時間のしわ
丘白月

終わりにひとこと
祝辞をと開いてみたら

伸ばしているだけで
時は過ぎて

栞の花びら一つ掴めず
風にさらわれ

終わりにと
終わりに
ただひとこと

そう思っているうちに
火葬にされるのだろう





自由詩 時間のしわ Copyright 丘白月 2019-12-11 21:25:44
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