雨のち曇り
深水遊脚

傘泥棒に負けたメンタルコンディション 誰かにいて欲しい雨の駅前


タイル地の床のアートと靴音と 一秒先の世界の終わり


階段の一段上 同じ高さの視線が好きで貴方と過ごす


皮を剥く手から裸の枇杷すべり腰のあたりを甘く湿らす


気取りなど一秒持たず手を汚し柔和な枇杷の汁を貪る


短歌 雨のち曇り Copyright 深水遊脚 2015-06-11 05:35:13
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