私は、子どものころからTVの自然ドキュメンタリーが好きだった。民放なら「野生の王国」、NHKなら「自然のアルバム」、「生きもの地球紀行」、「地球!ふしぎ大自然」、たった30分しかなくて不満な現在放映中 .... 夜がほの蒼いのは
雪が舞っているから

すこし窓を開けて
吐息が白く夜気に放たれ
雪と交わるのをながめる

手を延ばせば舞いおりて
けれどその冷たさは
触れるまもなく掌に溶け ....
誰かが結び目をほどくように
この世からすべての母はいなくなってしまった

それからというもの
わたしたちはわたしたちのてのひらに
なにかしら母と呼べる物を乗せ
黄昏の明かりにそれらをかざし ....
僕は
人よりもできることが すくない


僕は
人よりもあたまの回転が おそい


僕は
人よりも当てはまることが すくない


僕は
人よりも決まったことしか でき ....
好きで好きでどうしようもない詩がある。教科書で偶然その詩を見つけた、詩のことなど何も分からない当時十二歳の少年を一発で虜にするような詩だ。中学校の国語の教科書に載るような詩だから、当然 難解な詩句など .... haruさん「約束」

http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=98460

たった三行のショート・ポエムなのに、読んだ瞬間から心を捉えて離さない。
 ....
道端に
鳥の死骸が落ちていた
それは
不時着した飛行船に似ていた

埋めてやろうかと思ったが
埋められるような場所などどこにもなくて
お祈りをしてもしょうがないが
思わず手を合わせてし ....
優しさの
定義の途中で
悲しい君を抱き締めた

何度も何度も
抱き締めた


 放熱温度は数千
 おそらく加護には不向きな温度

 僕は何もかもの途中だった


汗をに ....
『春にして君を離れ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4151300813/gendaishiforu-22/

シェイクスピアのソネットからそのタイトルをとったこの小説は ....
強く願ったはずのことを
もう、忘れてしまっている
一年前の自分たちを窓から次々に捨てると
とても身軽になれることを知った
ポケットを裏返しても、もう
何も出てこない
ささくれがどこかに引っ ....
結び目をほどくように、
この世からすべての母は消滅してしまったので、
わたしたちは何度でも
てのひらに
母と呼べる何物かを乗せては、
黄昏にそれらを透かして、
祈るように検分し、
うれい ....
      1

夥しいひかりを散りばめた空が、
みずみずしく、墜落する光景をなぞりながら、
わたしは、雛鳥のような足裏に刻まれた、
震える心臓の記憶を、柩のなかから眺めている。

(越 ....
帰ります、とメールをしてきた君が向こうから全力疾走で


君の重さを受け止める。お姫様抱っこ?もう少し痩せてからね


人ごみに紛れこむとどうして私だけがここにいないんだろう

 ....
きみ
                    目次

              はんたいがわから
                 しんだふり
               これっ ....
詩の女神ちゃんに 大晦日と元旦くらい
あなたの くだらない詩は
お休みにしましょうと 言われたので
両日 朝から酒をあびるようにのみ
さっきまで 酔いつぶれていました

友人に
擬態する癖のある女がいる

よく家の中で
かくれんぼうをする
二人で
わたしが鬼で

十数えて振り返ると
家の中はしいんとして
空気がうす青い
百年前からこうし ....
帰り道
巨人が追いかけてくるので困った
新年早々
巨人に追いかけられるとは
何と因果なことであろうか
先が思いやられる

とりあえず
通りがかった神社に入って
巨人が通り過ぎるの ....

ずいぶん昔
わたしたちは恋人同士だった
あんなにも完璧に
理想的な形で
つながっていたのに
満月の夜だっただろうか
わたしが
あの柔らかな部屋から
いとも容易く
追放されてしま ....
◇暮れ

年が暮れる
暗い時代の予兆は
そのままに

初日は
それらを
もろに背負つて
出てくるだらう


◇木にぶつかれば

蝸牛は彼なりの歩みを
何昼夜もつづけて
 ....
はるをいたみながら
ひとつ、指を折り

なつのまよいに
迷えないまま
指折りは、
ふたつ

みっつ、を数える指には
こころならずも
あきがなついて

ちからずく、のよう ....
友人からの年賀状には離婚したことが添えられていた
数年前、結婚の挨拶に来た二人
こんな美人お前にはもったいねえな、なんて
憎まれ口にもニコニコしていた二人

昨年もいろいろな人がこの世を ....
花粉少女は飛んでいく
一人の女を取り合うが故
多数の男の遺伝子乗せて
花粉少女は飛んでいく

二本の腕と二本の脚
一本の彼女が持たない巨大なもので
未完成な昆虫たちは
五 ....
青い目の奥さんと
わたしは
公園のベンチで
並んで座っていた

青い目の奥さんの子供と
わたしの子供は
たどたどしい言葉で
一緒に遊んでいた

青い目の奥さんと
わたしは
ほと ....
擬態の年を
擬態のままで葬って
一年一度のすす払い
年越しそばを頂いて
後は新年おめでとう

冷たいくても美味しいね
おそばの汁はなにが好き
なんでも好いから暖かく
冷たい風に負けな ....
あ、
あさごはんが
きょうもやわらかい


そしゃくされた
いのちが
おなかに熱くしみとおる


やわらかくなって
この手に
とどくまで
いったいどれほど
かみくだかれたの ....
誰にも知られないように
飲み込んだ

ここはいいとこ
花筏
漂い
母の包丁の音で目が覚める
父のくしゃみで目が覚める
黒い鳥の鳴き声に腹が立つ

ここはいいとこ
草熱れ
香り
 ....
付き合ってたって?

同窓会の席で唐突にきかれた

は? 誰と?
と 聞き返すと

詩の交換してらがったって
話 聞いてきたど と
興味津々の同級生

確かに 詩を見てもらった同 ....
朝、
雪が降っている
まっしろな空を見上げると
うそが
落ちてきたよ
つむじの風といっしょになって
転がって
そうして
通りゆく人びとのコートをかすめ
ふらっと
ぼくの背中を
貫 ....
ねえ、わたし
今日も世界はキレイだよ

ねえ、わたし
顔を上げてよ

ねえ、わたし
だれもあなたを笑ったりしないよ

ねえ、わたし
今日も世界はキレイだよ
みずへらしのお仕事は
毎日毎日水を減らすこと
とにかくいろんなところを回りながら
どんな水も減らしてしまう

あの子が悲しくならないように
涙の粒を吸い取って
ごくりごくりと ....
ことうさんのおすすめリスト(620)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
■批評祭参加作品■_WATARIDORI、または視点について ...- 佐々宝砂散文(批評 ...10*07-1-4
雪あかり- 落合朱美自由詩29*07-1-4
黄昏譚- 青色銀河 ...自由詩707-1-4
僕と人- ごまたれ自由詩18*07-1-4
■批評祭参加作品■_アンファンス・フィニ- 和泉 輪散文(批評 ...1407-1-4
■批評祭参加作品■「約束」haru- たもつ散文(批評 ...1007-1-4
鳥の死骸- 吉田ぐん ...自由詩1007-1-4
ゆきおんな- 千波 一 ...自由詩14*07-1-4
■批評祭参加作品■_Poor_little_Joan!または ...- 佐々宝砂散文(批評 ...10*07-1-4
式典- 霜天自由詩1107-1-4
書簡A- 青色銀河 ...未詩・独白207-1-4
不寝番—みずの瞑り__デッサン- 前田ふむ ...自由詩28*07-1-3
いつか虹を- たもつ短歌1907-1-3
きみ_(連詩)_(1/2)- アンテ自由詩5*07-1-3
そろもん(かき初めの話)- みつべえ自由詩207-1-2
癖のある男女- 吉田ぐん ...自由詩2107-1-2
新年早々の話- 吉田ぐん ...自由詩907-1-2
断片集- 吉田ぐん ...未詩・独白1307-1-2
小詩集__日は出づ__暗き予兆のまま- 杉菜 晃自由詩2007-1-2
六番目の季節- 千波 一 ...自由詩22*07-1-2
新年- たもつ自由詩29*07-1-2
花粉少女- なかがわ ...自由詩2*07-1-1
青い目の奥さん- チアーヌ自由詩8+07-1-1
大晦日- あおば自由詩7*06-12-31
やわらかなあさ- まほし自由詩19*06-12-31
中の中は外かもしれない- キセル自由詩6*06-12-30
みられてた- 砂木自由詩7*06-12-30
うそつき- iloha自由詩7*06-12-30
ねえ?- fuchsia携帯写真+ ...406-12-30
みずへらし- なかがわ ...自由詩11*06-12-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21