すべてのおすすめ
彼女が好きなそのカフェにはいつも
雨が降っていた

店内はびしょびしょで
暑くて
植物が生い茂り
肉厚な緑の葉の上で
色とりどりのカエルが跳ねた

極彩色の鳥達が
テーブルの下で睦 ....
あたしのほしい車を買うには
あたしの貯金は
ちょっと足りない
なのでう〜んと悩んでいる
磨いたウィンドウのなかのレッドがまぶしい


あたしのほしいブーツを買うには
あたしの給料は
 ....
凪いだ空に
鳥の群れが
海の方角に向かって
泳いでいく、朝

朝ごはんの残りのパン屑を
ほんの少し撒くだけで
海鳥ではない鳥が集まる
手のひらが
くすぐったい

高台の家から望む ....
私は今でも忘れない
学校の帰り道
家に着くまでに
いろいろな影を踏んでいく
影踏み遊び
大きな木の影家の影
人の頭を踏んだこともあるけれど
鳥の影を踏めたときは
空を飛んでいるようだっ ....
誰もいない放課後
鼻につくチョークの匂い
校舎裏には誰かの名前
雨風にもう消えかけて
らくがきにも見える名前
ひとつ

あれは
ひたかくしの時間でした
スカートの丈を短くしたり
お ....
東京特許許可局
俺はおまえを許可しない
おまえのような早口言葉は到底容認することができない
おまえだけじゃない
赤巻紙青巻紙黄巻紙や新春シャンソンショーにも伝えておけ
ふざけるなって
おま ....
あおいカーテンの
こちらがわで
くらげとくらしています

くらげはいつも
ふらふらゆらいでいるだけです
わたしがねてても
おきてても
ゆめをみてても
みていなくても

この街はす ....
人の顔がすべて己より愚鈍に見える日は
できるならすぐに帰宅して就寝すべし
寝酒にカップ酒を飲むもよし

人の顔がすべて己より愚鈍に見える日は
決してそのことを人に告げるべからず
自ら恥を晒 ....
まるであんぱんを分けあうように
二人はその心を互いに分けあった

まるで紅茶にいれた角砂糖のように
それぞれの心に溶けて一体となった

まるでエルドラドを目指す旅人のように
二人は二人で ....
あの人が縁側で
たばこを吸っていた。
たばこって美味しい?
と、私は聞いた。
うーん。
その人はうなって、
「美味しい」ってわけじゃ、
ないんだけどな。
と言った。
癖になってるよね ....
青信号が点滅すると
いつも
急がなきゃ
急がなきゃって

もちきれない
いろんなもの
おっことして

けっきょく
間に合わなくて
車が
ぶーぶー通り過ぎて
埃っぽくて
かな ....
あっぷるいろに、そまる
 
いみたちをよこめに
 
とりは、うたう
 
はなも、うたう
 
すなはうたえないから
 
なみにこころよせ
 
わたしをみつめる
 
ちからづよ ....
きょう
ぼくは少年だった
両腕をいっぱいに伸ばして
いちにち
空を憧れていた

ぼくのノートは
かなしい文字でいっぱいだ
さようなら
さようなら
みんな さよ ....
それはかなしいことだけれど
わたしたちは
ひとつになんかなれません
べつべつのからだのなかに
べつべつのかなしみがあるの

それはかなしいことだけれど
わたしたちは
いたみをわかちあえ ....
動かして 動かして
痛んでるときに

さらに動かすと

成長 するという


まるで
君への想いみたい

鼓動が速くて 痛いほど速くて
気づけば

もっと君が好き
なあダーリン

悲しいときもあるやろ
寂しいときもあるやろ
辛くて
訳分からんなって
死にたくなるときもあるやろう

けどな
あたしは止めるよ
あんたが死のうとして ....
『ヨーイドンッ!』
した瞬間に全力でこける。
全力出した結果なので正解。
でも後ろの人に後頭部を踏まれたので不正解。

『グチョッ!』
新品の靴で吐き捨てられたガムを踏む。
他の誰かが踏 ....
世の中の99.99%は
勘違いで構成されている

だからあまり考えすぎないで

残った0.01%ほどだけ
真実が含まれているのです

それを見つけるのは不幸なことでしょう

世 ....
脱ぎ捨てた靴下のように
二人分の日常が床に転がったまま
今にも歩き出しそうなのは
きっと逃げ始めた体温のせい
鏡越しに いつのまにか
髪が伸びたあいつに舌を出す
時間なんて残酷で
最後の ....
私は時々
雑踏の中へと
足を運びます

人々の声と
足音と
それらのざわめきから
あなたのささやきが
生まれてくるようで

太陽の熱で
大地から水蒸気が昇り
その粒は集まって雲 ....
こどものころ
よく聞かれました
大きくなったらなんになりたい?

わたしはいつでも
お菓子屋さんと答えたけれど
ほんとうは
ちがうの


わたしは
大きくなっても
なんにもなり ....


そろそろ着陸する
と云うので
五人の宇宙飛行士たちは
めいめい
色鉛筆や携帯電話や文庫本やマニキュアなどをしまい
いやいやながらも手をつないで
着陸に備えた

しかしそれ ....
大人気のテレビ番組

私は嫌いだよ


「「テレビ見てからにするか」」
ってきみが言って

いったんばいばい
またメィルする


大人気のテレビ番組
きみも大好きなテレビ番組 ....
ポツリポツリと雫があたり

パラパラ雨が降ってきて

一時はザーザーどしゃ降りになり

その後一晩中シトシト降り続いたのです



?やっぱり日本語って素晴らしいですね ....
みどりいろの家に住んだ
みどりいろのぼくたちは
みどりいろの生活をした

みどりいろのご飯を食べ
みどりいろのベッドで
みどりいろの夢を見た

ある朝起きてみると
ぼく ....
左手しかポッケットに入れられないのは
右手で傘を持っているためで
少し泣きそうな顔をしているのは
暗くなると君を思い出すからである

急ぎ足なのにけして駆け出さないのは
帰り道の途中に墓場 ....
良い人たちが国を造った
とりあえずの法律と
良い人たちだけの政府を造った
僕らはその人たちに
従えばそれでいい

悪い人たちは
殺してしまえばいい
良い人たちは口をそろえ ....
こんな寒い日は
ひとりの部屋で
暖かくなった時のことを
想ってみます

私は緑あふれる
公園へと出向くでしょう
そして地面に落ちた
木の葉を探すのです

役目を終えていないのに
 ....

友人に
擬態する癖のある女がいる

よく家の中で
かくれんぼうをする
二人で
わたしが鬼で

十数えて振り返ると
家の中はしいんとして
空気がうす青い
百年前からこうし ....
規則正しく等間隔に
連なる車

まるで
親子のように
親戚のように
連なっている

本当は
どこかの一族みたいに
見えるけれど

車の中の人々は
お互いを ....
望光憂輔さんの自由詩おすすめリスト(190)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赤道カフェ- ふるる自由詩16*07-3-13
ちょっと足りない- ふぁんバ ...自由詩7*07-3-11
小さな朝- 夕凪ここ ...自由詩6*07-3-10
影踏み遊び- ぽえむ君自由詩13*07-3-9
一センチからずれていく- 夕凪ここ ...自由詩6*07-2-27
東京特許許可局- 新守山ダ ...自由詩16+07-2-26
くらげとのくらし- ふぁんバ ...自由詩14*07-2-25
人の顔がすべて己より愚鈍に見える日は- 436自由詩2*07-2-22
あぶく- 436自由詩4*07-2-22
箱入り娘- とうどう ...自由詩16*07-2-15
点滅する恋- ふぁんバ ...自由詩7*07-2-13
すなわち- 山中 烏 ...自由詩507-2-10
ぼくは少年だった- yo-yo自由詩12*07-2-9
それはかなしいことだけれど- ふぁんバ ...自由詩12*07-2-4
・筋肉痛・- はち自由詩607-1-29
生き死に(いきしに)- なかがわ ...自由詩7*07-1-29
正解と不正解。- もののあ ...自由詩21*07-1-25
純現実- 436自由詩1*07-1-23
裸足で帰ろっか- Rin.自由詩19*07-1-14
ささやき- 三条麗菜自由詩17*07-1-12
こころの色- ふぁんバ ...自由詩10*07-1-10
家族制度(又は宇宙旅行)- 吉田ぐん ...自由詩1307-1-9
・テレビ・- はち自由詩407-1-8
雨が降る日は天気が悪い- 優飛自由詩3*07-1-7
みどりいろの生活- なかがわ ...自由詩3*07-1-7
種々の理由- 吉田ぐん ...自由詩2107-1-6
良い人の国- なかがわ ...自由詩14*07-1-5
眠れる都市- 三条麗菜自由詩7*07-1-4
癖のある男女- 吉田ぐん ...自由詩2107-1-2
連なる車- なかがわ ...自由詩4*06-12-31

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