すべてのおすすめ
葛藤を抱えている者は健全であり、
また魅力的であるという見方は充分に可能だ
当てが外れた日曜日
キミという人物に
わたしは
また放浪の旅人だ
明日は
海の日だそう
ヒグラシが鳴かないことに
誰もまだ気づかない
た ....
ピアノは
閉じたまま
あの人さえ
わかってくれないんですよ
行きたいほうへ
向かせてもらえない
いつだって
わたしの肩をつかんで
行きたくない方へ向かされる
それが当たり ....
夜を嘗めたい気分
代わりに
ビールを飲み干して
なんだか
塩味が足りない
人間らしく
泳いだり炎天下
汗水をたらしたり
日射病になったりできないので
空想を
お披露目する
....
転ばぬ先の杖
そうは言うけれど
杖があろうがなかろうが
転ぶときは
派手に
転ぶもんだ
逆に
杖を頼りにしている分
杖が折れて
転んだときは
相当痛く
....
月がどこに出ているのかも
今日は満月なのかも
どうでもいいような暮らしも
それでよいのならいいのかもしれない
同感
同調
こころが向く
話に耳を傾ける
その人の世界を訪問する
....
たしか
二年ぐらい
キスなんかしていないので
そろそろしてもいいかな
と思い
相手を募集したい
けれど
声に出して言うこともできず
しらふでは無理で
こっちも相手も
択ぶ権利はある ....
近頃は
空 なんかではなく
携帯 で
繋がっている ようだ
さようなら と
甘味な浪漫に
別れを 告げねば
口をつぐむ
ちゃんと話を聞いてくれる人いないから
あっちから
こっちから
のびる糸
引っぱってより合せ
不恰好な糸つむぐ
近寄らないから
....
理由は言えないけど
今日、僕は
世界で一番幸せ者だった。
でも僕は
幸せじゃない
だって
もしも今
宝くじが当たったとしても
僕は
お金なんか欲しくないから
喜ばない
人 ....
忙しくても退屈で
挫折したくても
笑われるのが悔しいから
痩せ細ってみようかと思う
料理番組でも見て勉強したい
三食のメニュー
片手間には難しい
おざなりなおざり
窓から雨
....
あくびをかりて
なみだが
ポロン
ティッシュで拭って
なんでもない
よ
ねぇ
Paula
おそらくね
カッとなっても
彼は彼女を
阿婆擦れ
だなんて 呼ばないから
彼女は彼を
嘘つき
だなんて 呼ばないし
だから
彼らは
死ぬまで石を投げ合うなんて ....
たくさんの思考の間に挟まってくるもの
君が
私の知らない場面での
面白そうな企みを
どんなに楽しそうに喋っても
私はぜんぜん楽しめない
わかるかい?
逆の立場だったら
そう思う ....
夜行性なのか
夜になると元気になる婆が
大声で機嫌よくも
喚く濁声
お盆を過ぎたころ
わたし
静かになった田舎に帰省します
電気も水道も
惜しみなく使われて
堪え性もなく
計画性も ....
家になんか
帰りたくない
親も子も
夫もカエリミズ
わたしは
君と
棚卸がしたいんだ
だけど
世間が許しちゃくれない
観音様は
お見通し
岸を離れた船は
戻らない
6 ....
ここは人の気配がするので
うろうろしているけれどそれに気づかれもせず
時間切れまでいることができます
ここは生きているので
植物のふりでもしていれば安全で
死んでいる所には
ほとんどの人は ....
最近は
ちゃんと話をした人がいないから
今日の君の相槌が
何度も思い出せて
いまは
泣きたくなるよ
さっき
眩暈がしたんだ
血圧が下がったみたい
よくわからないけど
マイナスの ....
水槽の
底でひかっている石を
無断で拾いあげてみる
だれか、子どもの
たからものみたいなひかりかた
今朝見た
ふたつの夢の話をする
いつまでたっても終わらない
ゆるいカーブを描く用 ....
こいし こいしや 月夜の晩に
うらみ うらみの 月夜の晩に
お膝に抱かれた やさしい夢に
お膝に眠った いつかの 夢に
ほうら ほらほら 還りの朝が
ほうら ほらほら ....
見慣れた君の手に
初めて触れた夜のように
触れた瞬間
想像がはじける
たった一度きり
二度とはないよ
生きた時間を
静かに込めて
見慣れた君の唇に
今初めて
....
いつまでもそばに置けない
縫いぐるみは
いつか別れなければ
ならないから
わたしの見ていない場所で
燃してください
お願い
捨てないで
燃してください
お別れは
跡形もなく
さいきんやたらと
少女漫画を読んでいる
そのうち女の子と少女漫画ネタで盛り上がれるかもしれない
ウププ
萩尾望都とか山岸涼子だとか
ついでに安野モヨコ
少女漫画おそるべし
あなどれない ....
三階の音楽室から一階の
5組の教室を見てた
廊下の向こうの
窓際の席
隣の娘とじゃれてる君がいた
いやだった
わたしが
どんなにきれいな声で歌っても
君のこころに響かない
なんで ....
未来じゃなくて
明日じゃなくて
今日じゃなくて
ただ 今を生きたい
愛穂(19歳)
夕方街ですれ違う人の顔を
ひとつひとつ眺めながら駅に向かった
疲れて渋い顔をした顔
厚化粧の顔
おしゃれな眼鏡
莫迦みたいな飾りをつけて
熱心に本を読む
独り言いいつ ....
一枚の薄紙に綴られた想い
恋はま白き薔薇
咲き始めが一番良い香り
朝日に一瞥されると
小さな蝶になって飛び立っていった
純粋な気持ちから なのか
同情の余地から なのか
未だに
見つけられて いない
言えるのは
紅く染まることを
覚えてしまった 顔は
特異なリズムを
覚えてしまった 心は
その喜び ....
このほしの
ぶるー
ひかる
ぶるー
いちわの
ちいさなうた
このほしをおおう
ちいさなうた
さばくの
やさしさ
がらすをつたう
あめつぶの
やさしさ
このほしにあ ....
ずっと一緒だよ
私がそばにいるから・・・
そう 言ったのは
それ程遠くないのになぁ
ごめん
もう無理・・・
そう 言った瞬間に
全部が過去になるんだなぁ
もっともっと早 ....
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