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魂の裾野を幻覚が越えてくる火曜日、虚ろな目をしたテレビ・タレントが掌だけで盛り上げるような調子、いじけた雨粒が果てしもなく降り続き書こうとしていた言葉のことを忘れる…軋む椅子に ....
くだらないこと考えてないでアタシのここにくちづけしなさい、いっときだけなら愛よりも素晴らしい夢を見ることが出来るわよ
アンタみたいな迷える子羊を戒律からラクにしてあげるのがアタシの役目
今 ....
無論、俺はそんなものにイエスと言うつもりなどない、それは例えばお前が周到な手段を用いて懐柔しようと目論んだところで同じことさ、並べ上げただけの言葉は不快感すらもよおす、だけど俺は並べ ....
固く握りしめた
拳をぶつけあうような
ギラギラした発芽だった
街をなぎ倒すような
雨が降り続く深夜
裏口からもぐりこんだ
潰れた小さなブティックのフィッティング・ルームで
言 ....
懐かしい雨の音がする、俺はとっくに不具合で、伸ばした指先は必ず何処にも触れられないでいるというていたらく、唾液を呑み込むことにすら痛みが走る、故障だ、故障だ、すべて ....
とおくの海岸線を見つめた
とおくの海岸線には
数え切れないほどのひかりがあって
まるで
とおい海の上に
もうひとつの
ひかりの海があるみたいで
きみは
そのまんなかで
あ ....
湿気た
非常に湿気た
暗い
地下室の夜に
海底の死体の
くぐもった声が聞こえる
最後に沈んだ船の
偽のいかりに阻まれて
どれだけ腐っても
膨れても
浮上出来ず
深海魚の好 ....
つ、たん、とわずかなタップダンス、軒先を転がるようなリズムがして
時のながれをひとあしおいこして行く
あのひとは、いまごろ猫だろう、思いのほか自由な四肢で世界を掻い ....
苦し紛れに吐き捨てた言葉の中には見るもおぞましいいびつな感情が梱包されていてそれは解かれる必要すらないほどに歪んでいて情けなくそしてあきらかにそうというほどではないのだけれど決 ....
篠田美優
「新しいスタート」
我らがミユタンの久しぶりのニュー・シングルは、
なんと彼女自身が作詞を手掛けている。
近頃では声優での活躍が目立っていた彼女だが、 ....
朝露の反射が前頭葉を貫いた
古い文字盤が12時間前から
崩れ落ちてリビングの雪になる月曜日
イエスタデイズ・ペーパーのまだ疲れていない端で
世話焼きな精霊どもが次々と指を損ねる
....
それに名前をつけるほど俺は暇じゃない、そんなものは勝手口から外に放り出してなかったことにしてしまえよ、そんなもののことをいつまで気にしているんだ、トウヘンボクめ
気にしなくちゃいけないも ....
その入口をくぐってはいけない、きっと何も保証できることはない
その入口をくぐってはいけない、きっと満足な心境では
こちらに向かって返ってくることは出来ないよ、なぜか
辺りの空気は静謐 ....
あおい蝶だった、たったひとつの
あおいあおい蝶が飛んでいた…暗い、まばたきを忘れた夜に
さむけに痺れる歯茎の中で、とまどう悔恨のこびと、だらしな ....
痴呆の少女が呆然とうろついている裏通り、停止中の工事現場の敷地内を通ってきた汚れた靴底が地面に残す赤土の臭いを、確かな老人が嗅ぎながら後姿を窺う夜中
月はクレセント、クレッシェンドが強すぎる ....
無人駅の廃れたホームに立ち
缶コーラの
残り数滴を啜り
サヨナラのハンカチがたくさん舞うような
一月の空のメランコリーを見ていた
時間は午後
暫定的に午後
そうと知ってい ....
歩む側から忘却に放り込まれるような日
空に向かって突き上がる厳しい風を見たような気がして
傷つくはずの雲を探した、長いこと、眼を凝らして
昨日、少しだけ降った雨の後
呑気な冬が重い腰を ....
飲み干したカップの中、いつのまにか
紛れ込んだ蟻のリングワンデルング
嗅ぎ回り、手を伸ばし、無機質だけどリアルに
生を体現していたその稚拙さ
単純になりたいと思った、刹那だけ
求 ....
うつろな夜に足元をもつれさせながら踊る
おまえのことを不器用だとは思いたくはない
月明かりは冷たく、病のように青白く
半身起こしたベッドで夢魔の尻尾を逃した
うつろな夜に ....
瞳を閉じて
静かにしていなよ
いまのおまえには
むずかしいことが多過ぎる
瞳を閉じて
自分が呼吸している事を確かめるんだ
空気が鼻から来て
また出て行くのをたしかに感じるんだ ....
おまえの首の引っ掻き傷を吟味してこのあとの綴りを決めよう、食い尽くすには惜しいほどの欲望だ、互いの首に絡み付いて―そのあと老いぼれるかどうか飽きるまで確かめてみようじゃないか
夜はベッド ....
夕焼けが雨雲に隠れて
使った後の絵具バケツみたいな色になる
マクドナルドの店先で備え付けの灰皿に吸殻を押し付けながら
やがて来るだろう雨の気配に唇をゆがめている
「オレンジの缶詰を買ってくる」 ....
長いことほったらかしていた
自転車のハンドルとサドルを拭いて
空っぽのタイヤに空気入れ
寒くなりはじめた街に
長袖でくり出す
鮮やかな白と紺が
入り混じる通学路
生徒達は ....
バスルームで
容赦なく濡れた孤独、もはやバスタオルの
吸水性の問題ではなく
それをどれだけ濡れたまま、濡れたまま抱えあげるかということに
アテイチュードはテストされ凍てついた
....
雨の名残は道の脇だけ
夏の名残は枯れた茎だけ
出した手紙の返信気にして
閉じたまぶたに弱気が群れる
携帯電話をいじくっていると
未整理のアドレスで肩が凝る
慣れた名前を ....
ピクルスさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(25)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
風船
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
09-2-3
薄汚れた、だけど素敵な
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
09-1-22
子供だろうが大人だろうがそれが持つ意味はわりと同じことだ
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-12-4
火傷
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-10-24
雨にさらされる光のない世界だけが
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-9-6
ひかりの海
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-8-31
地下室の水死体
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
08-7-22
猫の記憶
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-6-4
形見という概念をどのへんに位置づけるか、それはあんたがたの自 ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-5-15
アイドル。
-
ホロウ・ ...
散文(批評 ...
5*
08-5-13
徐行運転を続ける旧型のブルーバードの不安を煽るような排気ガス ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-5-1
それにそれはあっという間に思い出したというだけのものになって ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
8*
08-4-22
すみやかなランチ(服はちゃんと着ている)
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-3-14
あおい蝶がまた産声を上げる夜中(そして執拗に水は流れ続ける)
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-3-3
Moonchild
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-2-3
もう風の中にもない(教えてくれなんて初めから言ってなかった)
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
08-1-14
回帰線
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-12-4
本物のパントマイムはよく出来た嘘に過ぎない
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-11-27
ダンス(同じ小節)
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-11-21
眠りがすべてを抱きしめるなんて嘘さ
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
07-11-19
老いるだけが死じゃない(詩にそれは言えない)
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ホロウ・ ...
自由詩
1+*
07-11-2
べつに渇いちゃいない(Do_you_like_me?)
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
07-10-28
よく判らないけどうまくない気分と幸か不幸かはたぶん関係がない
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-10-26
孤独の内訳の大半は打ち捨てられたペニスに集約される(Grow ...
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
07-10-22
ごらんよ、呆れかえるぐらいあざやかな朝じゃないか
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ホロウ・ ...
自由詩
16*
07-10-20
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