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夢の中で風に吹かれていた
耳の中を風が吹き抜けていて
頭の中まで涼しくなった
寂しいから一緒に住む人を探した
総理大臣とかそういう
忙しい人じゃない人だったら誰でも良かった
暑いのはイ ....
外に
汚れてもいい
布を敷いた
寝そべって考えた
これは頭の中だけの話
すぐそこにはお花畑
その向こうに深い緑の森
そこからとても
白い人がやってきて
わたしを助けてくれるの
なん ....
青いクレヨンで
丸を描いて
くるくると
塗りつぶす
真っ青な月の絵
周りを
黒いクレヨンで
ぐるぐる
ぐるぐる
ぐるぐる
何度も
何度も
何度も
塗りつぶす
塗りつぶす
....
その日の朝早く雨が降っていた
夜明け前からその雨は降っていた
雨は静かな音を響かせていた
それが本当の雨だったのかどうか
わたしにはわからない
すぐにまた眠ってしまったから
通りの
突き当りには
とても大きな
古い病院
薬と
消毒と
おしっこの匂い
クリーム色のカーテン
ひびの入った白い壁
触ると
とても冷たい
わたしは病気で
入院した ....
電話をください
電話をください
電話でしか繋がれない
だから電話をください
メールじゃなくて
電話をください
受話器を耳に当てると
あなたが小さな声で
生きてることを伝えてくれる
....
鉄の蓋を開けて
放り込んで
暗闇の中
夢見るように
14階建ての箱が平行に並ぶ
ストレートで
明るい
情熱的な
あなたに
飲み込まれそうで
怖い
自分の足場で
自分の持ち場で
石橋は叩いて渡り
毎月少しずつ貯金して
用心に用心を重ね
やっと息をしている
そ ....