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一 アンタレス disk1
君と夜の海辺を散歩していた、
はずなのにいつのまにか
空を歩いていた
頭上に、海
でも今日はよく晴れていたから
涙の一滴も落ちなくて ....
潮風と過ぎ来し時を背に流すさだめのごとき蒼を開いて
旅立ちの日には必ず響いてた警笛がいまつまさきで鳴る
桟橋に残したサヨナラ遠ざかる振っていた手で面舵一杯
羅針盤果て ....
通り過ぎた列車の
なごりの風が、引き連れる
潮のにおい
線路沿いにこの道をまっすぐ行けば
ほら、海が近づいてくる
そう言ってふたり、短い影を
踏み合いながら走った日
無人 ....