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ごちそうさま
長く永い みちのりでありました。
ひさしの
蜘蛛の巣ごしにみえる
青空は澄んで高く
深まってゆく秋です。
すこしすこし
冬はちかい
手をあわせる
まなざしは ....
 社会や自然環境がどうあれ、私の内部は、いま大河が深く静かに流れるようにして、その上空では雷(いかずち)が一輪の微笑を打ち鳴らしている。

 今朝の朝日が部屋に差し込んで来た。また、一日を始める時 ....
お風呂につかってとけない私がいる
何はともあれ
すべては静止するまで
花もここに咲いている
ひっそりと

いつだったか
この日が来るのを知っていたような気がする
まぼろしだったか
湯 ....
空の青さ
空の青さへ
手をふるの
今日も本当に有り難う
明かりがほそい手をさしのべてさそう
白い蛾の真夜中
死の淵を継ぐ者
ついに人知れず
種子を忘れることのない果実は
遠望する墓標 ....
つきつめるとわたしは、
大空のもとに立っていた

高く澄んだ青い空をつかもうとする
白い手から零れ落ちる
硬質な光に照らされた
影の濃さに
影の濃さをたしかめる
誰にも語ることのない未 ....
苔むした
石段をのぼっていく
息遣いを見守る
樹陰を、切るのは
ひからびた花を背負うおもい出した耳

頭髪も
白く(みずからの足音を聞きながら、
 零れる光の中を冷えていく舌が
しず ....
夜の影響を
真昼に有り難う。
あなたは何を見ているのだろう
照らされた、いま
年月の
背景によこたわる

あちらでは、視野に広がる草原
こちらでは、ととんぼの葉も風にゆれている
ゆら ....
いちわはうらの杉林の中を通りすぎていき
羊歯の林を光が、
しゃらしゃら とゆれる時

噴水の流れはしゃらきゃら反射しており
公園のブランコにやせた足
とおくをみつめている
常温のワイシャ ....
雨上り
放たれた窓の
視界をよこ切っていく
一羽の乱反射する影を
かおる
私の亡霊

いつか見た棚引いたあの、風は
帰ることの出来ない
光にゆれていた
有形の門をたたき

さん ....
新月の真夜中
一輪白くひっそりと
くちびるをひらき
夜顔
(すこしうつむいて、

あの夏の朝!
終えることの出来ない
円舞を始めた白い肌の灰
きのこ雲を経た黒雨の

凝視すれば真 ....
それは、背中で引戸をしめて
出て行きました
それを、見送った
濃紫している縁の眼鏡に映る
グラスと氷水を
小刻みにゆらします、と
氷たちの涼しくかろやかな音
生ぬるい空気を透過します
 ....
在る朝 連星とロンドを

あたしあたしすきっぷ していたのに
連れ去られた真空管の
遠来系の

すべる 朝と朝の へだたりのたたり
に鎮座する
水溶性の大理石を すべる 首の 極ほそい ....
かえるところがあるのならば、それでいい)


   お葬式

カラスが黒く はばたいて
おひとりですか、と
月へ笑う
いいえ
あたしは迷子です、と
黒く燃える
火へ手紙を焼べた
 ....
いつくしむ
いつくしむということを
忘れ去ってしまったならば
それは つながりのもつ距離が
不鮮明にとまどっているの
けれど立ち止るな
そこは業火の唸る 底無しの淵だ

それでも振りか ....
吉田ぐんじょうさんのこしごえさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風光- こしごえ自由詩5*13-1-1
一輪- こしごえ自由詩2*10-4-3
あをいそらのもと- こしごえ自由詩2*10-4-1
遺書- こしごえ自由詩1*10-1-1
青年時代- こしごえ自由詩1*09-11-1
昇華- こしごえ自由詩3*09-10-15
いかずち- こしごえ自由詩2*09-10-1
名無し- こしごえ自由詩2*09-9-15
下弦を- こしごえ自由詩3*09-9-1
夜会と朝礼- こしごえ自由詩1*09-9-1
ある夏の背中- こしごえ自由詩5*09-8-1
葬列の- こしごえ自由詩1*09-7-17
故郷における影- こしごえ自由詩33*07-3-30
群青を連れて- こしごえ自由詩27*06-12-24

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