このたび、甘夏をはじめました。
たにがわR

甘夏をはじめましたというメールには青い空ごと添付されてた

そう、朔という本日にからまわり、ゼロ円ひとつスマイルを買う

そのたびは桜のなかに包まれて墨をひとつぶ遠い約束

このたびは桜の別れに立ち会うと炭酸ジュース夏へ向けてる

このたびはとはじめる手紙に少しだけ罫線触れてる君の文字とは

さんかくの窓をあけると夏になり、きみの鎖骨の角度だったね

咲かないとおもったサクラの真下には、きのう殺したわたしの思いが


短歌 このたび、甘夏をはじめました。 Copyright たにがわR 2015-06-12 14:40:21
notebook Home 戻る