だいすきな人がしんでしまう
からだじゅうをがんにむちゃくちゃにされて
しんでしまう

ほそくベッドに横たわりながら
ときおり旅をしそうなあなたの
手を握ってしまい

だめ
そう言って ....
これを書いてるのは削ってる時間、
超新星爆発みたいな最後の燃え残りを、抱いてゆけ
抱いてゆけ
いつか太陽は何十億年か未来
この星を飲み込むほど巨大な
化物の姿に変貌することを
人は知って、 ....
 
 
雨上がりの遊覧船の匂い
が敷き詰められた
ポリエステル、もっと
素材でありたい
ドラッグストアに住み着く
鱗しかない魚が
ヒレを探しているけれど
風邪薬の扉が開かないので
 ....
わたくしは純粋な共同墓地に立ち、
さまざまな指を集める。

重機関銃にくくりつけられた柔らかな身体人形よ。
鉄塔には動脈が巻き付いているのである。

垂れ下がる後悔は無為に揺れ、
ユーク ....
そう遠くない未来に
目に見える灯火は全て緑になる
輪郭の曖昧な緑の灯が
平板な空の下に溢れるはず

だらだらと続くゆるい坂道を
駆け上って溜息を
ひとつ
つくと
緑の霞がかかった町が ....
それは
砂糖一袋分の時間だという
いったい何のことだか

あなたの言うことは
時々なぞなぞみたいで
私にはよくわからなかった
息が苦しい

100対3で、塩の負け
なんの勝負だ ....
息をするのはむずかしい
顔のまわりにある空気をすすっと鼻の中に集めて
ぐっとおなかに力を入れて 一気に肺まで落とすのだ
わたしはあの 空気がすーんと体の中を走る感覚が怖い

道を正しく歩くの ....
だれかに渡した
ことばが迷子
あーとか
うーとか
声だけ響く

いっつも
いつも
たどたどしいこと言ってるねえ
ちかづいた
さあはりきって間近
チ カ チ カ
ちか 力になりた ....
ひび割れた硝子
高層ビルの陰に飲まれて

片手にピストル
片手にナイフ
切れない規制概念
撃ち抜けないハート
私はクロ
凶器握りしめ
切り開くは汚れた狂喜

高層ビルのネオンに飲 ....
「ここは秘密の特等席なのさ。
 嫌なことや考え事がありゃやってきて、
 仕事サボって、プカプカくつろいでんだよ」

昨日はセールスマンのおじさん、煙草をふかしながらこんな話をしてた。

誰 ....
 今ここに僕がこうして生きるのは垂れ流された奇跡のせいだ



 玄関に白熱燈が灯ってる家のつもりで待ちます君を



 苦しさを必死に証明してるのは強くなるのをサボりたいから

 ....
キス拒む言い訳にマスクをつけて「風邪ひいた」

マスク越しにチュ


かぜひいて
ママはたまごおかゆつくる
おいしくて
またかぜひこうかな


昭和の夜
ポッケに10円詰め込 ....
あの場所にわざと置き忘れた春が欲しかっただけ届かないだけ


ぼくだけの明けない夜をつくるため今でも空を塗り続けてる


磨り減ったあなたの靴の底をみていつか桜も散るのだと知る


 ....
目薬は雛人形の味がした2月はとうに過ぎたというのに



いつまでもできませんもの咲く事は
濡れる事を恐れていては



ひらがなできみの名かけばやわらかに
漢字で書け ....
棺桶をひとつふたつと数えてもわたしの居場所なんてなかった


しばらくは神様なんていらないと口笛ばかりふいていた夜


爪先をそろえて眠るあかるさにあたりいちめん洗われていく
 ....
投げやりな雨の中でも 
朝は朝としての時間を果たしてゆく

ふたつの手足 唇の動きを確かめて
私も私としての時間を果たそう



魔法使いのおばあさんが昨夜私にこう言った
 ....
 
管制官、飛びます、どうぞ。---------------そう残し春のブルーと着床をした



「あー、ごめん。2008年マイドラマ第一話で君、もう死んでるから」



寂しげな水 ....
カチコチの雪見だいふくに寝そべれば月が星がと夜が袖引く


工場長 小さな頃に書いた夢「はあとのピノをいっぱいつくる」


「北極に帰りたいの?」と「しろくま」のフルーツに ....
さ る す べ り
い い き む ち
こ こ に と て
う す や か き
に た ゆ め だ





百日紅、良いキムチ ....
節分もほんの少しすれば すぐに
一週間前の食事みたいにわすれていって たまに
雪の上でしめって ふやけた
鬼のお面をみつけて思いだすぐらいなもので
このお面はずぅっと変わらんなぁ
そうやって ....
詩のなかでは
ほんとうのことを言おう

どうしていつも
口を出ることばは
わたしをうらぎるのだろう
わたしからとおざかるのだろう

つたえようとするきもちから
どんどんどんどん
つ ....
おまえの書いているものは
詩じゃないと言われたことがある

手垢のついた表現を嫌うあまりに
簡単には読めも書けもしないような字を使い
日常聞いたこともない古い蘊蓄を込め
一読では理解できな ....
はじめの一歩を踏み出すためには
その一歩を踏み出すための一歩が必要で

私にはそれに当たるものがないことに 気づいてしまったんだ
そんなときに 秋風が背中を冷たく押したりするものだから
私は ....

口に酸素を含んでから
目を閉じて
美しい光景を思い浮かべる

すると酸素は舌の上で
ばらの味の二酸化炭素へ変わる

誰かがわたしに口づけしたときに
いい気持ちにれなるよう
 ....
冬、夜の霧雨
ダンボール屑が散らばる
指先でつまめばいともたやすく引き裂かれる

ダンボール屑の前には公園
入口で何度も何度もバイクのキーを回し続ける青年
横には彼女らしき女性が ....
目的を持つように見える人々の間を
さも目的があるような顔で私も歩く
ミュージシャンとは付き合うなと言う私に
詩人とは付き合うなと笑いながら君
そんなごもっともな意見を思い出しながら
 ....
今何周目?

同じところをグルグル回っていると自分が今どこにいるのか
解らなくなってくる

いつだってここに来ればたくさんの詩があり
いつだって会社に行けばたくさんの仕事があり
いつだっ ....
老朽化の進んだ体育館は
二階に観客席が付いていて
死んだ蛾や蝉がたくさん落ちていた
わたしは
つま先の赤いうわばきで
それらの死骸を踏み砕き
空へ近づこうとするかのように
一人でそこへの ....
 
 
やさしみの
さかなが
しずかに
みなもをおよぐ

やわらかな
さざなみは
しあわせなきおくを
みたそうとする

やきつくされたあさ
さいれんがなりひびく
しきはまた ....
ロッキングチェアーにもたれた
揺れて、揺られながらも
パパに貰った上手い生き方
が、出口を求めている

夜の内、網戸の向こう側
君の描いた闇、に似た闇が
すそを広げていく
 ....
望光憂輔さんのおすすめリスト(219)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かえせ- 朧月自由詩310-7-26
HABA- ぽこぽこ ...自由詩1*10-7-26
素材- たもつ自由詩410-7-26
爆裂弾に跪く脳に花の生えたひとびと- ななひと自由詩109-10-28
Lights_are_green- noman自由詩509-3-30
さしすせそが言えなくて- RT自由詩1209-1-25
正しい道の歩き方- とんぼ自由詩308-11-26
reflecting_telescope_take2- あすくれ ...自由詩4*08-10-16
君はシロ_私はクロ- 相羽 柚 ...自由詩2*08-7-1
マドイホタルのはなし- あすくれ ...散文(批評 ...3*08-5-19
垂れ流された奇跡- 河原いさ ...短歌4*08-4-21
風邪を引く- 紅林短歌208-4-14
置き忘れた春- 春日短歌7*08-4-14
春が回ると想い溢れてどうにもこうにも目が回る- 木屋 亞 ...短歌2*08-4-13
ながれたそうめんあつめていった- こもん短歌9*08-4-12
逆兎- あすくれ ...自由詩4*08-3-29
春のブルーと着床- 石畑由紀 ...短歌6*08-3-26
愛するアイス- あすくれ ...短歌8*08-2-26
シリーズ_正方_1- あすくれ ...散文(批評 ...1*08-2-15
鬼のお面- たいにぃ ...自由詩1*08-2-4
ほんとうのことを- ふぁんバ ...自由詩8*08-1-31
これは詩か否か- 一筆自由詩3*07-11-24
一歩の前の一歩- 楠木理沙自由詩207-10-5
誰かのことばかり考えている- 吉田ぐん ...自由詩7+07-9-14
冬、夜、消失- 宮市菜央自由詩3*07-9-14
季節ポケット- 快晴自由詩4*07-9-10
【周回遅れランナーの孤独】- つむじま ...自由詩3*07-9-10
赤いうわばきとたいくかん- 吉田ぐん ...自由詩2507-9-7
その海から(やさしみ)- たもつ自由詩40*07-8-28
あまのじゃく。- うわの空 ...自由詩5*07-7-31

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