ハレルヤ あめつちは今日も禿げあがり
軋る刺草の茎の穂、糞、笑み
世に誰もいなければ悩みも悲惨も無い
それでも電話と手品は延々と続いている

田園の喧噪と都会の憂鬱を賭金に
蛙の相場師は黙 ....
夢の中で風に吹かれていた
耳の中を風が吹き抜けていて
頭の中まで涼しくなった

寂しいから一緒に住む人を探した
総理大臣とかそういう
忙しい人じゃない人だったら誰でも良かった
暑いのはイ ....
猿が落とした果実も猿もやわらかい

蔓草ピタリと止まり中二階のある家

連呼して草原の上を吹きわたる

老人生き存え殺風景をかくのみ

霞破る舌なめずりに継ぎ目なし

近眼に花火打 ....
君の猫舌をマスターしたい
そうすれば一緒にフーフーできるから
一緒にゆっくり同じペースで
フウフウ フウフウ
はずかしがってる君が素敵


君の指笛をマスターしたい
 ....
タオルケットに包まれて
ひとつ
大きな夢をみた
 
 
 
色は 知らない
音は 要らない
 
そんな
ただぼやけた場所
 
温かい
 
 
夢だとわかっていた
から
 ....
僕のちっぽけな呟きで
ひとつの世界が死んだ
 
なんにも、してないよ
 
 
言い訳にすらならない
そんな早口言葉並べて
 
嘘なんかじゃ、ないよ
 
 
どこからが間違ってて ....
どうして
約束を
結ぶと言うのだろう

つないだ手は
結び目のよう
雨に濡れると
もっとかたくなる

強くひっぱって走った
雨の檻つづく
強くひっぱられて走った
かたく

 ....
僕らはバッティングセンターで
叫び合った
バットを持ち替えながら
グリップを握りながら
150キロの豪速球だって
打てる気がしてた


僕らは踏み切り待ちで
喋 ....
うめくような寝言に目が覚めた
眠い目をこすりながら立ち上がって覗き込むと 奇妙な姿勢の君がいた
2時間ドラマで警察官が現場検証するシーンが頭をよぎったけれど
寝言を言う死体は考えにくいから 何か ....
いっそ全部吐き戻そうかな
あれでも
吐くのは自分の中で生まれたものだから
戻す
はおかしいかな
でも吐くのの原料はそとから来てるからやっぱり戻すかな
そしたら
原料をそのまま飲み込んでな ....
朝が来たので洗面台で顔を洗っていたら
排水溝の中から声がしたので
どうしたのですかと尋ねると
流されるままに生きていたら
ここにたどり着いていましたと返事があった
申し訳ないですが僕は時間が ....
{引用=po・et・ic ―― a. 詩の、詩的な、詩趣に富んだ、詩に適する、詩人の(ような)
stig・ma ―― n. (pl. 〜s, stig・ma・ta )〔古〕(奴隷や囚人に押した)焼 ....
軽いものからゆっくりと重力を失いながら空中に溶けていく
見えなくなっていく
オゾン層のところでオゾン層を破壊しながら
悪意が宇宙に滲みだすが
宇宙の方では自業自得くらいにもおもわない  ....
せんだって、流星群がひとっつも見えなかった曇りの夜
ジョオニイはやっぱり仕事をクビになり
見えない恋人を連れて
俺んちにやってきた

ジョオニイの左の肩甲骨は
ややかしいでいるので
恋人 ....
そして火は燃えさかり
すべてを焼きつくすだろう
それぞれの
人の生を
それらがあつまったこの
人の世でさえも
焼きつくして
火は遠い天上でわらうだろう
限られた空
その見えない境界で ....
ぬばたまの髪をほどいて君の手に瞳あずけてビトウィーン・ザ・シーツ


うつせみの命のかぎりを惜しむべく両の乳房を愛されている


ひさかたの月夜を飽かず眺めてるブランケットにふたり ....
この夜に砂糖とミルク少々を入れて
掻き混ぜて飲み干すんだ
――君 何処へ行きたいか云ってくれ給え
ラズベリィの憂愁に
しなやかさの極みの鋭さを閃かせ
僕らを駆動する
僕らが駆動する
{ル ....
半ば くらい世界を 見たよ... と

おもい あがった 少年

トマは 12歳

素もぐりで もぐっては

金の さかなや 銀の 貝を すなどった

伸び あがった  ....
                     2007/06/20


さて今日は、
この辺でお開きと致しましょうと
缶蹴りをしたつもりの鰹節の鉋に蓋をして
戸棚に収めてニルバーナー過程に入り ....
色褪せた壁に守られている
懐かしい匂い
ぼくはその匂いをかみしめながら
坂を駆け上る。
水びたしのカフェが
あなたと出会ったテーブルに
傷痕を残す
何かといえば
鉄塔がさえぎる ....
 先日、横浜詩人会が主催するイベントに行ってきた。JR関内駅から歩いて数分、横浜スタジアムの近くにあるZAIMという古いビルの中のミニシアターで行なわれたものだ。第一部は横浜詩人会会員によるポエトリー .... この水滴はなんだろう
風に混じりながらほそながくのびてゆく知らない子供のよだれ
常磐道
星をちりばめてする虫たちのセックスのしずかなマジさ加減にびびりながら
自転車の沈む前輪と後輪 ....
受け取る形の器に手紙などよそう

近年から銀を塗られた鹿が来る

顔から火が出る者は仰向け 二十時の火

森の一本の木を凍らせ水場のグラフ

宇宙というカテゴリーに血で結ばれ挙式

 ....
それはいつまで経っても明日にならない
俺は始まりからずっと遠くてもっとぶ厚くて
お前の衰弱しきった太陽が忘れられない
明ける夜に挿された首のひやっとした
どの空も拒んで傾いた
それは動く ....
屋上はあった
屋上は食べた
金属の感じがする手すり
その向こうに
川は鈍く流れた
その流れの先に
わたしの家はあった
ドアノブがゆるくて
屋上のない家だった
食べなかった
少し曲が ....
ことばなんて おぼえちゃいけないのかな
保育園の先生に さよなら を言いわすれた
ユキ姉ちゃんが
いつまでも半ベソをかいている
そのすぐ傍で たあくんが
「あびば ぷぅー」と叫びながら
そ ....

初夏の山は
いいにおいをしたものを
たくさん体の中に詰めて
まるで女のように圧倒的な姿で
眼の前に立ちはだかってくる
たまに野良仕事をしている百姓が
山に見惚れていることがあるが
 ....
胸の中の灰色の重たるい空に
気怠く浮かぶとりどりの飴玉のような
飛行船の数を数える
数えたそばから何度でも忘れるために
 何故だかわからないが、女性詩人の詩を取り上げて論じることに妙な躊躇があった。もちろん女性の書く詩が、男性の詩よりも劣っているなどと思っていたわけではない。優れた女性詩人は多く存在する。一読者として好 .... きみの目がとりたてて好きだってことではないんだ
そんなこと言った覚えはない
きみだって
不意に
なんてことない仕草に
たとえばYシャツの袖をまくりあげたりする動作に
くらっとすることはある ....
焼石二水さんのおすすめリスト(431)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
果実月の反動- Dolly_Sheep自由詩407-8-19
風が吹くと- チアーヌ自由詩407-8-19
一寸先は足- 黒川排除 ...川柳607-8-19
■■■____猫舌マスター&指笛サーヴァント____■■■■- じゃんじ ...自由詩107-8-18
目覚め- 青井 茜自由詩6*07-8-11
君のいない朝が来た理由- 青井 茜自由詩3*07-8-10
約束- ふるる自由詩15*07-8-10
■■■___白いスカート_on_白い自転車___■■■- じゃんじ ...自由詩307-8-10
シグマの夢- 楠木理沙自由詩307-8-10
むだい- ブロッコ ...散文(批評 ...1*07-8-9
雲。- もののあ ...自由詩28*07-8-9
The_Poetic_Stigma- 岡部淳太 ...散文(批評 ...14+*07-7-25
- モリマサ ...自由詩907-7-23
ジョオニイ- ふるる自由詩13*07-7-22
夏のアニミズム- 岡部淳太 ...自由詩13*07-7-12
ピロートーク- 落合朱美短歌1107-7-12
DRIVE- 塔野夏子自由詩12*07-7-7
海の児のうた- モーヌ。自由詩16*07-6-22
むー。- あおば自由詩15*07-6-21
列車- iloha自由詩6*07-6-20
失語から生きる- 岡部淳太 ...散文(批評 ...18*07-6-20
メガ- モリマサ ...自由詩1007-6-18
13回メリー- 黒川排除 ...川柳607-6-10
いきづく花- soft_machine自由詩19*07-6-5
屋上- たもつ自由詩707-5-31
きときと。- 角田寿星自由詩16*07-5-23
初夏- 吉田ぐん ...自由詩4307-5-17
春の消閑- 塔野夏子自由詩17*07-5-13
新川和江_——〈永遠〉を志向する大きさ- 岡部淳太 ...散文(批評 ...8*07-4-24
瓶底眼鏡- 佐々宝砂自由詩8*07-4-24

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