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一つ目が見ているので
それに目を合わせている

すみません
ちょっと宜しいでしょうか

劈くように音が鳴って
警備員が走るのが見える

光は結合して
パルスに流されて行くだろう
 ....
そして少しばかりの喘息を患う
見上げの銀河大聖堂から
調子外れのジャム

コラールはというなら単音のまま止めどなく
退廃した昨日の動悸をまっすぐと燃やした

血脈だけが頼りなの
時 ....
うつろな夜に足元をもつれさせながら踊る
おまえのことを不器用だとは思いたくはない
月明かりは冷たく、病のように青白く
半身起こしたベッドで夢魔の尻尾を逃した


うつろな夜に ....
瞳を閉じて
静かにしていなよ
いまのおまえには
むずかしいことが多過ぎる
瞳を閉じて
自分が呼吸している事を確かめるんだ
空気が鼻から来て
また出て行くのをたしかに感じるんだ ....
風が鳴る
凍える魂を
ひき連れ去る寒月を
湾曲する星夜の岸を
鋭く細く鳴っている

{ルビ居炉裏端=いろりばた}の数え歌は
今宵も尽きることはなく
月影の枝が
障子に透けて心細くゆれ ....
夕刻
街に初雪が舞いました、そして23時の空には
輝くオリオン
long time no see!

数年前
雪に覆われて色をうしなった冬の真ん中で
バスでのうたた寝が災いし
予 ....
手すりにつかまる
手すりのある国に生まれて
偶然とか必然とか
都合のよい言葉で
意識が今ここにある
手すりに指紋をつけた日があり
手すりの指紋を消した日がある
好んで手すりの話をしたこと ....
その1
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=120607
その2
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=130161 ....
硝子を失くした窓の列を
鳥と花と草木が通る


ここは痛みを知らぬ胸
ただまなざしに焼かれるところ


道から湧く音 光まじる音
重なりを解いてはつなぐ音


 ....
潮風にさびる
落日の{ルビ夢幻=むげん}
ゆく手には
茫洋の{ルビ天=そら}

遠音の影を
ひびきつづける海岸が
涙できず知らぬ世で 立ち尽す
瞬息の流星

ほそぼそとあが ....
ペットボトルのゴミ箱に貼り紙一枚 
「ラベルははがしてすててください」 

点線に沿い 
びりっとはがそうと思ったら 
なかなか切れずにはがれない 
意固地な自分を脱がない 
がんこ者の ....
木琴が鳴る
放つことなく
受けとめるまま
木琴は鳴る 木琴は鳴る


明けてゆく夜
蒼つなぐ蒼
明ける色の手
見えない手


隅に集まる
光の渦
紙に染み込み
 ....
自転車はその肢体を空気の隅々まで伸ばし
僕らのささやかな会話は言葉を放棄して
水の海になってしまった
沖へとゆっくりこぎだして行く
すでに失ったペダルを懸命に踏みながら

陸のいたる所では ....
水のなかに
水と同じ言葉が落ち
跡は皆
光にくちずさまれている


降る水のにおいが
道を流れる
砂に埋もれる火を映し
鏡は旧い水を横切る


知らずに光を呼吸しな ....
私達は宇宙の静寂に包まれている。
その内の一人、A君(35歳独身)は一人考え込んでいた。

誰も居ないこのチャットルームで俺が全力疾走したら、
誰かが俺と一緒に走ってくれるだろうか。
四畳半 ....
電車の中の年老いた鳥、ランコさんランコさんあたし胃カメラ飲んだのよ、ベージュのレース、そう、田島先生、優しかったワお上手でね、しわがれた声、ううん、つらくはなかったワ寒天みたいでねチュルっと、 揺れ、 .... 語らないでいると
ケニアがある
暗闇の中
愛美が物語の続きをせがんでいる
言うなれば足だ
五本指のソックスで
地表が埋め尽くされていく
人に理由などないように
人であることに
理由な ....
メロウ おまえ ちい先生を見たか
庭の大きな老木に しあわせにしがみついて
羽化をする せむしの 背から
ギラギラとした 出てくるんだ
真っ昼間から 羽化だぜ
メロウ おい メロウ おまえ
 ....
水が、渇いていく
いのちある喉から
光陰の{ルビ嗄=か}れる
か細く陽光に
反射する雲へ

終ぞ
逃れられぬ影を傾きつづける
静寂の光

水涯にたたずみ咲いている睡眠

絶大な ....
部長室にはいつも
風が吹いてる
日あたりのよいところで
書類の端がめくれている
窓を開けているのは
たぶん部長さんだと思う

机の上で
ピストルが少し色あせてる
微笑みながら毎日 ....
優しい国のふもとでは、
テレビのなかで、パソコンのなかで、
夥しいテントが並べられている。
積み木のような高層ビルの森の透き間を埋めて、
資本家の設計した本土総力戦を生きた、
こころに赤い傷 ....
おまえの首の引っ掻き傷を吟味してこのあとの綴りを決めよう、食い尽くすには惜しいほどの欲望だ、互いの首に絡み付いて―そのあと老いぼれるかどうか飽きるまで確かめてみようじゃないか
夜はベッド ....
たくさんの鳩がいる中で
一羽が死んだと噂が流れて
ことの真偽を確かめるために
あらゆる鳩を捕らえてまわった
けれどここには様々な鳩が
無限にいるのだとわかってからは
ずっと一羽が見つからな ....
雪虫の柱と
煙の柱が宙に交わり
何が居るのかわからぬ卵が
草と木の根に降りそそぐ


ひとつの岩の上に生まれ
岩を呑みこみ育ちゆく樹
卵の音を浴びている
卵の光を浴びてい ....
夕焼けが雨雲に隠れて
使った後の絵具バケツみたいな色になる
マクドナルドの店先で備え付けの灰皿に吸殻を押し付けながら
やがて来るだろう雨の気配に唇をゆがめている
「オレンジの缶詰を買ってくる」 ....
私は眼鏡をかけてよく負ける、無重力を味わうかのように。
鳩尾に鈍痛が走るように、断腸のように、そのように。私の泣かない場所が、
糸巻貝のなかで爪を噛んで噛んでいる。私という肉はすぐに罅割れ、れ ....
おとなはみんなこまった
あるいは
憐れむ目をしている

幼さは無垢である
無垢は無罪ではない
うつくしいことばを
どれだけならべても
乾燥しきった
血色のない唇から
つたう おとの ....
長いことほったらかしていた
自転車のハンドルとサドルを拭いて
空っぽのタイヤに空気入れ
寒くなりはじめた街に
長袖でくり出す

鮮やかな白と紺が
入り混じる通学路
生徒達は ....
棚の上に置かれた 
小さい額の中は 
去年の祖父の墓参り   

過ぎた日の 
こころの{ルビ咎=とが}を忘れたように 
墓前で桜吹雪につつまれ 
にっこり並ぶ 
母と祖母 

雲 ....
バス停の近くで生まれ
バスを見て育った
バスを見ていないときは
他のものを見て過ごした
見たいものも
見たくないものもあった
初めての乗り物もバスだった
お気に入りのポシェットを持って
 ....
ピクルスさんの自由詩おすすめリスト(832)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ねなぎ自由詩107-11-24
鉛のゆびさきに- キメラ自由詩407-11-21
ダンス(同じ小節)- ホロウ・ ...自由詩3*07-11-21
眠りがすべてを抱きしめるなんて嘘さ- ホロウ・ ...自由詩5*07-11-19
いなか- こしごえ自由詩11*07-11-19
オリオン- 石畑由紀 ...自由詩12*07-11-19
理由- たもつ自由詩407-11-18
長城計画_3- 楢山孝介自由詩207-11-18
円軌業音- 木立 悟自由詩9+07-11-17
はるのよこがお- こしごえ自由詩6*07-11-17
空の器_- 服部 剛自由詩207-11-16
ノート(打音)- 木立 悟自由詩707-11-16
会話- たもつ自由詩2207-11-15
呼吸- 木立 悟自由詩507-11-15
同性愛者の孤独_:_深夜のチャット_:_宇宙の闇を飛行- 狩心自由詩4*07-11-14
鳥と煙突- サトリイ ...自由詩3*07-11-13
- たもつ自由詩1007-11-11
小詩集- 嘉村奈緒自由詩1407-11-8
水影にわれ果てる- こしごえ自由詩9*07-11-8
ゴムを踏んでる- たもつ自由詩1307-11-5
白い夏- 前田ふむ ...自由詩22*07-11-3
老いるだけが死じゃない(詩にそれは言えない)- ホロウ・ ...自由詩1+*07-11-2
復縁- 砧 和日自由詩607-11-1
午水帰- 木立 悟自由詩407-10-29
べつに渇いちゃいない(Do_you_like_me?)- ホロウ・ ...自由詩5*07-10-28
私、散る- はらだま ...自由詩12*07-10-27
彼岸の雪- フユキヱ ...自由詩11*07-10-27
よく判らないけどうまくない気分と幸か不幸かはたぶん関係がない- ホロウ・ ...自由詩3*07-10-26
カツのころも_- 服部 剛自由詩8*07-10-25
他のもの- たもつ自由詩2107-10-25

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