すべてのおすすめ
とんがり帽子の雲が
隊列を組んで流れていく
間もなく夕暮れらしく
どの雲も右半分がオレンジに染まっている

地平までは一本の道が続いているだけで
街どころか木一本生えていない
雲が動いて ....
こんな日もあるのだろう
まるで予定項のような
あるいは脱穀されたあとの麦のような
果てしなく無力な一日

刻み込まれたものを嫌うようにして食卓の
海老の殻をむいているとひとりでに
涙が溢 ....
ひとを信じるということは

コミュニケーションにおいて

もっとも大切なことのひとつだ

じぶんを信じてくれているひとを

信じないなんてもってのほかだ


願いごとを口に出して ....


僕はあなたに
亡霊であり
生ものであり
影であり
車であり
スプーンであり
無垢の造型であることを
求める

あなたにここにいてほしい

日々
僕は
あなたになっ ....
冷たいミルクを温めた
私はちょっと苦手だけど
こんな日にはいつもそう
あなたが暖めてくれるから

喉にゴクン、と流し込む
あなたのことを考えながら
ほつれた髪を直すしぐさ アルミニウムみたいな海

海は高鳴る心の隠喩だったか 反映だったか
わたしにはもう手の届かないものの換喩だったか

晴れ晴れとしたこころで車を運転する
白い灯台が青 ....
目が一つだけあって
片足は長めに
人さし指は短めで
そういうバランス感覚を身につけた人たちが暮らすところで
僕は疎外感と戦っている
猫はひたすら好戦的に
肉球は床に飛び散ったガラス片のよう ....
煉瓦も煙突の梯子も
宵に馴染まない
うっすらと蜜の匂いで
遠くの空は、山猫みたいだ

人が通り
加湿器が見え隠れする
冷たい錆がべっこうの窓を往来する

心細い釘に守られて
行灯は ....
ものがたりが美しすぎて



まっすぐに見つめていたら

わたしにはそれ以外
見えるものがなくなってしまった





そんなときに
ふと後ろをふりかえる
できごとがおこ ....
さぁその角で天を突け。
空を破れ。
湾曲した、その角は雨を降らす為にある。

大移動は、あまりしたくないだろ。
アメリカバイソンは人に狩られ絶滅危機さ。
お前等が一番かっこいいのにな。 ....
降りしきる雪に
運命を委ね
去って行くのですね
白い肌は
景色に吸い込まれ
後ろ姿が美しいから
何時までも見ていた

触れあった
指先の温もり
覚えてますか
手渡しで与えあった
 ....
卓袱台が乱舞して
クリスマスが始まります 
踊り場に回転扉
理科室の彼女くるくる踊る

つぼみは
クラインのつぼみ
螺旋は
肉と心を纏ったままの人骨のらせん

一つメビウス
二つ ....
{引用=

兄が
妹に言う

(おまえは冷血動物だね)

ああ、そうですお兄さん
そんなことをあなたはいまさらいうんだね
あなたが温かい血の塊を全部貰ったから
わたしのものはもうと ....
「満月に吠える」

夜中眠りに就いて初めて裸を曝す
歪んだ時系列を跳ね跳び
活きた清涼水を次から次へと浴びる
そして吠える
自分の闇に悲しく浮かぶ
黄色い満月に



「手紙」
 ....
自分の世界は
心のどこかで 終わっていく
求めることなく追いかけさせられた
流行歌なのかもしれない

虚しさだ
霞の色ですらない休日だけが
立ち止まろうとして 這っていく
景色ですらな ....
誰のための言葉かは
ずっと前から分かっている
口が、いつの間にか
真っ白な糸で縫われ
まるで自分のものではないようで

可愛い動物たちが
牙をむくのが怖い
客は
お金を払わないことで ....
感覚をすり減らしたことを悔やみ
できれば吐き捨てたいと
いらないものなら どうか土の中で眠っておくれよ

選びきれないほど溢れかえる世界と
失ったものを 天秤にかけて
揺らめく僕の心の ....
どこに自分をなくして失っていくのだろう
座り込んでいる 
ひとりですらない 僕は 
居場所すらわからない
けれど 風は流れるだけだ 確率は少ないのだろう 
確かな体はひとつの場所にさせられて ....
雪の降る街の景色を
音だけで感じている
悴んだ手が赤くなり
サクサクという音が

足元から立ち上って
靴底から垂直に体の
芯を冷気が掴んでは
私の細い心臓を震え

あがらせているの ....
鋼鉄のブリザード ザン ザン ザン
とレールの上をすべるように走りきて
重いこころ重いからだ思い 思い 残
しばらくして夕凪のような沈黙に抱きすくめられる

微笑して降る冬の夜の霧雨
寒さ ....
あなたから
ことばがとどき
かえしうた

あなたから
詩集が届き
ひもといて
活字の黒と
余白に酔える

あなたから
おもいがとどき
詩を書いて
おもいつおもえ
おもわれし ....
お元気ですか
私はとても元気です

私の住んでいる街は今
イチョウがキレイです

上を向いても
下を向いても

黄色です

これで歩いている人が
黄色だったら笑えます

前 ....
{引用=
まるでそれは、
やってくる 物質の
そんな重さや たしかさがある

―――――――【 night 】――――――――――――――

逃れようもなく
完璧に閉じられる
空 ....
ようするに孤独をかこつているだけなのかな、と
画面に向かって彼は思っていた
こんなにも沢山人がいるのに
隔絶されたように感じるとは

それから時間を使うのがとても下手になって
これをしよう ....
ちいさくせかいがふるえ
てにとるべきわずかな水
ブルーはブルーによって
侵食されていく果敢なさ

声と言葉と三色の悲しみ
ピッチカートで奏でてる
光沢は世界とすれ違う度
美しすぎる晴雨 ....
春に分別のない私は
たいせつなものを うしなったそうです

分別のない私はそのことが
自分でもよくわかっていないみたいです

私はそのことが悲しいことを
人づてにきいて悲しいなあと思って ....
東京の原っぱが消えたと書かれても
子供のころにはもう
原っぱは無かったのだ

のび太やドラえもんやジャイアンが
遊んでいた空き地も
ファンタジーでしかなくて

リアルじゃなかったんだ
 ....
大人なのに
人を
殴ったり
蹴ったりする
人たちがいる

自分が
されたら
どんな
気持ちになるのだろうと
考えることを
否定している

こんな
人たちは
自分の
思い ....
{引用=
 靴の、物語り

【 冬の靴の同意語が、なんだって?
  仲間はいるのかって? 】
― 冬の寒さを、雨のぬかるみをさえぎる
  保護してくれるものをさがすの、
  心をかざった ....
うつろう自然と人々のいとなみを
列車が直線に突き抜けていった
車窓から
世界が紅葉で汚れているのが見える
ちいさな山の連なりに
湯気のような霧が溜まっている
灰白色の低い空には
楽しいこ ....
りょうさんの自由詩おすすめリスト(639)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
逢魔ヶ刻- 西天 龍自由詩6*09-12-24
ぶぅぅぅん- 真島正人自由詩6*09-12-24
ひとを信じる- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-23
あなたにここにいてほしい- 真島正人自由詩6*09-12-23
眠れない日には- 秋助自由詩2*09-12-22
_わたし_大丈夫です- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-12-22
ばらばらの- sk自由詩109-12-22
- しべ自由詩309-12-22
かげがとても美しいので- 相良ゆう自由詩409-12-22
ウシカモシカ。- 菊池ナン ...自由詩3*09-12-21
- ミツバチ自由詩17*09-12-21
百と八つのルナティック- 海里自由詩109-12-20
かえる- あぐり自由詩2*09-12-20
満月に吠える- 乱太郎自由詩15*09-12-20
部屋で- 番田 自由詩2+09-12-20
祈りに- いっと自由詩109-12-20
暗黒- Izm自由詩3*09-12-19
芳香師- 番田 自由詩109-12-19
数え切れぬほどの幸せな家庭が暖かい屋内で晩餐をとっている時間 ...- 瀬崎 虎 ...自由詩609-12-17
冬の夜の霧雨- 瀬崎 虎 ...自由詩109-12-17
あなたから- 瀬崎 虎 ...自由詩209-12-17
手紙- 未完自由詩3*09-12-16
Holy_night- 月乃助自由詩8*09-12-16
彼と彼女のこと- 瀬崎 虎 ...自由詩309-12-16
悲劇的- 瀬崎 虎 ...自由詩309-12-15
そろそろ寝る時間です- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-12-14
原っぱなんて無かった- kauz ...自由詩12*09-12-12
大人なのに- そよ風さ ...自由詩7*09-12-12
Toe_shoes- 月乃助自由詩8*09-12-12
しあわせを- 吉岡ペペ ...自由詩209-12-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22