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{引用=「それでも、こころの中のたいせつな部分に、美しい、青い麦の生えた
草原があって、その向こうには荒々しい崖と海も見えて、そこではわたしとあな
たは虫捕りあみやかごをもって、いまでもはしってい ....
草から分かれた空色に
虫は染まり 身じろぎもせず
夜明けの光の逆を見ている


曇りの上の曇りから
水の底の骸へと
緑はさらに緑に降りつむ


闇のなかに闇 ....
 ときおり、なまえを付けてきた
 今、見えているものたちのこえ
 ひとしきり、なまえを呼んでいた
 昔、とおりすぎた波止場のすみ


 正午を知らすサイレンと
 赤と白の煙突に泣 ....
雨上り
放たれた窓の
視界をよこ切っていく
一羽の乱反射する影を
かおる
私の亡霊

いつか見た棚引いたあの、風は
帰ることの出来ない
光にゆれていた
有形の門をたたき

さん ....
新月の真夜中
一輪白くひっそりと
くちびるをひらき
夜顔
(すこしうつむいて、

あの夏の朝!
終えることの出来ない
円舞を始めた白い肌の灰
きのこ雲を経た黒雨の

凝視すれば真 ....
カーテンレールで
てるてる坊主が窮屈そうに
首を吊っている
そのむこう
雨上がりの空は
紅く蒼く燃えている
 
 
庭の外に
泣いている人がいる
君の友達だったかもしれない
それは秋の虫だ

りんりんと
しんしんと泣いている
まだ死にたくなかったのだろう
泣く声は、鳴く声になって
いと ....
連弾のような雨を
見上げてお前は呟いた
それがどんな言葉であるか
俺は確かめはしなかった
散々な思いのあと
不意に開いた排水溝に
吸い込まれてしまうような気分
はぐ ....
ほろびゆくものをきれいだなんて思わない

抜け落ちた髪の毛をひっつけて これは前髪にしようと思った
お父さまにもらったものは どこまで残っているのかどうか
夏の初めに 残像について話していたこ ....
おなかが空いてパニックになった
夕陽が不気味に背中を追ってくる
こういうときなんだ誰からも
愛されていないとわかるのは

こどものときからそうだったんだ
証人は僕しかいないけれど
自分は ....
無人駅でタップ
雨はまだ
上がったばかりだから
外灯の下に虫はいない

(電車とホームとの間に
広く隙間が空いている
ところがございますお
降りになる際は足元に
お気をつけください) ....
水のように流れ
人のように往来した
そのほとりからいくつもの
日常と非情がわき上がり
その沿線はいつもどこか湿っている
鬼門に向かって伸び
裏鬼門へと帰ってゆく
その繰り返しの中から
 ....
明るさを見失ったら夜。何も言うことがなくなったら朝。
西と南に窓のあるへや。背丈の伸びた笹の葉が揺れる。
道ゆく人に涙をみせてはいけないよ。お前の宝石を生け捕りにされてしまうよ。
朝。夢 ....
さざなみは
優しい顔して
ぼくらをつかまえる

数え足りるくらいしか
ぼくらは夏を
めぐっていない
それなのに、
ぼくらは
もう
夏のなかでしか
生きられないような
生 ....
わたしたちは
ノートを破る

  戦争は、ありました
  原爆は、おちました
  南京大虐殺は、

「無かった」
と言う
きみはいつでも
修正液を用意している

「お前だけだ」 ....
ある日
ということにしておこう
ほんとは
ほぼ
毎日だけど

ある日
ぼくは
割れ目が泣いているのを
見つけた

とてもとてもとても
哀しそうに悲しそうに
しくしくえんえんわ ....
夏だというのに歩かされていく
コイン駐車場に
車を止めて 僕は
スーツを着なければならず
営業車で
知らない街を巡っていく 水の
温度はどのくらいだろう 裸で
日差しを存分に浴びてい ....

染みるだろう
痛いだろう
秋風は特に

包まれて
ほろほろと
愁思に触れ
湧き立つ淋しさが
吹き毀れる度に

両の手で目を塞ぎ
アスファルトの丘の上
下るように影が放 ....
 昨夜は いかにも憂いでして
 お風呂にも入らずに
 眠ってしまったのです

 予定のない日です
 お昼過ぎ 湯をあびながら
 ほうっ、と つばを吐きました

 また その ....
 
 
ひさしぶりに
裏庭を見ていた

貝殻や
魚の死骸が
たくさん漂着していた

いつのまに
海が来ていたのだろう
命はまだ
こんなにも
満ちているのに

干潮の砂浜を ....
きみの奥にいる四人目を
億千万から探る夜

朝は遠く
遠くで始まるバイク音は
億千万に投函している
億千万の活字のなかに
それは書かれているのだろうか

獏の逸話が本当ならば
とび ....
              090825



モビルスーツが欲しい
食べたいだけ食べて
夜は
名刺のように眠る
弾かれたように起き
スマートに走る
美しい心の持ち主と競い
心 ....
ぺっとがすきだから
いきものがすきだから
ぼくらはすきなもののため
どうぶつえんにあつまった

いつでもかれらにふれられるなら
かれらをしあわせにできるなら
ぼくらはすきなもののため
 ....
夕暮れの縁側
ふと気が付けば
秋はすぐそこで
僕の憂鬱を抱えて待っています

ああ
夏が終わるのか

そう呟けば
少しばかり涼しい風が
心の隙間を
通り過ぎていきます

夏の ....
Mは

もう名前すら忘れてしまった

突然消えてしまった


彼の為のコースがぽっかりと空いた
選手登録表が
一つ埋められなくなった
仕事が増えた


マリファナをやっている ....
パルとニュウはあやとり専門学校で出会った。
二人は毎日仲良く電車に乗って家に帰る。
MP3プレイヤーのイヤホンを二人で耳に片方ずつ着け、
パンクバンド「五体満足」のファーストアルバムを聞きながら ....
今日も現場で草むしりをした
なぜ草むしりをするのかを上司に聞いたところ
みっともないからだそうだ
お客さんが来たときにみっともないからだそうだ
アメリカやフランス発で
雑草の効果的な生か ....
わからないことがわからないよりはましだった

点滴をうたれつづけている腕はもう
黒くしなびてしまった
かつて素描を誉められたうで
私本体はいつだって二の次だ
だったら    。

整い ....
まだぼくが明日と昨日の区別もつかないときの、とってもおさないころのはなし



風邪をひいた。微熱だったけれど息が詰まるようで、頭が靄のかかったようにぐらぐらとしている。何度も眠りに付こうとす ....
天気はさまざまなものを
当たりまえのものであるかのように
人に見せる
そうして見せながらも黙っている
黙っているから人は勝手に騒いで
動き回ってくれるのだ
道の真中過ぎに
坐っているもの ....
吉田ぐんじょうさんの自由詩おすすめリスト(443)
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大波止- こだま千 ...自由詩209-9-1
下弦を- こしごえ自由詩3*09-9-1
夜会と朝礼- こしごえ自由詩1*09-9-1
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かえりみち- 瀬崎 虎 ...自由詩10*09-8-31
幕間のトリック- 月見里司自由詩109-8-31
小田急線- 岡部淳太 ...自由詩3+09-8-31
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さざなみ- 千波 一 ...自由詩8*09-8-29
確信〜the_core_ack._sin〜- 伊月りさ自由詩4*09-8-29
割れ目- 草野大悟自由詩5*09-8-29
プールの冬- 番田 自由詩309-8-28
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寝起き- 北村香織自由詩209-8-27
秋の裏庭- 小川 葉自由詩1009-8-27
発覚〜hack_and_eat〜- 伊月りさ自由詩3*09-8-27
紅茶が冷めるまで- あおば自由詩5*09-8-26
代理動物園- 邦秋自由詩4*09-8-26
夏の記憶- ミツバチ自由詩8*09-8-26
失われた水泳部員- 北村 守 ...自由詩209-8-26
アリクイの一生- かいぶつ自由詩309-8-26
グリーングラス- 馬野ミキ自由詩1009-8-25
酸性雨ソーダ- KETIPA自由詩109-8-25
健やかなるときも辞めるときも- aidanico自由詩409-8-25
坐っているもの- 岡部淳太 ...自由詩409-8-25

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