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藍色の男は
熱風に散らされた
陽のオレンジを求め
砂漠の旅をする

橙色の女は
夜にただひとり
星を眺め
花言葉を紡ぐ

星を見ない男と
渇くことのない女は
鳥たちの涙を誘い
 ....
『テイルとダッタの兄弟は森に逃げ出したが兄のダッタは嫉妬からテイルを殺し神様は何をしているダッタお前はまさか弟を殺しているのか?はい神様私は一人で夜だっ


彼は電車になっている
どうも姿が見 ....
夜の街を歩く僕はがらんどうで、容赦なく風は僕を通り抜けるのだから僕はまさしくがらんどうそのもので、だけれど僕が見ている街の景色、例えばオレンジ色の街路灯、海まで続くと訊いた道、車のエンジン音には確かに .... わたしの持つ薬はどれも白いから
毎晩飲む度にわたしは呆けていく
(わたしがその日あかくてもみどりでも幸福なきいろでも)
あまり仲がよろしくない為に
ねむりを思い出すのに2、3時間を要してしまう ....
色のない街は、
 誰もがうつむき同じ顔をつくる
 雑踏の行きかうコンコースの{ルビ黄泉=こうせん}

かぎりない人たちが 少しもかわらぬ服をまとっている
 はてなく続くエスカレーターの無限階 ....
箱に詰めて流したきみを
どこか異国の空が受け止めてくれているころかしら
どうしてもコール音が鳴りやまなくて
きみは深海の奥深くへ行くと言ってきかないものだから

回転する機械はいつも
わた ....
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
鳥のなかに
からだごと入ると
母のようにあたたかい
まだ生きている
わたしのように
鳥も飛び
わたしも鳴く
父が死んだように
湖になって
空を映している
わたしも映る  ....
君はみぞおちのなかに
あたたかな雨を隠しているのでしょう?

いつになれば海の向こうに渦巻くひかりを
私は集めることができるのでしょうね。

緑色だとか
青色だとか
太陽に照らされると ....
小学校と家との間
決められた道順が忌まわしくて
通学路の距離は
私の家がクラスで一番長かった
私の通学路は、
ひとりぼっちの道が長い
道のりは木陰が多く薄暗い
ざわざわ揺れる ....
平日の真昼間からチューハイ片手に地元を闊歩すれば
ご近所さんの白い白い眼差しを否が応でも全身に浴びる
それでも歩いてしまうのは
世界の秘密が知りたいから

ふらふらと歩く私を叱責するものはも ....
ひとりのおおかしぎが
海を渡ってきたのを
見ましたか?

それはどんなふうだったでしょうか
せなかを丸めて
いつものように
口もきかずに
それでいてたくさんのことを
瞳で語り
そん ....
誰も待ってくれないから
みんな子供であることを
あきらめるしかなかった
そうして前を見て進み汗をかいては
花の色でさえも忘れていった
たがいの溝を埋めあっても
ひとりずつは変らず小さく
 ....
明け方近く
目覚める瞬間
誰かの夢が
紛れ込む
 夜分恐れ入ります
丁寧にみつ指を着いて
にじり寄る
 よろしく
と言おうとしたら
白々と窓がまぶしい
 
先人の魔法はもう解けてしまう。
 
耳を塞ぐことも部屋に籠ることもせずに
銀河系で唯一僕でありたい。
 
割れてしまった心の片割れは
少しばかり軽くなって
今も僕を乗せる準備をしている。
 
*
 ....
 
表面張力のまほう、
いつの日にか飛び立てる気がして
 
いまさっき
世界はひっくり返ってしまった
 
*
 
消火器を撒き散らした日のこと。
 
黒板の角にはいつだって
誰かの告白の残骸が残ってい ....
波紋がひろがっていた

天上からも貫ききれず
水底からも貫ききれず
貫き通せなかった
幾多の
もろもろが
波紋となって
分解され
吸収され
なにごともなかったかの様に
戻されてい ....
大久保の
一時間180円という激安漫画喫茶で
窓を少し開いて
数年前には
電柱の影に立っていた
外国人の
胸や脚をみせた女たちがいないなあと思う
五年前には
ここから彼女たちをみつめて ....
白い空に映ったわたしは
あまり遠くをみれずに泣いていた

自分を知るということは
絶望するのと変わらない

私の言葉を舌に載せたら
膝の震えが止まらなくなりました

痺れた指先で君の ....
ネバーランドまで徒歩で
かさばらない愛を食べながら置いてきたストロベリーアイスクリームを迎えにいく
明後日には息をしないテディベアを抱いてうつくしい裸体にチョコレートソースをかける宇宙

 ....
直線を
少しでも
かしげたら、
斜線
と、
こわれやすいものを
扱うように
呼び名を
わたしは
たしかめる

そんな
わたしは
直線だろうか
斜線であろうか

 ....
渡りゆく空がなくても
鳥かごのツバメは夏が行くほうを見る

草ひばりの声を聴きながら
日に当たる頬の熱さは
夏をしっかりと覚えているのだが
頭を垂れた稲の穂が首を振る

入道雲が突然泣 ....
引き潮に
拐われるように
海辺の夏が
終わる
夏の後ろ姿を見送る
誰もいない砂浜
もう
何もないんだね 砂浜には
まばゆい夏の光が
みんな持って行って
夕方の海風に
凍える
君 ....
まいにち 階段の数をかぞえる
それが 母の日課だった
増えたり減ったりするので とても疲れる
と母はぼやく
階段のある家には 住みたくないと言った
階段がなくなったら ぼくの駅がなくなってし ....
                      090904





如雨露の穴を
塞ぎ
声の漏れるのを
止めたのは
昔のことで今は
穴も無くなり
クシ形のスリットになってい ....
無知な人たち、と
父の生家に唾を吐き
母が消えた
時の区分は夏、そして
秋にも依然、消えていた

秋の再来
消えている母
九月は母の誕生月
父はきちんと知っていた
本日、九月の二十 ....
 
数センチの隙間から見る世界は、私にとって
とても、それは、とても薄明のような光景で
時折過ぎてゆく、子ども達の声が不思議と、
風船を飲み込んだようなこの喉に響くのだ。
 
枕元には、し ....
たかく、ながく、ら、をさけぶ、さけべばか
みふぶき、まい、つむじかぜ、ふきすぎる、
いるかのはだは、つるつるにかわいて、うら
ぎるせいてんのひかりを、すかしみる、ら、
をよべば、こたえるはなび ....
アイスキャンデーを半分まで食べて
もういらないと感じた

激しい波の音がだんだん遠のいて
かわりに
飾り気のない雲がほそくたなびいてゆく
陸と船をつなぐ白いテープのように

別れ
の ....
長女の生徒手帳は
しばしば行方不明になる

いや行方不明ではなくて
友人知人の家にある

繋がりたい友人からの
カラフルなメッセージ
で埋められた白紙のページ

僕が学生の頃
生 ....
吉田ぐんじょうさんの自由詩おすすめリスト(443)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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テイルとダッタ- キムラタ ...自由詩1+09-9-10
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さいはて。- ジャイコ自由詩909-9-8
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つまり甘いものを食べたいってことです- わだち彩 ...自由詩1*09-9-4
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夏の終わりに- フクスケ自由詩309-9-4
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たて長- あおば自由詩5*09-9-4
初秋の対峙- 伊月りさ自由詩19+*09-9-4
夜の翼- 仲本いす ...自由詩609-9-3
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