すべてのおすすめ
「いえ、そういう事でも無いんですが、違わなくないような」
俺は返す言葉に詰まり、珈琲カップを持ち上げてから、さっきその珈琲を飲み干した事に気付き、汗だくになったグラスの水を、一気に飲み干した。氷 ....
野原は、あたりいちめん紫の花のじゅうたんです。
やさしい風が、あまいかおりをはこんでいきます。
カマシアの花たちは、だれも春の日をいっぱいあびて、気持ち良さそうに顔を日にむけていました。
....
特に面白い事も無かった今日の業務を終えて、ロッカールームで着替える。館内全面禁煙、路上も全て禁煙なので、早いとこ駅前で煙草を吸いたい。何度か、外に出た瞬間に煙草に火をつけて、白い目で見られた事がある ....
今から30年以上前に高田馬場で朗読会を
していた上手宰さんは僕が尊敬する詩人で、
4月の「ぽえとりー劇場」は世代を越えて詩
を共有する雰囲気になったのが、とても嬉し
いことだった。そして、長 ....
♪ジョニーが来たなら伝えてよ
二時間待ってたと♪
隣の家の真行寺のおばさんにそうお願いしていたら、
ある日の夕方おばさんは血相変えて僕の家に来てこう言った。
「あんた気をつけなよ。 ....
服部剛氏の第二詩集となる『Familia』を開くと、そこには温かな潮流が静かに流れていた。
服部剛という詩人は日常の何気ない風景の中から、その温かな視線で拾いあげてくるアングルが、
マザーテレ ....
これで投稿100個目になりました。
パチパチパチ
一番最初は2006年12月13日でした。
以来コツコツというかダラダラと言うか書いてきましたが
最近はめっきりペースダウンですね。
....
幼い頃、私は炭火に憧れていた。
休日、父に連れられて入った山野。街灯一本無い川辺で、良く炭火を囲んだ。
米軍のハライサゲだと父が言う。大人でも一抱えほどある、鉄製の缶の中に紙袋の口をあけ ....
原風景を1つ答えよ、と問われたならば
小生にとってのそれは牛舎である。
小生が幼少を過ごした田舎は、そりゃもう絵に描いたような香川のド田舎で。
ため池があり、畑があり、どぶ川が ....
よねたみつひろ氏は、現代詩フォーラムでは「みつべえ」というお名前で沢山の詩を発表しておられます。みつべえさんが発行なさっている「風羅坊」という個人発行の詩誌の配布を申し込みまして、そのご縁で詩集を分 ....
10年ほど前から、わたしはネットで詩を書くようになった。単純に、保管できる場所が欲しかったからだ。
それから今まで、たくさんの人に出会った。詩を書く人、詩を読む人、両方の人。
彼は、その中の一人だ ....
フランス文学の紹介者として有名な
安藤元雄さんの詩を読んでひたすら思うのは、その語り口のうまさです。
『続・安藤元雄詩集』は安藤さんの1986年から2008年までに書かれた詩よりの選集です。
....
おい、てめー、漫喫待機させておいて、結局、連絡無しで
次の日の夜中に帰ってくるってどういう量見だ。
帰らないなら、帰らないって連絡くらいできるだろうよ。
「急にレコーディングする話になっ ....
川上未映子さんが受賞した今年の中原中也賞の候補だった
小川三郎さんの詩集、『流砂による終身刑』の詩を読むと、自分の理解している世界の見え方に、りんごの切り口のような割れ目が見つかります。
短い ....
雨は、涙のことを知っている気がします。
涙は、海のことを知っている気がします。
海のことを知っている雨は、
風を知っている気がします。
風は、涙のことを知っている気がします。
風 ....
満員電車でヘッドフォンからI LOVE YOUがガンガン洩れていた。
音源となっていたソノ男は、必ずその曲の同じフレーズの部分に来ると、
ウイスパーヴォイスで一緒に歌っちゃっていた。
正 ....
少女は生まれつき目が見えなかった。そのかわりに耳がとてもよく、例えば村中の猫たちの鳴き声を聞き分けることもできた。
毎年春先になると村には薔薇鳥がやって来たといううわさが飛び交い、若者たちはそ ....
今日から四、五日、大阪で仕事。明日、明後日は雨はなさそう。
それにしても、大阪は街をそぞろに歩いただけで楽しい。
昼間の地下鉄。中吊りに東芝のエアコンの広告。
「おかん、今日も ....
(旅立ちの日)
「…… … ……朝尾、伸介」
「はい!」
「…… …… …… ……… …… …はい。よく頑張ったな、おめでとう」
「…… …… …… … …」
....
わたしの母が病に倒れたとき、
もう、
何年も昔のことだけど
わたしの母が病に倒れたとき、
わたしの
不安や曇りや
行き場のない怒りを
おまえはどんな思いで聞いていただろう ....
某所で、
>意味がわからんと言っていた軟弱者が何人かいましたが、
>意味を伝えるだけなら詩なんか必要なないじゃん。
>詩は作者と読者の共同作業であるべき。
>僕が1から ....
平坦な田畑の中に小高い高台があってそこに十前後の墓がある。家内の実家の墓はそのひとつ。お隣りは戦没者の墓。
何某の長男、何某 海軍軍属 昭和十七年五月十三日 南太平洋にて戦死 二十三歳 といっ ....
先日の夜、だったかな。
それとも朝、だったか。
誰も食わねえ北海道みやげのわかさいもをバリボリやりながらテレビをみてたら、
すき屋のCMをやってた。有名な牛丼のチェーン店だ。
そこで俺は信 ....
ひとりで歌を作ってると、バカバカしくなることが多い。(当然だろう。)
自分で作って自分で歌って自分で聴いている。しかも、何のための歌なのか、自分でも分からない。
さらに、自分の頭の中 ....
エブリリトルシングのCDを買って、歌詞カードだけ抜き取ってあとのCDは捨てる。
捨てるというか、真ん中の穴のところに野良犬の鼻をつっこむ。
もし、鼻にエブリリトルシングのCDをつけたまま街道を ....
母が心を病んでいると医師に言われてからはや5年が過ぎようとしています。
その1年ほど前から軽うつと診断されて、薬を飲んでいたのですが、どうもこれは「アダルトチルドレン」とか「中年危機」の症状が強いと ....
友人のYは、ショッカーに所属している。
無論、悪の秘密組織に在籍している訳であり
人様に堂々と胸を張れる仕事では無い。
例えそれが女房、子供を必死に養う彼なりの生き様だとしてもだ。
だがマスク ....
人間あきらめが肝心。
間に合わないとなれば、開き直りのコーヒーが美味しい。
天気いいし、コーヒーカップ片手にアパートの周りを一周して参ろう。
『BEETLE』中毒がやっと小康状態となり、カップリング曲の『SO(−)DASUI』を聴く余裕を得た。
「東京」という名の あなたがいるのなら
胸にとびこみ
もう淋しくないと 裸で抱き ....
ああ 山崎ハコ! 素晴らしすぎる!
どーしよう。ヘッドフォンが頭からはずせない。もう三日、朝から晩まで聴きっぱなし。
納期が。納期が迫って来る〜!
よし、三時間ぐらい一緒に唄おう。
....
佐野権太さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(140)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
面接(2)
-
虹村 凌
散文(批評 ...
2
09-6-10
「カマシア」:童話
-
月乃助
散文(批評 ...
3*
09-6-9
面接
-
虹村 凌
散文(批評 ...
4*
09-6-6
愛の詩人・上手宰と「冊」の詩人からの伝言
-
服部 剛
散文(批評 ...
2
09-5-29
誰が豚かを決めるのは俺だ
-
花形新次
散文(批評 ...
6+*
09-5-28
服部_剛第二詩集『Famila』
-
渡 ひろ ...
散文(批評 ...
7*
09-5-27
100回目の告白
-
つむじま ...
散文(批評 ...
5*
09-5-21
求道者
-
影山影司
散文(批評 ...
1
09-5-7
原風景
-
影山影司
散文(批評 ...
2
09-5-1
よねたみつひろ氏『鬱曜日には花を刈って』によせて
-
ふるる
散文(批評 ...
8*
09-4-5
夭折の歌人に捧ぐ。
-
あ。
散文(批評 ...
11*
09-3-27
生きていることのめぐりを感じる詩集_続_安藤元雄詩集
-
イダヅカ ...
散文(批評 ...
2+*
09-3-25
鬱憤
-
Ohatu
散文(批評 ...
6
09-3-22
自分を見つけてしまう色分けされた世界_書評『流砂による終身刑 ...
-
イダヅカ ...
散文(批評 ...
8*
09-3-18
創書日和「透」_とうめいの、はなし
-
ゆうと
散文(批評 ...
3*
09-3-14
SpringMonday
-
BOOKEND
散文(批評 ...
3*
09-3-2
薔薇鳥
-
ふるる
散文(批評 ...
6*
09-2-20
そぼ降る雨の大阪
-
A-29
散文(批評 ...
2*
09-1-18
卒業式
-
捨て彦
散文(批評 ...
3
08-12-4
■千羽鶴
-
千波 一 ...
散文(批評 ...
3*
08-12-3
詩とイメージ__−萩原朔太郎_蛙の死−
-
リーフレ ...
散文(批評 ...
21+*
08-10-25
墓
-
A-29
散文(批評 ...
2*
08-9-30
すき屋の真ん中で「何しとんじゃ吉野屋」と叫ぶ
-
角田寿星
散文(批評 ...
25*
08-8-29
口紅な女
-
A-29
散文(批評 ...
1*
08-8-17
NO_FRIENDS_RADIO
-
青木龍一 ...
散文(批評 ...
12+*
08-8-3
わからないことだらけ.
-
ふるる
散文(批評 ...
26*
08-5-23
ライダーと戦闘員。
-
もののあ ...
散文(批評 ...
12+*
08-3-23
「余裕」という名のコーヒー
-
A-29
散文(批評 ...
3*
08-3-12
「東京」という名の
-
A-29
散文(批評 ...
3*
08-3-12
仕事が手につかない
-
A-29
散文(批評 ...
2*
08-3-10
1
2
3
4
5