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ふるさとの 神話の海辺で
焼きトーキビを 泣きながら
ハモニカのように 吹いている
死んだ友だちに そっくりな
ヤギの足をした 少年の映像
ほとんど 売れないので
こまかく ちぎって
鳥たちに くれてやる
ごくまれに 心に
翼をもつひとが 買いにくる
あなたは いま
せかいよりも
ふかく ねむっている
その ゆめのなかで
わたしは いかされている
*BGM→http://www5a.biglobe.ne.jp/~eis/j/h ....
いきなり
砂から 立ち上がって
わたしの目の前で
復元する ひと
ああ!
せかいの おわりに
きみとだけは いっしょに
いたくないと いわれたら
がんばって
せかいを すくう
風船が 空を
ひきつれて 砂漠を
わたってくる
へんぽんと 春が
ひるがえる
暗い道でも みうしなわずに
ついて行けるように と
契りを むすんだ
おとこの 背中に
灯火と星を 刺繍した
ぼくらは たがいに
記号に すぎないと
了解しあった あの場所で
待っています なんどでも
そこから はじめましょう
詩の女神ちゃんに 大晦日と元旦くらい
あなたの くだらない詩は
お休みにしましょうと 言われたので
両日 朝から酒をあびるようにのみ
さっきまで 酔いつぶれていました
ガキの たまり場で
酒をのんではいかん 煙草はやらん
けれども 未熟なものは魅力的だ
とくに夢が好きだ 全力をつくして
やぶれさる きみが好きだ
ほし が でている
こんや は ここで
たおれよう なんの
みかえり も なく
ゆめだけ を みて
ところで きみたちは
母国語を 愛しているだろうか
もちろん わたしは
愛されているのだが
なんのお返しも できない
家賃と食費を かせぐためだけの
生活だけど まんざらでもないと
思いはじめているが ヒーローに
冒険へ誘われたら すべてを
うっちゃって 駆けつけねばなるまい
ぼくは闇と戦うため
帰りの電車のなかで
剣士と 魔法使いと
ドワーフと お姫さまに
メールをだした
わたしの あたまを
からから まわすと
なないろの たまが
さいげんもなく でますが
ぜんぶ はずれです
川の上流で
洗いおとした
顔が いくつも
よどみに
たまっている