む

昨夜見た夢を
思い出そうと
胸を凝らしたら
微かに風景が揺れた

なかば迷子の眼で
周りを見渡 ....
こぼれる陽の光に
ぼくらは、似てみたかった


つたい落ちる月の光に
ぼくらは、似てみたかった


つないだ手が、ぎこちないのは
歩いてきたからなんだよ。

あの頃より無器用な ....


好きと嫌いが
ギアの上で揺れていました
わたしはちょっと迷いましたが
結局どちらとも決められないまま
右手で好きも嫌いも
すっかり覆い隠して
細心の注意を払い
 ....
東京の街に出てきました
あいかわらず僕はなんとか大丈夫です

と誰かに歌った人がいました
そしてぼくもまた東京にいます


東京は来るたびに汚くて田舎くさいと思います
人の臭いが強すぎ ....
何にもない、何にもないってよ俺たち
肩を寄せ合って
それで夢ばかり詰め込んで
どんどん広がって、どこまでも広がってさ

まみれた両腕で
濡れ手で粟、そうやって集めたモンが
ひゅうと、そよ ....
夢に向かう姿勢なんて

ただ、ただ

綺麗な光にしか見えないのです。

夢を語る嬉々とした笑顔など

ただ、ただ

眩しい光にしか見えないのです。




足をくじい ....
たしかに
心を喰った
俺はそう答えた
涙を呑む灼熱が、そのとき
みずからの渇きと潤いになった
あなたの望むセカイの境界
それは固い固い壁かもしれない
それは鍵のかかっている扉かもしれない

セカイを開こうというあなたの気持ちが強ければ
あなたはきっと眼前のセカイへと辿り着くことができ ....
聞き捨てならんな
お前はあれを首と呼ぶのか
2メートル以上はあるあれが首か
そりゃキリンにだって首は要るだろうよ
持ってたいだろうよ なくしたか無いだろうよ
頭と胴体のあいだにキュッと一本ほ ....
通り過ぎた列車の
なごりの風が、引き連れる
潮のにおい
線路沿いにこの道をまっすぐ行けば
ほら、海が近づいてくる

そう言ってふたり、短い影を
踏み合いながら走った日
無人 ....
息がつまりそうになったから
マシュマロ食べた
アルコールランプで
あぶって食べると美味しいんだ

それはあの日のキミの受け売り
放課後の実験室で二人こっそり
運動場を眺めながら
食べた ....
ああ。やっぱしね
唐組のエンディングって
こうじゃなくっちゃ
唐組第38回公演「透明人間」千秋楽
ぽっかりと開いた夜の闇に
石灯籠の怪しい灯火
唐さんのおはこだよね
花園神社でも鬼子母神 ....
隔たりを埋めるために

どこまでもどこまでも下ってやるんだと思っている

今数々の生き物たちと別れを告げて

新しい出会いと別れという

いわゆるお涙頂戴を繰り返しながら

たまに ....
ポッケさんのおすすめリスト(211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつか空から幸福が降る- 銀猫自由詩32*07-3-21
マドラー目線- ブルース ...自由詩8*07-3-21
ウョキウトにはラソしかない- ロカニク ...自由詩707-3-21
ひかりのいろ- とびまる ...自由詩3*07-3-21
倒れる- 石瀬琳々自由詩17*07-3-20
ひら-めき_- ヨルノテ ...自由詩2*07-3-19
勝訴- たもつ未詩・独白16*07-3-19
アリのシアタールーム- ブルース ...自由詩2*07-3-19
ゆるやかに過ぎる- 水中原動 ...自由詩807-3-19
赤城颪- 1486 106自由詩9*07-3-19
悲嘆- 及川三貴自由詩13*07-3-17
つきやま。- 狠志自由詩407-3-17
停春- ねなぎ自由詩507-3-16
めくるめく日常- 優飛自由詩10*07-3-16
噛めば噛むほど味の出る歯- はじめ自由詩4*07-3-16
くじらの足音- 夕凪ここ ...自由詩1107-3-15
たとえば歌をうたうように- ベンジャ ...自由詩12*07-3-14
朝の名前- 銀猫自由詩37+*07-3-12
からまりながら- わら自由詩18*07-3-12
仕事の話- 吉田ぐん ...自由詩2507-3-11
新宿- 知風自由詩507-3-11
89、泡_【あわ】- 雨宮 之 ...自由詩4*07-3-11
暗闇わるつ- 李伍 翔携帯写真+ ...1*07-3-10
- 紀茉莉自由詩207-3-10
歩み- 鼈甲自由詩2*07-3-9
うちくび- 若原光彦未詩・独白15+07-3-8
夏の切符_〜海岸列車〜- Rin K自由詩48*07-3-8
風とマシュマロ- 水中原動 ...自由詩307-3-5
巣鴨行進曲- 恋月 ぴ ...自由詩21*07-3-5
マントル- 石田 圭 ...自由詩3007-3-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7