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軋む
一歩ごと
軋む
心ごと

逃げ込んだ森は
甘美な瀞が満ち
わたしは愛しい景色を
凍る爪先で犯してゆく


痛む
一言ごと
傷む
一夜ごと

明日を司る月が
昨日 ....
ふたつ先の しずかな私鉄の駅でおりて
ふたりは歩いた チャボとスミレ
おだやかな秋の風がふいていた

さほど高くない丘を見上げるように
さほど広くない その公園はあって
まばらな紅葉が ....
満水の夜に
感覚をとぎすませながら
無数の魚が泳いでいる
距離と、位置と、
上昇する体温と、
そういうものを
止めてしまわないように


蛇口に口をつけて
あふれ出すカルキを吸うと ....
もっともっと弄って下さい。

わたしは、
あなたのための最後の小鳥。

(そして嘘をつく舌)
せっかく色がついたのに
わたしにお声がかからないので、
欲望ばかりが成長しました。

(隙が無いといけない模様、本にそう書いてありました)

なので大きく育ったこのセイヨクを
ぷちん と ....
ほつれ湧き出る緑の影
ふいに生まれ溺れるもの
双つの空と迷いの木々
巡りかがやく枝と枝
無数の緑のなかの一葉


空に立つ空
こがねの樹
波打ちながら遠去かる陽
金は緑 ....
階段通りの野良子犬は
最上段の空を追い続ける
影雑踏の中
隙間雨の中
値札付の足は
ゴミ色に染まり
パンヤ ハナヤ クツヤ
フクヤ ホンヤ イヌヤ
看板色に汚された雨水は
母の色まで ....
 

 

 団地の13階から2階が狂おしく
 ひん曲がる
 誕生日に欲しい
 駐車場のコンクリートの一部



 さなぎのカレンダーに
 ストレートティーをぶつける
 ....
今よりも夜が濃くて

あれは雨のにおい

ところどころ綻んだ焼き煉瓦の

ちいさな坑道に二人でうずくまっていた

ゆがんだ廃線のレールに

しじまを乗せた汽車を見送っていた

 ....
話に尾ひれがついて
泳ぎだす速度で
泳ぎだす
身体にあたると少し痛く
自分の血はまだ赤い

眠たい目を擦りながら
恋人のだらしない口元にキスして
唇から溢れたものは
唇に戻る ....
はじまりのない海は、飽くことなく月光を滅ぼし続けた。海の窓はいつでも閉ざされていて、裂き傷のようなものが表面をいろどるだけだ。海の上では乾いた街の幻影が旋転していて、槍のような水柱を呼ぶ。街は律動する .... わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
これは骨のかけら
それとも砂糖つぶ

はちみつのようにとろりと濃い夜が明け ....
折りたたみ自転車が
折りたたまれていたのは
空いたばかりのトランクのなかで

トランクをバタムとしめると
あなたは取り乱しもせず
じぶんじしんを折りたたみ
わたしのバッグのなかにもぐりこ ....
雲の
静かな暴走
高い青へ青へ
ゆけない、わたしの上に
上空があって


午後、
稲穂というよりも、風だった
肌が痛いほどの
午後だった、秋だった
その風 ....
わたしたち
しんだひとのこと
わすれちゃった
おぼえていても
きえてしまうの

だからもうゆめもみないし
うまれてきたものだって
ふくざつなの

あやしいおしえはないけど
かわい ....
わたしは5万円です
と、うそをついた
ふさがったままのきずだから
ごまんえんごまんえんごまんえん
20歳処女

会うと言った30の男
なんか頭いいやさしさで近づくもんだから  ....
朝のやかん
なぞって
もう一度寝る
エビの夢を
見ながら

+

階段
すべてが
階段
そんな
建物

+

夕刊の
「帰」という字を
黄色く
塗っていく ....
うちのちかくのかわには

かっぱがすんでいます。


かっぱはきゅうりがすきなので

ぼくはうちのはたけから

まいにちにさんぼん、かっぱにきゅうりをとどけました。

かっぱはか ....
★ ボサノバ

   ぼさぼさに
   のばした髪

   ぼさっとして
   野放しのろば
 
   そこにあるうた



★ コンコルド

   鳥をまねて鳥になっ ....
だんだんきらいに なるよね
近くにいないから

だんだんきらいに なるよね
役立たないから
 
だんだんきらいに なるよね
すべてを教えるから

だんだんきらいに なるよね
じれっ ....
パーティーは散々だった
おやすみ、のあいさつの方角へと
だいだい色のシロップが
ゆっくりと流れて 
しだいに
粘性を増してゆく、
夜の


水の底で ゆうべ、まき散らされて
わたし ....
形づくり られ ちりとり
森の向こうのクチバシ取れた鳥
よりそこに近い
足が生えているのなら静修
から乗らなくてもガタ 5と
右折邪魔なんだよ鳴らすポッ

ブゥン ブゥン   ....
ふと遠いところへ行きたくなる

通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
いつか(ラ)数えることをやめてしまった
ピンク色の蜜柑がつぶれたような
きみの、空の


ざ、わめく
風の木に暮れた(ラ)流線が振り落とされて
ふ(ラ)、としたときの
苦くつぶれた顔を ....
   とんぼ (あか)       とんぼ (朱)      とんぼ (あかよ)






      蜻蛉 (あか)      蜻蛉 (あか)     トンボ ( ....
ここが
せかいのはしっこだ
もんばんが
ゆびさした
しょっていたものを
ぜんぶすてると
からだがかるくなった
せのびやくっしんをするあいだ
もんばんはうでぐみをして
かぎのたばを ....
ふしあわせになればいい

あなたの大事なヒトが
嘘つきで
ルーズで
借金持ちで
指名手配で

全部君のためだよって自分のためで
どんなつまらないミスにも言い訳がデフォルトで
甲斐性 ....
舐めて治す
生で食べる
裸だ
生殖のために交尾する
こどもを育てる
親の顔は知らない
生きるために殺す
悩まない
日陰で眠る
目を 吐き
草を 食べ
今生の 別れに今 抗うものがあれば


砂糖で できた林檎を
黒風呂敷で 包み
きびすを返そう

つかんだ者は やがて堕ち
つかまぬ者は 行ってさ ....
わたしは知らないものについて綴るとき わざわざ紙を用意しない はさみや鉄 雑木林に生息する昆虫 組み立て式水槽 撃ち殺されたすずめのなきがら を組み立てることを考える間 わたしは決して知らないものにつ ....
ピクルスさんの自由詩おすすめリスト(832)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ホワイトアウト- 銀猫自由詩24*05-12-18
残酷!怪人スミレ女(愛と哀しみのMr._チャボ)- 角田寿星自由詩7*05-12-10
夜明けの水位- 望月 ゆ ...自由詩57*05-12-10
献身- ミゼット自由詩2*05-12-6
ロンド- ミゼット自由詩4*05-12-1
羽灯火- 木立 悟自由詩905-12-1
階段通りの野良子犬- ススメ自由詩405-11-12
トーマスブロッコリーサラダ- カンチェ ...自由詩605-11-10
樹海- 相馬四弦自由詩7*05-11-4
- たもつ自由詩1405-11-2
- 葉leaf自由詩10*05-10-28
Sugar_raised_ver.3.0- なを自由詩15+05-10-25
折りたたみ自転車- ZUZU自由詩5*05-10-19
檻の夜- A道化自由詩1305-10-15
のろい- 石川和広自由詩10*05-10-2
初恋- ともちゃ ...自由詩11+*05-10-2
小詩集「書置き」(一〜十)- たもつ自由詩1705-9-30
かっぱ- ブルース ...自由詩5*05-9-29
けろっと(3)- umineko自由詩8*05-9-26
だんだん- umineko自由詩3*05-9-18
過酸化水素の夢- 望月 ゆ ...自由詩45*05-9-16
ビジネス_2- チQ自由詩105-9-11
夜の地下鉄は海の匂いがする- ベンジャ ...自由詩53*05-8-31
ゆれる、とびきりの算数のように- nm6自由詩11+05-8-16
あかよ- せんたく ...自由詩505-8-15
はしっこ- アンテ自由詩17*05-8-15
嘘つきジンライム- umineko自由詩8*05-7-10
しあわせなけもの- チアーヌ自由詩1205-7-9
棲む- 山内緋呂 ...自由詩905-7-7
デッドフォーム- 黒川排除 ...自由詩205-6-30

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