すべてのおすすめ
 暇潰しに入った近所の小さな図書館で 私は自費出版で出したある詩人の詩集を見つけた
 この詩人は名も世間に知れ渡っておらず 芽の出ないまま死んでしまったらしい
 春の日溜まりの中で読む詩集は 輝い ....
 目を閉じて君を思い浮かべれば
 ほら 目の前に君がいるんだよ
 永遠の10代に憧れる僕
 海辺のカフカじゃないんだからさ
 僕には君とセックスすることを想像できないんだ
 Hなことしか考え ....
 時々にしか会えない 僕の夢の友人
 友人は僕のことを全て知っていて 親友と呼ぶのに相応しい人物だ
 僕も友人のことを全て知っている
 無限とも思える夢の中で 初めて会った時に僕達は阿漕な宇宙が ....
 動物園は罪を犯した動物達の公開刑務所だ
 罪を反省しないで入園者を威嚇する凶暴なままの動物もいるし 後悔して改心し忠実な大人しい動物もいる
 公開することで生物のモラルを向上させる為である
  ....
 僕の仕事は重罪を犯した人間を死刑執行人として処刑することだ
 とても責任が重い仕事だ
 今日も刑務所に罪人がやって来る
 ひょろっとしていて猫背で全身が青白く目玉がぎょろっと出ている男だ
  ....
 下肢の無い僕はサーカスのピエロになりたくて 物心ついた時から 毎日車椅子を動かせて街に出て大道芸人の先輩の隣で滑稽なメーキャップとお母さんが作ってくれた服装でパフォーマンスの練習をしている
 車椅 ....
 君に逢うために生まれてきた 夢の中では隣にいるのに 目を覚ますと君はいない
 僕は必死になって夢を見ようとする しかしなかなか夢を見れない
 僕は失望する そして君のいない空洞を抱き締める 止め ....
 巨大な隕石が地球に降ってきて
 リヒテンシュタインの石油工場が大爆発した
 轟炎が吹き荒れ 火柱が無数に乱立する
 人々は逃げ惑い 地上からは消防車が空からはヘリで消火活動を行う
 ニカラグ ....
 ある日の夜 家の前で僕は丸々と太った黒猫と出会った
 黒猫と僕は目が合ってふっと立ち止まった
 僕はそのまま無視をして立ち去ろうと思った
 けど黒猫は僕から視線を外さず 鋭い眼光で僕を睨んでき ....
 三月上旬の日溜まりの中は
 時間の経過を感じさせない
桜の花はまだ咲いていない
 僕は記憶喪失で
 この日溜まりと十二月上旬の日溜まりの違いを見出せない
 君は何処に行ったんだろうか
 ....
 君を失ってしまった
 ある日急にいなくなったのだ
 警察にも捜索願を出した
 けど七年経っても見つからなかった
 結局死亡届が出た
 僕と君は結婚していた
 収入は無くても僕と君は一緒に ....
 僕は君を見ていた 君は夕日を見ていた
 凄い早さで燈黄色に焼けた雲が流れていく 君は美しい
 「この丘、夕日がとても綺麗ね。なんだか心が洗われるよう。海に沈んでいく夕日を見たのは生まれて初めてだ ....
 僕とクラスメイトの彼は困っていた不思議なお爺さんを助けて月から行く不思議な世界のことを教えて貰った
 不思議なお爺さんは実はサンタクロースで 翌日僕らの家に不思議な世界への乗車切符が届いた
 ....
 雪が解けたら君の街まで行こう
晩秋の夜に君と春までのお別れをしたんだ
 動物達は冬に備えて食料や栄養をたっぷりと蓄えていた
 植物達は短い一生の終わりに未来へと繋ぐ子孫を残していた
 ....
 夢の中のホテルの中
 君への想いは朽ち果ててしまった
想いを吐き出す心が疲れてしまったのだ
 異常に広いスイートルームでウィスキーを飲みながら彼女を待っている
 話が終わり彼女から言って ....
 鏡で右眉を見るとある情景を思い出す
 それは小学校の近くにあるセブンイレブンだ
 町は密封されていて しんとしていて 根雪が積もっている
 正月だからだ
 僕は行く当ても無いまま町から町へと ....
 最愛なる彼を亡くした彼女はその悲しみを詩で表した
 彼女は詩人だった
 絶望感や悲哀感を彼へのストレートな想いで綴った
 彼女の詩を読んだ人々は皆涙した
 反響が大きくなるにつれ彼女の人気は ....
 森の中では詩人達が集まって祭をやっている
皆豪勢な食べ物と酒を呑みながら自分の詩を発表して意見を交わし推敲してもらったりしたりしている
大抵の詩人はドワーフだ 美しい人間の女性の詩人もい ....
 太陽が傾いてものの影が鋭く伸びる
 烏は飛び立ち夕日が熱を放出してふるふると震えている
 烏は太陽の上を飛んだ 影によって真っ黒に塗りつぶされている
 幼い僕は公園のブランコに乗っている
  ....
 母親を失った幼星は甘えるように月に寄り添っている
 両親のいない幼星達は人間達に飼われている
 夜になると空へ飛び出し 
 同じような境遇の星達と新しい星座の形なんかを考えて遊ぶ
 毎日が満 ....
 雪に覆われた心の中のバス停の小屋の中
 僕はバスを待っている
 しかしバスは来ることはない
 雪は静かに降り続いている
 思い出の人達は記憶として僕の脳裏に現れる
 僕はその記憶をなくすつ ....
 記憶を遡り 苦痛と恐怖を味わう
 もう二度と戻らない時間 しかし愛おしい
 僕は気分が少し楽になる 呪縛が通り過ぎていったおかげだ
 夜空の波を漂う 僕はもう少しこうしていたいだけ
 腰に雲 ....
 詩を書くのは楽しい
 なんだか冒険しているみたいで
 時間も忘れて書いてしまう
 それも夜の帳が降りた後の深い時間や星々達が消えてしまう前に
 詩になる生き物達を失う前に僕は目を泳がせてキー ....
 夜になると
 緑色に輝く布に僕は立ち上がりながら包まれ
 凍った吐息を漏らす
 指の爪が長く伸びて尖って
 僕は白い吐息を何度も吐く
 夜を駈けたいと思う
 地上に落ちた三日月を横目で見 ....
 君の街で喫茶店を開いてから八年が経つ
 今年も染井吉野が色鮮やかに咲き乱れる
 桜色に滲むトンネルを通って君に会いに行くよ
 今までの経験を基にして書いた詩で賞を貰ったよ
 今度詩集が出るん ....
 君の街へ白のバスに乗って病院へ行く
 君の街は僕の乗っているバスを最後に閉じられる
 僕は病状が悪化し 入院することに決まった
 喫茶店のバイトも辞めた 詩を書くこともやめたのだ
 氷でコー ....
 彼女は意識が戻らないままだった
 季節は夏を通り越して秋になっていた
 生き物達は冬に備えて食料を蓄え
 永い眠りに就く準備をしていた
 僕は情緒不安定になっていた
 彼女のことを思う度
 ....
 君が死んでからもう二ヶ月が経つ
 僕は病院に行くために若草色のバスに乗る
 僕は19歳で喫茶店でバイトをしながら詩を書いている
 最近調子がいいんだ
 病院の帰りにメールが来て彼女から会わな ....
 桜色のバスに乗って染井吉野のトンネルを抜けて君の街へ行く
 トンネルを通る時花びらが風に乗ってガラスに付く
 運転手はいつもワイパーをかけてそれを退ける
 君には桜の花びらがよく似合う お ....
 137億年前に生まれた宇宙=時空連続体のまとまりは137億云々歳の誕生日だ
 宇宙の外から家族や親戚 友達らが宇宙を取り囲むようにしてお祝いにやって来た
 宇宙の外側の世界がどんな色なのかはご想 ....
はらだまさるさんのはじめさんおすすめリスト(31)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
繋がっていくもの- はじめ自由詩13*07-6-6
- はじめ自由詩6*07-5-23
夢の友人- はじめ自由詩7*07-5-13
冬の動物園(動物の公開刑務所)- はじめ自由詩4*07-4-16
死刑執行人- はじめ自由詩12*07-4-12
僕はサーカスのピエロ- はじめ自由詩5*07-4-3
夢で逢いましょう- はじめ自由詩4*07-4-2
降るような星の夜に2- はじめ自由詩5*07-3-24
黒猫- はじめ自由詩6*07-3-24
日溜まりの中で- はじめ自由詩5*07-3-21
君を失った世界- はじめ自由詩5*07-3-20
- はじめ自由詩5*07-3-20
夢の世界- はじめ自由詩5*07-3-19
- はじめ自由詩9*07-3-19
268番のK- はじめ自由詩2*07-3-17
眉毛から思い出す或る情景- はじめ自由詩6*07-3-17
噛めば噛むほど味の出る歯- はじめ自由詩4*07-3-16
カーニバル- はじめ自由詩5*07-3-13
1日- はじめ自由詩2*07-2-12
星の一生- はじめ自由詩2*07-2-10
春の土手- はじめ自由詩3*07-2-8
大樹- はじめ自由詩2*07-2-8
詩を書くのは楽しい- はじめ自由詩5*07-2-7
三日月- はじめ自由詩5*07-2-6
君の街まで桜色のバスに乗って〜それから〜- はじめ自由詩4*07-2-5
君の街まで桜色のバスに乗って〜冬から春へ〜- はじめ自由詩5*07-2-5
君の街まで桜色のバスに乗って〜2004年秋〜- はじめ自由詩5*07-2-4
君の街まで桜色のバスに乗って〜2004年初夏〜- はじめ自由詩7*07-2-4
君の街まで桜色のバスに乗って- はじめ自由詩3*07-2-4
137億年目のハッピー・バースデー- はじめ自由詩2*07-2-2

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